第56話 貴女の為の唇の咆哮を

「どうした? 貴様にとっては喜ばしい事じゃないのか?」

「ええ。手を叩いて喜びたいところですが、早々に矛盾が発生していましてね。私がタクト様とフィンを待っている間に、私は王子に求婚されました」


 王子が婚約者を変える。

 つまり、それは私への婚約破棄を意味する。実に喜ばしい知らせではあるのは確かだ。

 しかし、先程それらを全て払拭する出来事が起こった。

 そう。彼が私に結婚を申し出たのだ。

 婚約者を新たに立てるのであれば、それは随分と現実と矛盾した情報である。


「求婚?」

「ええ。跪き、結婚して欲しいと。何なら証言者もおりますよ。ランティス様ですが」

「それは、随分な地獄絵図だな。席を外して正解だった」


 悔しいが、反論の余地はない。

 私が取り乱した所も含め、あの部屋は地獄絵そのものだった事だろうに。


「ええ。その通りで。だからこそ、その話は可笑しいと思うのですよ。新たな婚約者を立てるのであれば、私はお役目御免のはずです。それとも、重婚でも?」

「本来ならそう転ぶ筈なのだがな。先程、アリスが宗教になっていると言ったのは覚えているか?」

「はい。まだ記憶にございます」

「それの延長だ。アリスが次の婚約候補と言う噂が広まっている」

「アリス様を?」


 本来なら、それが正規ルートだ。

 ゲームでは、王子はどのルートを選んだとしてもアリス様に恋をする。

 彼女の歯に物着せぬ言動に、自分を自分だと見てくれる唯一の女性に、王子は恋心を抱くのだ。

 今だって、それに至るまでには十分な程の食材は揃っている。

 アリス様は献身的に王子を助け、彼を救った。身分を厭わず、彼女は王子に対して相手をしている。

 可笑しくはない。

 一点だけを除けば、だが。


「噂なのに?」


 思わず、私は顔を顰めた。

 真実はどうであれ、噂が独り歩きを始めている。


「そうだ。噂なのにだ。ここに通う貴族連中が、挙ってアリスが次期婚約者だとアホのように信じている」

「異様だな……」


 ボソリと私は自分の考えを口にした。

 貴族とは、何度も言うが身分が全てだ。

 身分に対しての結果として、彼らはこの学園にいる訳なのだから、それは致し方ない事である。

 しかし、そんな彼らが身分が明らかに下であるアリス様を王子の次期婚約者だと認めるには随分と都合が悪い。

 何故なら、彼らにとっての価値観が、この噂を飲み込む事で崩壊してしまうからだ。

 分かりやすく言うのならば、価値観の遷移により自分達の立場が危うくなるのである。それを簡単に受け止めれるわけがないだろう。


「異様か。まさにその通り。反対派の声もない」

「そんな、あり得ない」


 反対派がいないなんて、可笑しいだろ。


「私が、婚約者である事でこれだけ悪目立ちしていた反動では?」


 希望的観測を思わず口にするが、タクトの顔は見る見る呆れていく。


「そのお陰で、他の婚約候補者があれだけ貴様を嵌める為だけに動いていたのにも関わらずなのにか? 可笑しな話だろ」

「そう、ですね。でも、アリス様は身分など最早意味がない程の聖女です」

「成る程、貴様が理解しがたい程のアリス馬鹿で尚且つ、アリス教の主宰だと言う事を忘れていた。アリスのこの度の栄転を否定したくないのは頭が痛いほど分かるが、現実を見ろ。分かっているだろう。貴様が今しがた呟いた通り、これは異常だ」


 随分と余分な附属が付く推理だが、その通りだ。

 アリス様の名誉は否定したくない。

 彼女が王子の婚約者に抜擢されるのならば、喜んで全力で旗を振りたい。しかし、タクトが言う事も事実である。

 現実的にはとりてもありえる話ではない。

 そこに、陰謀などが絡まなければ。


「誰かが糸を引いている可能性が高いと?」

「貴様の良い所は、唯一のその頭だな。話が早い」

「タクト様にお褒めいただけるなんて光栄ですわ。では、矢張り、噂を広めた輩が重要では?」

「馬鹿を言うなよ。貴様も気付いているのだろう? 俺たちが犯した過ちを」

「ロザリーナの件ですね。あれで、貴方とランティス様の顔は割れたと」

「矢張り、唯一の長所だな。その通りだが、こちらも馬鹿ではない。ではある程度打った」


 私がタクトを見ると、何とも意地の悪い笑みをタクトは浮かべた。


「この学園に犯人がいると言う事は、どうしても情報を得る場所が限られる。全ての情報は、何処から得ていると思う?」


 突然振られた質問に、私は思わず口を閉じて思案する。

 情報、これはただの情報ではない。

 犯人にとって実に有意義で尚且つ、信頼出来る情報が欲しい。

 となると、私の頭には二箇所の場所が思い浮かんだ。

 しかし、その二つ場所からの情報取得は難易度が随分と違ってくる。

 私なら……。


「一生徒から……、と言うのはあり得ないですね。情報が断片的で使えるか使えないかを判断するには時間を要する。私なら、一括でそれを克服出来るものを探します。となると、王子や候補生……、この生徒会室が怪しいかと」

