To live is to think

・生きる事は考える事である。


 俺たちのイチャイチャシーンを見られてしまったがそそくさと逃げ選手控室に向かう。説明しようか。


 この大会のルールを簡単にまとめるとこうだ。




 1:降参、気絶、失禁、吐血、嘔吐、部位欠損、コート退場、審判の判断による死亡の可能性、又選手・観客の妨害、援助、このうちのどれか一つでも満たせば目出度く敗北。


 2:武器による有利性が勝敗に関わると認められた場合、その武器の没収が行われる可能性がある。


 3:以上のルールを守り仲良くみんなで戦おう!




 みたいな感じだ。ガバガバなのは俺が要約しすぎた所為では無く抜け穴をいっぱい作る為だ。主に金崎専用の。




 でだ。この学校の観客席は凄い事に校庭をぐるっと一周していて similar to that of 国技館になっていて、さっき校長が「玄武、白虎」っつてたのは観客席の方位の話で、玄武とか言うのは「四神」のことだ。


 四神とは古来より東アジア一帯にて世界の四方の方角を司り守護すると伝えられている聖獣のことで 風水の基本的な世界観として東に青龍、南に朱雀、西に白虎、北に玄武と、四聖獣(四神獣)で構成された縁起の良い神様で、それらが揃う場所を四神相応と呼び理想的な地勢と言われている。


 ちょっと中二病っぽくて俺は馴染めないが…。




「お〜い!か・い・と!」


「っちょっ!なんだよ!びっくりするじゃねぇか!」




 亘が俺の肩を掴んできた。ビクってなったわビクって。




「いや、ずっと控え室の前で立ち尽くしてたからさ」




 気付いたらもう控え室に付いていたみたいだ。考え事してたから分からんかった。




「考え事か?」


「ああ。えっと…何の事考えてたんだっけ?」




 ヤベェ。ガチ忘れした。何の事だっけな?




「しらねぇよ!俺に聞くなし!それより入ろうぜ」




 まぁいいか。大した事でも無いし。亘と扉を開けて部屋に入る。ざわついていたのが一瞬静かになり視線が集まって直後、元のざわめきを取り戻す。近くの長ソファーに座り又話し合う。それよりも。




「なんか機嫌良いだろ?どうした?」




 何故か亘が鼻歌を歌っているのだ。凄く嬉しそうに。




「ああ。次の対戦相手とは違う部屋になるだろ?だからこの部屋には金崎もその取り巻きも唯ちゃんも居ない〜」


「なんだ。そう言う事か。確かにな。俺も嬉しいかも。でも唯は可愛がってやってくれ。なにせ名前通り唯一の妹だからな」


「唯ちゃんは無理だ。あの子はヤンデレになりそうで」


「ヤンデレに暗い過去でも?」


「ああ。怖かったぞ。それでアメリカから逃げて来た」


「そうか……。でも俺としては是非亘に義弟になってもらいたいものだ」


「海斗何月生まれだ?」


「9月14日」


「はい勝った〜俺5月30日〜」


「マジか…。俺が弟か……」




 なんと!亘と綾が結婚したら俺は義弟になるのか…。




「と言っても俺は唯ちゃんと結婚するつもりは無いがな」


「気が向いたらよろしく。ヤンデレコンプレックスさん」


「どうかな?そんな日が来るといいけどな」




 互いに憎まれ口をたたき合う。結婚か……。綾としたいな…。あ〜あ。眠くなって来た。




「俺って出場何番めだっけ?」


「16試合目。俺15。同時に二つやるから同タイミングかな。自分の奴ぐらい覚えとけ」


「それまで寝る」




 亘の膝に頭を乗せ足を肘掛に乗せた。すぐ寝れそうだ。




「ちょっ!おい!血迷ったか!?お前には綾がいるだろ!」


「ウッセーなー。騒ぐな。枕が揺れると眠れない」


「いや、俺唯ちゃんを好みでは無いと言ったが女性嫌いとは言ってない!みんな見てるし!」


「お前観衆の目を機にする奴だったけ?」


「いや……。そうでは無いが…。って違う!俺は男色家じゃ無い!」




 片目を開けて亘を睨む。




「俺だって違う。もしかしてお前は男色家だから気にするのか?今なら綾に頼み込んで側室にしてやるぞ?」


「断る!俺だって断る」




====




 俺の太ももの上で気持ち良さそうに寝る海斗。何やらいい夢でも見たのか笑ってる。しっかし困るんだよな〜。こう言うの。海斗は大胆で気にしないから仕方ないが是非やめて頂きたいものだ。変な気分になる。




「はぁ〜。困った困った」




 天井を仰ぎソファーにもたれ掛かる。


 アナウンスが試合に始まりを告げた。室内のテレビでは試合の様子が見れる。唯ちゃんVS中三の魔族だ。一瞬で片がつくだろうな。ほら。試合開始と共に唯ちゃんが水球で相手を包んでフィニッシュ。つまらない試合だな。


 もう一つの試合も一瞬で片がついた。はぁ。ほんとつまらない。退屈だ。眠くなって来たな……。


 そして俺は太腿に海斗の重みを感じながら眠りに着いた。




====




「ヒッ!嫌だ!やめろ!やめろ!」




 亘の焦った声で快眠からひっぺがされた。見ると亘は頭を抱えて唸っている。他の選手は気味悪がって誰も近ずいてこない。どうしたんだ?


 俺は膝から起き上がり亘ん肩を持って揺らす。




「亘君!それは夢です!起きなさい!」


「やっ、やだ!フザケンナ!こんな事しても絶対満足させねぇ!」




 だめだ。逆効果だな。ここはひとつぶん殴るか。亘から数歩下がり手に布を巻く。


 亘はいまだに唸っている。助けてやらなきゃ!




「亘!許せ!バーニング フレイム ゴット ハンド スペシャル ナイト ウルトラ ビッグ ミラクル エン……」


「早く殴れよ!」




 生唾を飲み込んで見守る眼鏡をかけた選手に突っ込まれた。だって……。




「俺に人を傷つける事なんてできるわけ無いだろ!この眼鏡!」


「ウソこけ!あと人の事眼鏡って呼ぶな!」


「るっセェ!行くぞ!覇王昇龍…」


「絶対だめ!てかスルーするな!眼鏡じゃ無い!あとそれ空手のやばい技じゃん!絶対だめ!死ぬから!」


「じゃぁ眼鏡がやれ!」


「無理!」


「じゃぁ口出すな!ゴラァ!」




 長い長い茶番の末ようやく殴りにかかった。瞬間亘が手で受け止める。




「ハッ……。夢か……」


「何処の夢オチのセリフだよ」


「ここだな。いや〜。怖かった怖かった」




 そう言ってわざとらしく体を震わせる亘。健気だな。見え見えだ。本気で震えてる癖に。そこで丁度アナウンスが入る。




「選手番号30〜33番、出場準備をして下さい」




 俺の相手は橋下七香。お淑やかでふんわりした清楚系……。名前はな。しかし名前に似合わずスケ番!と言うか綾を虐めていたあのクソアマだ。多分仕返しをしてくるだろう。うん。楽しみだな〜。亘の震えに関しては触れないでおこう。




「さてと。ほな行くか」


「おう!んじゃ失礼しま〜す」




 俺の武器…。ヌンチャクを持って部屋を出た。亘は……。ピンポン球サイズの鉄球をポケットにたくさん入れていた。亘は指弾で攻撃する気なのだろう……。かっこいいな指弾。後で俺も御指南願おう。




 ではでは橋下君。いざ尋じょらない(not 尋常)で勝負!




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