嘘だらけの世界の破壊神、海斗

「文化祭も今日で…はぁはぁ…二日目が終わったぁ!はぁはぁ……お前らぁ!今日は俺たちが…はぁはぁ…結果発表をしてやるよ!はぁはぁ…」


 そんな熱唱した後に大声で叫ぶなよ。

 壇上でエレキギターを持った人が喋っている。


「今日は焦らさず!はぁはぁ…一位から発表してくぜ!はぁはぁ……」


 そこまでして発表したいのか?行政委員に任せたらいいのに………。


「1位は!水泳部!2位は!1年A組のライブアンドマジックだぁぁ!そして3位が3年B組の喜劇!

 今年は1年がどんどん追い上げている!売り上げ成績はなんと1年A組が一位の総収入26万2920円と2位の3年B組の喜劇を6万円も抜いてダントツ一位だ!」


 喜劇のグッズとかあるのか?それで20万はすごいな。


ーーその夜ーー


『ねぇ……かい………。きて………』


 電話で綾に呼び出される。俺は綾の部屋に駆け込んだ。


「綾!何があった!?」

「かい………」


 綾の体はすごく震えていた。手にしているスマホを奪い去り覗き込む。

 そこには…捨て垢であろうメールで…。


「明日の文化祭のライブアンドマジックを中止しろ。

 さもなくば、センターアイドルの個人情報をばらまく」


 そう書かれてあって、顔写真とメールアドレスに電話番号と住所………。大量の個人情報が並んでいた。


「明日、これまでの売り上げを持って8;00に第二体育館裏に来い」


 そしてその下には………コラ画像があった。思わずスマホを握りしめ、画面が張る。


「あっ………」


 勝手に雷操が発動し、スマホがブラックアウトする。


「ごめん……」

「いいよ…………」

「綾、しっかりしろ。可哀想だ」


 俺は綾を抱き込み、頭を撫でる。綾の体は小刻みに震えていた………。

 絶対に許さない……。


ーーーー


 俺は第二体育館裏にいる。時刻は7:40分。少し早めに行くと、その数分後にある一人の男が来た。

 気弱そうな男子だ。


「あの………。お金…渡してください……」


 その男はそう言ってきた。多分大元を隠すためだろう。


「あ”?テメェは引っ込んでろ」


 俺はそいつの側頭部を回し蹴りし、昏倒させる。


「出てこいよゴミがァ!」


 その場で叫ぶ。死ねばいい。


「あ〜あ。おもちゃ壊しちゃったぁ。弁償してくれる?」


 どこからともなく現れた男三人のうちの金髪が地面に倒れている気絶した男の頭をつかんで蹴る。


「この子僕たちに虐められて仕方なく行動してるのに傷つけていいの?」


 俺の心をざらっと撫でる声。気持ち悪い。人質として、綾の情報を持っているから俺は下手に動けない……。


「お金、出してくれないかな?」


 ふつふつと怒りが湧いてくる。どう動こうか……。一人はスマホに手をかけているインテリ風の男が俺を煽ってくる。


「早くしないと押しちゃうよ〜」


 手に持っていた袋を男に投げる。そいつはそれを簡単に受け取った。確認もせず金髪は続ける。


「それで?あのアイドルは?」


 金髪が面倒くさそうに聞いてくる。


「は?いるわけねぇだろ」

「じゃあ呼べ。じゃないとばらすぞ」


 金髪がどすの利いた声を出す。


「いいね〜。あのアイドルの彼氏だろ?目の前で犯すとか最高だろ」

「お前はひどい趣味の持ち主だな?」

「でもさ、彼氏の前で清純そうなアイドルが喘ぐとかめっちゃ興奮しない?」

「僕は別に興味ないですね」

「早く呼んでよ。もしかして個人情報ばらまかれてもいいの?後コラ画像」

「結局こいつもコラ画像で抜いてたり?結構うまいでしょ?てか早く呼べよ」

「君じゃなくて僕が作ったんだよ?勝手に手柄にしないでくれよ」

「ふぅ………」

「あ”?早く呼べっつってんだろうが!」


 金髪が近くのバケツを蹴る。


「教えてやるよ。人質に何の価値もなければそれは人質ではない」

「じゃあばらまいてもいいのね?押しちゃうよ?」

「押してみろよ。その時点でお前らは詰・み・だ。人質はいなくなり俺が言うことを聞く必要もなくなる」

「へぇ…じゃあよいしょ」


 スマホを持った男は拡散のボタンを押したみたいだ。


「ククククク………」

「こいつとうとう頭がおかしくなったのか?」

「情報ってすごいよね〜♫。実体がないからどうなるかわからない♫」


 あ〜あ。こいつらほんとバカだな〜。


「自分はパソコンを使うのがうまいと自分自身にも嘘をついて見え見えの虚栄心を張る長屋拓哉。

 本当は強いけど力を隠しているだけって自分で思い込む凪駿太。あと父親がPTAを裏から牛耳ってるって嘘をついてるし?