「見立ては悪くないが、ここならば情報の集中力にはバラつきがあるな」


 確かに、生徒会と言えども、立場が生徒なのは変わらない。

 正確性はあれど、降りてくる、または登ってくる情報には随分とムラがある事だろう。

 となると、もう一つの案が残るが……。


「しかし此処ではないと言われると、残る一つの箇所は、随分と情報の取得が難しいのでは? ここに忍び込むよりも現実的ではない」

「それが、目下の問題だが、逆に方法は分からなくとも敵の情報収集場所がわるだけでいくらでも手の打ちようはある」

「学園長室で報告した内容は虚偽という事ですか?」


 残る一つの場所は学園長室だ。

 学園長は謂わばこの学園の経営者である。その為、様々な問題や情報が一様に集まる場所だ。

 また、彼の献身的な教養の提供具合から見て、教師やメイドは選差などせずに彼に情報や問題を上げている事だろう。

 確かに、情報を得るならばここしかない。

 しかし、先ほども言ったように一部の人間の出入りが二十四時間ある生徒会とは違い学園長室は閉じた場所だ。主にそこにいるのは学園長だけで、部外者が長く居続けるには無理がある。

 現代ならば、盗聴器などの録音機材を置いておけば良いが、この世界ではそんな道具は魔法の道具だ。存在出来るわけがない。

 しかし、タクトが言う様に、情報の隔たりなく入手をしているのならば、犯人側にはそれを手に入れる仕組みが出来上がっていると言うことになる。

 少しならば心当たりはあるが、今はそれは使えない技だ。

 そう、ロサの存在がそれに当たるという事である。

 ロサは学園長のポットに薬を仕込める立場にいたと言うのならば、学園長室付きのメイドだろう。彼女ならば、安易に聞き耳を立て、何食わぬ顔で情報を仕入れてくる事が出来る。

 しかし、それでも全ては賄えないが、犯人の主犯格が頭のキレる奴なら欲しい情報が取得できるある程度のヤマが張れる筈。

 だが、もうロサは居ない。

 犯人達の情報源がなくなってしまった筈だが、タクトはそうは見ていない様だ。


「まったくの虚偽ではないさ。ただ、あの情報を見つけたのは俺やランティスではなく、その時調査に当たった俺の研究室の者だと報告した。俺たちがロサの死で終わろうとしていたのにも関わらず、それらを見つけたのはうちの優秀な研修者たちだと。強ち間違ってはいないからな。変に調べられても綻ぶ所は何処にもない」

「お見事な事で」

「褒める時は素直にな。だが、敵はどう解釈してくるかは分からん。そのまま俺とランティスに当たりを付けてくる可能性だって低くない。現に、あれが撒き餌だと気付いたのは学園長に報告する資料を纏めていた時だ。それより先にしてしまった粗相は、最早回収しようがない」

