Love fed fat soon turns to boredom.

・満ち足りてしまった恋は退屈になってしまうのである。



 唯はただ亘と戯れたかっただけだそうだ。受け止めてやれよ亘……。はてさて、それは一先ず

置いといて。


 Today ……。ゴメン。俺イキって英語で言おうとしたけど無理だわ……。えっと今日は東京都立帝都進学校武闘大会だ。簡単に言うとガッコーで一番強い人を競う試合。各クラスから2名選出される。うん。言いたい事はわかる。「綾達は着替える必要があったのだろうか?」。いや、ない。


 はい、これを反語と言います!でだ、我らが中三のクラスは能力別に分けられている。なぜ等しくクラスから2名ずつ採るんだ?俺に聞くな!俺だって知らん!


 そして「東京都立帝都進学校武闘大会」と長ったらしい名前だが結構お偉いさんが来る。区長だったりパタ…PTAだったりだ。ここで一位を取るとなんと図書カード500円!素晴らしい!


 結局唯と一緒に校庭に集まり大会が始まるのを待つ。


 OH〜。アヂィ。暑いな。暑い。暑い。暑い。暑い。暑い。暑い。暑い。暑い。暑い。熱い。熱い。熱い。熱い。熱い。熱い。熱い。熱い。熱い。熱い。




「漆黒の太陽が俺を照らし…」


「海斗!どうした!」


「カイ…。日食は今日じゃ無くて明日ね…」


「兄貴その漆黒の太陽で頭オーバーヒートした?」


「ハッ!俺は何をしていた!頭がクラクラするど!」




 頭がおかしくなっていたのが戻る。額に手を当ててフラフラしてしまった。




「海斗棄権する?」


「カイ…。それだけはやめて。私出たくない…」




 そう、俺はこの大会の選手だ。そして亘だ。勿論唯も出場する。




「ファファファファ〜ン!ファファファファッ、ファファファファッ、ファファファファファ〜ン!」




 大会開始の合図がなる。おい!音程外れてるぞ!ああ!ムシャクシャする!




「何このマヌケなファンファーレー」




 このムシャクシャを共感したくて心の声が大気を震わせる。




「言ってあげないで兄貴。彼らだって頑張ってるんだから」


「俺は海斗と同感だな。演奏部下手くそだな。意味あんの?」


「そうですよね!私もそう思います!」




 唯よ……。お兄ちゃんは人の意見に合わせるような人間になって欲しく無かったぞよ。




「うっ、でもやっぱ一所懸命やってんだし素晴らしいと俺は思うぞ!」




 亘よ……。お前が自分の意見をすぐ変えるようなクズだとは……(以下略)。




「そうですよね〜。一生懸命やってる人を貶すのは私もおかしいと思います」




 妹よ……。(略)




「しっかし下手くそだし意味ないな。下らない」




 (全略)




「カイ。不毛……。イチャイチャした方が時間効率がいい……」




 綾が横から進言してくる。ジト目で綾を見つめつついう。




「綾さん…イチャイチャしたいだけでしょ」


「うん…。イチャイチャしたい……」




 顔を赤らめ体育着のジャージの袖をスリスリしつつも断言する綾。




「つっ!……」




 脳天から雷を食らったように衝撃が走る。頭が朦朧としてふらっとしてしまった。




「どうしたの?」




 綾が心配そうに近寄る。なんて可愛いんだ。俺一生死にたくない……。




「あっ、ああ。綾が可愛すぎてな…」


「そっ、そう…。ありがとう…」




 ソッポを向いて頬を染める綾。うん。一生幸せにしよう




「一生幸せにしよう」


「ッ……!」




 心の声が漏れていたみたいだ……。可愛いから仕方ない!けどこっちもメッチャ恥しいぞ!




