珈琲のない喫茶店

作者 不破有紀

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★★★ Excellent!!!

 そこは不思議なお茶専門の喫茶店。「不思議」といってもファンタジーではない。お茶の知識と共に、作品の登場人物の心が伝わる物語だ。「小梅茶館」はその喫茶店の名前だ。今日も様々な人々が、この店を行き交う。
 ある男性は、就職活動中に「小梅茶館」に逃げ込んで、お茶を紹介され、お守りを貰う。ある女性は喧嘩の末に「小梅茶館」にたどり着く。店主はその女性にあるお茶の飲み方をアドバイスする。また別の男性は、ガツンとくるコーヒーが飲みたいと、苛々していた。そこで店主は苦くてガツンとくるお茶を用意する。コーヒーショップの店主は、客が噂をする「小梅茶館」を偵察に行き、中国茶の魅力を知る。そしてある老人は「小梅茶館」を居場所にしていた。
 一軒の喫茶店を巡る群像劇でありながら、お茶の知識、道具、香、味、全てを味わえる稀に見る中国茶の物語。一話一話にの最後に、店主が客に出したお茶の解説がついており、物語中のお茶の豆知識を得ることができるのも、楽しかった。この物語を読めば、まるで中国茶を飲んでいるかのような感覚が味わえる。また、それと同時に、機会に恵まれれば、中国茶にチャレンジしてみようと思えた。

 ゆったりとした時間が流れる「小梅茶館」。
 あなたも、中国茶の奥深い世界に身をゆだねてみませんか?

 是非、御一読下さい。

★★ Very Good!!

お茶というと、煎茶、抹茶、ほうじ茶、紅茶、烏龍茶、ジャスミンティー、ぐらいしか普通は飲まないかと思いますが、中国に行くと、普段飲んだことがないお茶を飲むことができます。
中国茶が好きな人、興味はあるけどよくわからない人、ちょっと小梅茶館によっていきませんか。
あなたがまだ知らないお茶に出会えるかもしれません。