「ランティス様ともお話ししましたが、矢張りあれは撒き餌だとタクト様も?」

「後の祭りだがな」


 どうやら、タクトも私と同様に気付いたのは後になってからか。

 してやられたな。

 目先の餌に食い付く魚の気持ちが今ならわかる。


「私もです。アリス様の噂を調べるにも、表立った事は出来ない、と」

「彼方が未だ俺たちの関与が疑惑のままならば、ここで確定されるのは随分と痛手だからな」

「確かに。しかし、それならば私が……」

「貴様が表立って動く? 気でも狂ったのか? アリスと貴様の関係を露出させてどうするんだ」

「私が、王子の婚約者を変更しようと言うことに腹を立ててるならば、筋は通りましょう」

「貴様は矢張り何処か抜けているな。王子への筋は曲がり通らんぞ」

「王子へは……、そうですね。適当にあしらいますよ」

「フィンはどうする? あの女、こんな話が出ていると言えば怒り狂うのは目に見えているだろうに」


 成る程。だから、タクトはフィンをこの席から外したのか。

 確かに、そんな噂が出ていると知れば、真意もお構いなく今にもフィンはここか飛び出しかねない。

 こればかりは賢明な判断だ。


「順を追ってゆっくりと説明しますわ。彼女も、アリス様達と交友が深まっている。説明の時間を儲ければそれ程殺気立つ必要はなくなる筈です。この噂に関しては私に一任を」

「強気だな。勝算はあるのか?」

「結果については分かりかねますが、周囲にアリス様と私の距離を内部的に離すには随分と良い機会です。彼方の動きをただ受けるよりも、有意義かと」


 後手後手に回らざる得ない現状を逆手に取り、こちらの意図ある行動に移せれるのは実に効率的だ。

 このままタクトとランティスを敵側が疑惑で終われば良いが、そうならなかった場合は私とフィンの関与が暴露るのも時間の問題だろう。

 そうなれば、内部協力者を洗い出す際にアリス様達がリストに上る可能性は実に高い。

 敵側にアリス様との関係が暴露てしまえば、彼女が再び標的に上る危険性は十分にあり得てしまう。

 何としても、それだけは回避しなければならないのだ。


「アリスは今夜からロザリーナの送り祭に入る。ある程度の安全は数日確保できるだろう」

「送り祭?」

「また貴様の勉強不足だな。死者の魂を夜空へ上げるために、司祭やシスターが祈りを数日に掛けて行う事だ」


 葬式、見送り会の様なものだろうか。


「部外者は立ち入り禁止で行われる。早々に敵も手出しできる場所ではないさ」

「何故、アリス様が?」


 それはわかるが、何故生徒としてこの学園に来ているアリス様が?


「この学園には司祭はいるがシスターは居ないからな。学園長が、ロサの死を悼んでシスターでもあったアリスに依頼した。アリスも送り祭は町で十分に慣れているからと快諾していた」

「流石アリス様ですね」

「貴様が言うと、最早それも宗教だな」


 好きな人を褒めれない人間なんて、ただのクソだろうに。


「この件については、リュウを連絡係に使え。今、俺たちの関係に気付かれたら厄介だからな。だが、核心のついた情報は厳禁だ。奴の身を案じるならばの話だがな。後、なるべく一人で行動しようとするな。俺はなるべくランティスと。貴様は出来るだけフィンと行動しろ」

「ええ。そう言えば、タクト様はリュウ様に調査の依頼をされてましたね」

「ああ。……そうか、そうだな。貴様には前もって話しておくか。説明の時間が今後取れるとも限らんからな」

「確か、ロサが在学中の王族の所在でしたか?」

「そうだ。少し前に遡るが、今回の一件で何やらきな臭さを感じてな」

「今回の一件で?」

「貴様は、この国に国王一族以外にも王族が居ることを知っているか?」

「流石に数は知りませんが、存在ならば。数人とは父の関係でお会いした事も御座います。幼少期の頃ですが」

「彼らは、百年前以前の王族の分家だ。確かに、今の国王とは血縁はあるものの、随分と薄くなっている」

「百年前? それ以降は?」


 王族の分家なんて時代と共に膨れ上がるものではないのか。この時代はなにせバックアップ制度がある。

 国王の兄弟は必ず居たはずなのだから、その分の分家が膨れ上がるのが常だろうに。


「そこは勉強不足だ。今の法律では、国王兄弟は子を持つ事が禁止されている。また、国王が就任し、一番最初の王子が生まれた時点で、彼らは性器を破棄するんだよ」

「……え?」


 随分と、グロティスクな内容に、思わず私の思考が止まった。

 なんだって?

 性器の破棄?


「子を成し得ないように、な。王族間の骨肉の争いが無いように管理されている」

「それは、管理ではないでしょうにっ!」


 まるで、それは宦官じゃないか。

 宦官とは、後宮や皇帝の寵妃に使える側近等になる為に、去勢をした官吏を指す。

 厳密に言えば、国ごとで違うのだがここではその説明を省きたい。

 つまり、皇帝の囲う女を孕ませる危険をなくした為に付ける役職だ。

 勿論、その役職は随分と地位が高く自ら志願する者も居たというが、王族に、二番目に産まれたからと去勢させるだなんて、余りにも人としての尊厳を踏みにじり、人としての営みを強制的に排除する行為ではないか。傲慢過ぎるだろう。


「貴様の気持ちも分かるが、この百年王族においての内部紛争は一つも起きていない実績がある。百年以前なんて酷いものだ。それの残り火が王族の分家だ」

「それでも……」


 ランティスも?

 彼は、自分の子を為さず、恋もせず、人として生きれず、このまま生を送るのか?

