れいなのほんわか短編集

作者 坂井令和(れいな)

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★★★ Excellent!!!

二話の感想です。

BLと書かれていますが、あらゆる方が色々な先入観をもってしても、この話は「美しい」と表現されるべきだと思いました。

ある男の子と、とある花の、切なくて優しい物語。
斜め上の異種間の純愛。でも紛れもなく純愛。

読後は大人が泣ける絵本を読んだような気分になりました。

★★★ Excellent!!!

ホラーやミステリー小説業界では、
「長編は凡人でも書ける。短編を書けて初めて天才」
という言葉がある。

作者は上記格言を体現してみせた稀有な才の持ち主である。

人間達の愚かさゆえの人生の素晴らしさを描き、99%ドラマ化するであろう「アホアホカップルシリーズ」でWeb小説界を激震させ、その余震冷めやらぬうちに、今回は触れれば切れるような鋭い短編を世に放ってきた。

警察小説の第一人者である横山秀夫氏は長編もさることながら、短編集(正確には連作中編だが)が見事であり、その証左に『動機』が第53回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞している。

されど、横山氏は警察小説1本で勝負している。

翻って、作者は恋愛要素濃密にして人間の業を描いた「アホアホカップル」から本短編へと、ジャンルをひらりと跳躍してみせる。

非常に近い未来の直木賞作家が、ここにいる。
受賞したら、私のレビューも売り込んで、文芸評論家とかにしてほしいいう他力本願な我が人生に一片の悔いなし。

要するに、発想が素晴らしいから読めば面白いし、勉強になるよということだ。