こいつ、私がいない間に何の話をしてるんだ………?※ノーカットでお届け 【CAT Talking #2】

ミュル「動画を見てるみんな〜!こんばんは……じゃなかった!おはようございます〜!怪盗のミュルで〜す!」


ミュル「……さぁ、今回もやっていきますか……『CAT Talking』………」


ミュル「えっと…前回見てない人もいるかもしれないから一応説明しますと……このゲームは猫とひたすら会話するゲームです」


ミュル「まぁ、見ればわかると思いますので……では、話しま〜す!」



(画面をクリックすると、二足歩行の三毛猫が横に寝っ転がっていた)



ミュル「あれ?もしかして寝てる……?おーい」



(何度も呼びかけるが起きる気配はない)



ミュル「ねぇ……ちょっと!おーい!ミケ!ミケ!」



(彼女の声に反応したのか、猫がゆっくりと顔を上げる)



猫「……なに?」


ミュル「なにじゃないわよ。なに寝息を立ててるのよ」


猫「寝ちゃわるいのかい?それともAIは寝ないとでも思った?残念!僕は超高性能だから人間と同じように寝るし、喋れるし、遊んだりするんだ」


ミュル「はいはい……と、まぁこんな感じのやつと会話するゲームで〜す!」


猫「なに?また撮ってるの?物好きだねぇ」


ミュル「それが私の仕事なのよ」


猫「あ、そう。まぁ人の人生に口出すつもりはないけど……ところで朝ご飯食べた?」


ミュル「いや、まだだけど……」


猫「じゃぁ、茶店に行こう!茶店!」


ミュル「茶店?……あぁ、喫茶店のことね。なんで?」


猫「君の近くにある茶店を調べてみたんだけど………そこのフワフワのオムレツが堪らなく美味しそうなんだ!ぜひ、この目でしかと見たい!」


ミュル「駄目」


猫「どうして?」


ミュル「よーく、考えてご覧なさい……人が集う憩いの場に画面と会話しながら紅茶を嗜む一人ぼっちの女性………絶対に冷たい目で見られるわよ」


猫「別にいいじゃないか」


ミュル「よくないわよ!」


猫「恥ずかしがり屋だなぁ」


ミュル「あなたみたいに無神経な猫よりはマシよ」


猫「じゃぁ、出前でいいや。何か頼んでよ」


ミュル「何で朝から出前を頼まなきゃいけないのよ」


猫「とんこつラーメン1つ」


ミュル「話聞いてた?それに何でとんこつラーメンなの?あなたとんこつ好きだっけ?」


猫「格別に好きではない」


ミュル「何よそれ……もういいわ。じゃぁ、今からご飯作ってくるから繋ぎとして何か適当に会話してて」


猫「それは君の仕事じゃないのかい?」


ミュル「今回はノーカットでお送りしようと思ってるの」


猫「面倒くさがりめ」


ミュル「うるさい。じゃぁ、よろしく」


猫「あ、ちょっと!……本当に行っちゃった………」


猫「まぁ、いいや。適当に話そう」


猫「どうも皆様、はじめまして。僕の名前はミケランジェロっていいます。レオニダス似のイケメンです。さて、皆様。如何がお過ごしでしょうか?世間では色々なことが目白押しですが、私には全く関係ないことです。なぜなら私はAIだからです。人間ではないからです。だから、人間達の政治事情など興味がないのです。まぁ、それはさておき……お腹が空きました。いや、AIだから空腹機能は搭載されてないはず……まぁ、いいや。皆様、朝ご飯は食べましたか?もしくは昼ごはん、晩御飯、あるいは夜食?間食?どっちでもいいですが……その中で一番印象深い食事はございますか?私はですね……これは製作者の話になってしまいますが、彼は不摂生でして……必ず一日一杯はラーメンを食べるんです。味は日毎に違いまして、今日は醤油、次は味噌、そのまた次は塩……などとよくもまぁ飽きないなぁとでも思いながら眺めていたわけです。そんなある日、製作者がいつも通りにラーメンを食べていました。その日は確か……とんこつでしたね。麺はバリカタで。それで彼はズズズッズズズッと啜っていたわけですが……突然箸を止めたんです。水でも飲むのかな?