「「甘っ!」」




 空気と化していた亘と唯が同時に叫ぶ。なんて事を!と思ったが俺と綾から半径1m以内に人が居ないことからも物凄く空気が甘々してたのが証明できる。




「いいんだよ!こっちはリア充なんだから!」


「よくねぇよ!」


「うわっ、見てて虫歯になりそう……」


「邪魔しないで……。こ”ピーッ”よ?」




 綾さん。怖いです。後ろに般若が見えます…。




「キャッ!」


「御免なさい綾さん!」




 唯と亘が揃って頭を下げだした。確かに怖い。もう辞めてやりな、と声を掛けようかと……。何故だ!何故更に怒る!ちゃんと謝ってるでしょ!「ゴゴゴゴゴッ」と効果音が聞こえてきた。地滑りかな?地震かな?Mw


マグニチュード


10の地震だ!逃げろ!


 半ば現実逃避がしたくなる程の殺気だ。綾さん!貴方俺よりこの大会で勝ち残れる確率高いでしょ!




「唯……ちゃん。私のことは”お義姉ちゃん”と呼んでって前に言わなかったけ?」




 いつの間にそんな事言ったんだ?唯もハッとした顔をしてるって事は本当なんだろうけれども。怒るポイントそこ?おかしくない?




「ハッ、ハイ!お姉様!ご機嫌麗しゅう…」


「麗しゅう無いわ!」




 思わず突っ込んでしまった。こちらを見た時の綾は眼の奥で超新星爆発が起きていた。が、俺を見た途端果てし無い海が生成され埋め尽くされた。もしやヤンデレか?




「カイ……。大好…」


「え〜以上で開会の儀を終わりとさせて頂きます。選手は選手控え室となっている部屋に予定通りA室とB室で別れて入室を。その他の生徒は制服に着替え、帰宅、または観戦とします。観客席の玄武、白虎は保護者を完全優先、そのほかの席もなるべく優先する事。以上」




 邪魔が入った事でまたまた般若降臨。犠牲者は出さない!頑張るんだ俺!




「綾。大好きだよ」




 綾を抱き寄せ、耳元で囁く。ちょっとキザっぽいな。そしたら綾は崩れ落ち俺の服の裾を掴んで膝立ちになる。そしてふるふるしていた。だが、ちょっとその体勢は御奉…。ゲフンゲフン。




「って、俺の化身にもたれ掛かるな!あまつさえ掴もうとなんてするな!顔を俺に向けるな!俺の腰に腕を回すな!俺が捕まる!」




 喉の奥から悲鳴が出る。でもそんなの御構い無しに綾は俺の化身に頬ずりをしてくる。やばい。それちょっと気持ちい。って




「ダメだ!ほんと押し倒すから!」




 いや、綾自身は俺の頬ずりしているつもりなのだろうし俺も理解しているが視覚野がその思想を無視して「誘っているんだ!これに乗らなきゃ男じゃ無い!」と叫んでいる。


 俺の化身とは一般的に「息子」「肉棒」「本体」「ちん…」と呼ばれているものだ。


 なんとか綾を引っぺがしかなり距離を取る。




「押し倒してもいいんだよ?」




 小首を傾げて寄るんじゃない!ヤバイから!




「あの〜。すいません。どいてもらってもいいですか?」




 大会準備の為の清掃員が寄ってきた。気付いたら周りには誰もいなかった。亘と唯!教えろ!恥ずかしいだろ!




「あっ御免なさい!綾。行こっか」


「ん…立てない…」




 ウソこけ!立てるやろ!まぁいいか。可愛いし。


 綾の膝裏と脇下に腕を通し抱きかかえる。いわゆるお姫様抱っこだ。




「ん…ふふふ」




 幸せそうに俺の腕の中で鳴く綾。その綾を眺め幸せな気分になりつつ女子更衣室に連れて行った。




「お姫様。着きましたよ」


「お姫様は毒で永遠の眠りに付いてる…」




 そのネタは「いばら姫」かな?仕方ないな。黙っていればもっと長く出来るのに。




「起きてんじゃねーか。はいはい王子様のキスをご所望で?」


「ん……」


「仕方ないな…」




 そう言って唇を重ねる。フニャっとした感覚が唇で感じられる。綾めっちゃいい匂いだな。スーハーしたい。




「ガラガラガ」


「?ほえ?ほっホエェェェェェェェ!!」




 あっ。見られちゃった。ごめんねぇ、俺達ラブラブで。まぁ非リアにはきついかな?




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