 虎の威を借る狐の卯城剣。いや、虎じゃなくてネズミか。君のSNSはすごいね〜」


 男どもは固まって動かない。


「まず長屋君。君はその情報をどこから手に入れたんだい?どうせハッキングしたとか言ってSNSから調べただけだろ?まんまと俺が作った偽アカウントに引っかかったし。

 しかもそこに個人情報載せてるんだったらばらまかれても関係ないし?」


 俺は初日の夜からなんとなくこうなることが見えていた。妨害の仕方はわからないが、どうせ個人情報を人質にするとは読めていた。

 だから俺は初日の夜に綾の偽垢を作ってそこに偽の個人情報をバンバン乗せまくったんだ。


 長屋は固まっている。あっ。、スマホ落ちた。


「次に剣君♪君はかわいそうなやつだね〜。この二人と同等だと思いつつも劣等感を感じてて。ねぇ?時々自分は影のリーダーだとか思ってて?SNSでは金持ち、器用、聡明、イケメン、リア充、ヤリチン。

 その実、貧乏、不器用、馬鹿、ブサイク、非リア、童貞。

 リア獣ってのは俺のこと言うんだよ。」


 剣は俺に向かって走ってくるが、前蹴りで倒れた。弱!


「最後に駿太君?君は父親がいないんじゃないの?母子家庭だよね〜。君のお母さんはひどい教育をしたんだね〜。どうせ育児放棄とかしてさ〜。かわいそうにね〜」

「テメェ!殺す!」


 金髪が俺を殴りにかかってくるので背負い投げをして、首を踏む。人間って首を強く踏まれると起き上がれないそうな。


「俺って人を貶めることはしたくないんだけど……嫌いなやつを貶めるためなら罪のない人も貶めるんだ。母親デリヘルのマザコン君?」


 昨日の会話を補足するとこうだ。


ーーーー


『ねぇ……かい………。きて………』


 電話で綾に呼び出される。綾は笑いで声がとぎれとぎれになっていた。

 俺は綾の部屋に駆け込む。


「綾!何があった!?」

「かい………」


 綾の体は笑いですごく震えていた。俺も笑いたくて手にしているスマホを奪い去り覗き込む。

 そこには…捨て垢であろうメールで…。


「明日の文化祭のライブアンドマジックを中止しろ。

 さもなくば、センターアイドルの個人情報をばらまく」


 そう書かれてあって、俺が使ったフリー素材の顔写真と捨てメールアドレスに電話番号と偽の住所………。そして大量の偽個人情報が並んでいた。


 作戦が成功したことが嬉しくて俺は綾を抱き込み、頭を撫でる。綾の体は笑いで小刻みに震えていた………。


「明日、これまでの売り上げを持って8;00に体育館裏に来い」


 そしてその下には………下手くそなコラ画像があった。その瞬間、思わずスマホを握りしめ、画面が張る。これは本当にキレた。腹が立つ。


「あっ………」


 怒りで勝手に雷操が発動し、スマホがブラックアウトする。


「ごめん……」

「いいよ…………」


 綾はこのコラを見ていなかったみたいだ。一緒に見ようと待っていてくれたのか……。


「綾………俺もこれは許さないから」


 絶対に許さない……。


ーーーー



 こいつらはかわいそうなやつだ。人として終わってる。でも……。


「死ねばいい!でもテメェらなんか死ねばいい!」


 俺は足蹴にした金髪の頭を蹴る。仰向けに寝る剣の腹にも蹴りを落とす。


「何がコラ画像だ!死ねばいい!」


 そして未だ固まるインテリ野郎に回し蹴りをし、倒す。


「テメェが何したのかわかってんのか!?コラ画像って………。死ねばいい!」

「ヒィ!ゆ、許してくれ!」


 金髪男が叫ぶ。


「誰が許すかよ!このやろう!」


 俺が金髪の頭を本気で蹴ったことでそいつは意識を失った。


「遺言は?」


 剣の頭を掴み上げ、聞いてやる。


「ごべんなざい……。ゆるじで………」

「テメェは生涯童貞の刑だ」


 そう言って金的を食らわすと嫌な感覚が足に伝わった。もう一度踏みつけ、再起不能にする。


「インテリ……。お前にはこうだ」


 スマホを拾い上げ、叩きおとす。バックアップも取っていないんだ。せいぜい苦しめ。


「あとこう」


 さらにインテリの右手を踏み潰し、複雑骨折にしてやった。

 これで………。


 こんなんで気がすむわけがねぇだろうが!






ーーーーーー


 「小説家になろう」の更新に追いつきました。これから五日に一回投稿になりますがお許しください。











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