第214話 ハーレム!?

南城「後はね!」

まだ言うつもりかよ……


東雲「も、もういいわ!」


南城「え?そう?」


東雲「ええ、もう十分理解したわ……」

ほっ……

近くで自分のどこを好きか


堀北「理解した?彼の魅力は、そんな簡単に理解できるものではないわよ」

はいぃぃぃぃ!?

堀北さん!?どうしちゃったの!?


東雲「そっちじゃないわよ!アナタ達がそこの名前無しmob男子をどれだけ好きかってことよ!」


堀北「そういう事ね」

とりあえず、もうこの話題は終わりかな……


江藤「皆様一つ、よろしいでしょうか?」

メイドさんがみんなの何か聞くのか……?

東雲さんがギブアップしたからか?


仁科「どうしたんですか?」


江藤「いっその事、ハーレムにしてはいかがでしょう?」

ハーレムだぁ!?

このメイド、何言ってんの??

主人東雲さんともども頭おかしいんじゃない?


東雲「ちょっと、江藤!?」

あれ?

東雲さんはハーレム反対なんだな


南城「それはダメなんだよ」

そうそう!


江藤「もし法律が問題となるなら、内縁の妻というのもありますが」

この人、本気でハーレム賛成派なのか!?


堀北「法律なんて問題じゃないんです」

江藤「と言うと、感情…ですか」


堀北「ええ、私達は彼の一番の女性ヒトになりたいんです。だから、ハーレムはできません」

一番……か

俺が、選ぶんだよな……


一番か、それ以外か……

それをみんなは願ってるんだよな

一番になれなかったら、なんて考えてるのかな

それとも一番になる事しか考えてない、とかもありえるのか


決断をするのは、今年中……出来るだけ早く

じゃないと俺自身が……


改めてみんなを見てみる


満開の花の様な笑顔をする南城さん


眉目秀麗、クールで頼りになる堀北さん


一緒にお菓子作りで盛り上がれる、割と常識的な仁科さん


あと一応……長い間ずっと一緒に暮らしてる妹


新しい出会いでもない限り、この中の誰かと付き合うしかないんだな



はぁ……どうするかなぁ

何かきっかけでもあれば、決められるのかな……


江藤「そうでしたか、無粋な事を言ってすみません」


堀北「いいのよ。あなたの意見は合理的な判断だと思うから」

合理的……なのか?


東雲「さて、そろそろ私達は行くわ」

そっか

東雲さんは泳ぎの練習に来たんだもんな


江藤「では、失礼します」


東雲「ご馳走さま。ミニパフェ美味しかったわ」

江藤さんを連れて、東雲さんは25mプールの方へ歩いて行った

ふぅ……

やっと部外者がいなくなったな


この後は、何するかなぁ









えーっと今は……午後3時か

時間的にはまだまだ遊べそうだけど、全制覇は難しそうかな



妹「あっちで何かイベントやってるみたいですよ。行ってみませんか?」

イベントかぁ


南城「楽しそう!行ってみよ!」

堀北「そうね」

仁科「うん」

それじゃ行くか


イベントがやっているのは、少し離れた所にあるステージか

……ステージってまさか東雲さん居ないよな!?


一抹の不安を感じつつ、ステージの方へ向かった

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