 なんて、クソみたいな話だ。


「今は目を瞑れ。ランティスは、それでも兄であるティールを慕い、自分の運命を受け入れている。それが、奴の誇りだ。貴様がその誇りを汚そうとするならば、俺の居ない時にやれ。俺の目の前でやってみろ、首を飛ばしてやる」


 タクトの声は、低く冷たいものだった。

 そう言えば、タクトはティールよりもランティスと交友が長く深いと聞いたのだった。

 彼も、友人として思う所があるだろうが、ランティスの顔を決して潰さぬ様に飲み込んでいるのだろう。

 その怒りを。

 どうしようもない、同情を。


「……失礼しました」


 つい最近知り合ったばかりの私が、でかい顔をして喚く事ではない。

 そんなもの、恥でしかない。

 分別のない子供が、無知が許される人間しか、出来ないことだ。

 私よりも、何重に苦楽を共にして、私よりも何倍も頭が良いタクトがこんな顔を見せる意味を、私は飲み込む他ない。


「いい。話は戻すが、王族の分家は些か我々におって厄介でな。権利を主張するが、こちらに利益は与えないゴミの様な奴等だ」

「随分なお話で」

「真実なのだから、致し方ないだろうに。その為に、随分と前から分家に対して王族名誉の返還を促していたのだが……」

「名誉の返還?」

「早い話が、王族を名乗るなといった約束だ。当たり前だが、奴らは抵抗に抵抗を重ねて、話し合いすら応じることはなかった」

「そうですね。見たところ、それ以外の彼らの理がなさそうだ」

「そうだ。奴らは王族の血筋を引いている以外に秀たるものない。だが、王族は王族だ。血筋は血筋だ。その名誉がある限り、他貴族たちも平民も蔑ろには出来ない。その蜜を奴らは吸い続けていた。ごく最近までな」

「ごく最近という事は……」

「貴様がこの学園に来る少し前に、返還が行われた」

「ならば、良い事では?」

「話し合いもなく、争いもなく、奴らは返還を受け入れた。ただし、奴らは一つだけ条件を付けた。この年が終る迄の期間を設けろと」

「王族を名乗る期間が、今年一杯という事ですか?」

「ああ。あれだけ抵抗していたと言うのに、可笑しな話だと思っていたが、ここ三年程で分家の党首が変わった話を思い出した。まだ、若く、商の才能に溢れていて、最早王族を名乗る必要がない程の稼ぎを出していると聞く」

「ならば、返還も納得出来るものでは? 何をそんなにも怪しまれておられるのですか?」

「ああ。なあ、ローラ・マルティス。貴族の除名とは、主にどんな時に行われる?」

「家の名を、汚した時でしょうか? 罪人になった時や、恥を党首の顔に塗ってしまった時など……」

「そうだな。では、ロザリーナは何故、除名に?」

「それは……」


 ロザリーナが、罪人になったから?

 しかし、基本貴族同士のイザコザは余程の事がない限りカウントされない。まして、女であるロザリーナが起こせれる罪なんて限られてくる。

 フィンの様に親が一方的に些細な事で除名をすふ例もあるかもしれないが、読み書きが出来ないロザリーナをこの学園に親が入れた事を考えると、随分と可愛がられているのだろう。

 この時代の普通ならば、恥は隠すものだ。決して、彼女は恥ではないが、この時代ではどうしてもそのフィールドにカウントしざる得ない。

 そんなにも可愛がっていたのならば、親の都合での除名はない。

 残るは……。


「不敬罪……」


 王族への、不敬罪。


「可能性は高い。その時に、王子も王もこの学園にいないとなれば、分家の誰かだという事になる。だが、何が関係しているか俺もわからん。が、どうしてもそこが引っかかる」

「成る程……」

「そして、今回のギヌスの登場だ。あの時代のこの学園で、確かに何かあったとしか思えない」

「だから、リュウ様に調べを?」

「ああ。これ以上深い話は、分かり次第だ」

「ええ」


 私はタクトに手を差し出した。


「何のつもりだ?」

「ご武運を。そう願いたく、手を差し出しました」

「はっ、くだらんな。貴様に祈られるまでも無い」


 矢張り、タクトはこの手の話に乗らないか。

 仲間なのだから、少しぐらいは思ったんだが……。

 手を引っ込めようとした瞬間、タクトが私の手を取る。


「が、貴様の興に今日だけは乗ってやる。貴様にも、女神の祝福を」


 そう言って、タクトは私の前髪に唇を落とした。


「では、噂は任せたぞ」


 え?


「お任せを。タクト様も、一連の調査、宜しくお願い致します」


 そう言って、タクトは教室から出て行き、私一人残された。

 成る程ね。

 おでこに、キスね。

 小説で読んだ事あるわ。


「う、うわぁぁぁぁぁぁっ!!」


 思わず、咆哮が口から出る。

 累計人生初めての、人の唇の感触。

 何だ、あれは。

 何なんだ。あれは。

 何なんだ!




_______


次回は8月22日(木)23時頃に更新予定となっております。お楽しみに!

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