第70話 ソロ活動1日目

 次の日朝食を食べ身支度を整えると俺はプレハブに来ていた。部屋の中へ視線を向けると、まだ整え終わっていない部屋の状態が目に付く。そういえばまだ部屋使えるようには出来てなかったな…と思いつつも予定通り今日はまず毛皮を合成してみることにする。どうせ夏休みの間は暑くて使えないのだから後回しでもいいのだ。

 部屋の中の棚に保管しておいた毛皮を地下へとまずは全部運ぶいくつ使うかわからないので面倒でもこれは仕方がない。3往復ほどして全部運び終えるとまずはその1つをマーケットで内容確認だ。『鑑定』を使ってもいいのだが、この後合成が終わったら鱗を集めに行きたいので、使わないですむ体力は使わないに越したことがないのでこの方法で調べる。



名称:イノランタの毛皮

能力:水耐性

買値:150リオン


名称:トンヤーの毛皮

能力:水耐性

買値:200リオン



 トンヤーのほうが毛皮の量も少ないのだが何故か高い。ついている能力は同じなのにな…まあ違いを上げるとすればトンヤーのほうがイノランタの毛皮より柔らかくて肌触りがいいことくらいか。で、この水耐性なのだがつまりは水の浸透率が悪いってことなんだよな。これはマーケットでは見れなかったので『鑑定』で見たのだが。

 つまり…これはこうすると。



名称:トンヤーの毛皮+2

能力:水耐性+

買値:500リオン



 おお…水耐性の能力があがったっぽい。ではここからが本番だ。この『合成』でいくつまで付けられるか出来るところまでやってみようか。

 途中で『治癒』を挟むことになったがどうやらこれ以上は『合成』出来ないみたいだ。



名称:トンヤーの毛皮+10

能力:水無効

買値:3000リオン



 水耐性が水無効に変わって、買値もずいぶんと高くなった。普通に10枚売ると2000リオンだから+1000リオン。『合成』してから売るっていうのもありなのかもな。でもまあこれは水無効ととても使えそうな効果になったわけで、もちろん売らないのだが、問題はここからだな。この同じ物を『合成』の限界までやったものを別のものに付けられるかどうか。これが出来ると今後いろんな能力が見つかったときに役に立つ。

 というわけでこの水無効になった毛皮を、折角だから俺のリュックにでもつけちゃおうかな。こうするともう中身が濡れることがなくなるので1人で活動しても水の中でも持っていけるようになる。



名称:リュック+1

能力:水無効

買値:5000リオン



 出来た…出来ちゃったよ!!+10のものを0の物につけることは可能ということがわかった。それならばと俺は再びトンヤーの毛皮+10を作り、後ついでにイノランタの毛皮も+10にした。


名称:イノランタの毛皮+10

能力:水無効

買値:2700リオン



 うん、少しだけやっぱり安いけどどうせ合成材料だし能力がいいなら問題ない感じだな。健太のはこっちで今度合成してやるか。

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