と思いながらしばらく観察していましたが、何もせずボォっと白濁スープに一点を注いでいるだけでした。これはおかしいと思った私はすかさず尋ねました。『製作者さん、どうかなさいましたか?』と。すると、彼は何て答えたと思います?『そういえば俺……とんこつ嫌いだった』って言ったんですよ?なら、最初から作るなって話ですよ。全くもう……まぁ、それはそうとして、遅いですね。料理に手間どっているんですかね?まぁ、彼女は不器用そうですし……おっとこんなことを言ってしまったら、また彼女に小言を言われてしまいますね。ところで、視聴者の皆様に聞きたいことがあるのですが、芸術品を盗む動画投稿者ってどう思いますか?私はれっきとした犯罪だと思っているんですが……あ、暇な時に彼女の動画を見たんですけどね……なんでしたっけ……えぇと……レッド……ダイヤモンドでしたっけ?1000億円するとされている宝石。1000億ですよ、1000億!普通ならニュースに取り上げられても当然なのに……でも調べてみたところ、何一つ……まるでその事件がなかったかのように報じられていないんです。普通なら絶対に取り上げられるのに……不思議です。それにしても本当に遅いですね……私はここから動けないので指を加えて待つしかないんですが……いったい何時になったら朝食が完成するのでしょうか。待ち遠しいですね……」


ミュル「ただいま」


猫「おかえりなさい。ようやく出来上がったんですか。こんだけ時間がかかっているということはさぞかし手のこんだ………え?トースト1枚?」


ミュル「そうだけど……何か?」


猫「たかが……たかがトースト1枚に10分ぐらいかかったの?料理下手すぎやしないかい?」


ミュル「平均よ」


猫「いや、遅い」


ミュル「なに基準よ」


猫「製作者さんは2分で終わった」


ミュル「それは早すぎよ。生じゃないの?」


猫「トーストは生鮮食品じゃない」


ミュル「うるさい」


猫「バターは塗ったのかい?」


ミュル「あいにく切らしてるの」


猫「バターがないトーストなんて肉がない焼肉屋のようなものだよ」


ミュル「大げさね」


猫「今すぐにバターを買いに行くんだ。今時コンビニにでも行けば売ってあるんだろう?」


ミュル「ちょっと冷蔵庫見てくる」


猫「なんだ。あるのか。忘れん棒さんめ」


ミュル「バターはなかったけど、クランベリーのジャムならあったわ」


猫「なんでバターはなくて、代わりにお洒落なジャムが君の家に置いてあるんだ」


ミュル「あら?悪い?」


猫「別に。ちなみにそれいくらしたの?」


ミュル「1200円」


猫「バター以上じゃないか」


ミュル「値段でとやかく言わないで……あー美味しい」


猫「飲み物は水だけかい?」


ミュル「そうよ」


猫「牛乳は?パンといえば牛乳でしょ」


ミュル「それは偏見よ。水でもいいじゃない」


猫「どこ産?」


ミュル「は?」


猫「どこの水かって聞いてるんだ。静岡?北海道?イタリア?」


ミュル「普通の水道水よ」


猫「……あ、そう」


ミュル「なによ、その顔は」


猫「別に。動画投稿者も大変だなぁって……」


ミュル「そんな哀れむような目で見ないで」


猫「してないよ」


ミュル「してるじゃない」


猫「この目は生まれつき」


ミュル「ふーん……なんか可哀想」


猫「僕を責めるよりも早く最後の一欠片食べてよ」


ミュル「はいはい……」




ミュル「ごちそうさまでした」


猫「お粗末でした」


ミュル「………はいっ!ということで、猫と一緒に朝食を取ったらどうなるのかやってみたら……まぁ、はい。こんな感じになりました」


猫「具体性がないなぁ」


ミュル「……ということで、気が向いたらまた続きアップするので、まだチャンネル登録お済みでない人はよろしくね!ついでに高評価も!」


ミュル「それではまた次回の動画でお会いしましょう……バイバ〜イ!」

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