第125話「本来の結末」
西暦一九五五年、カリフォルニア州ヒルバレー。
西暦一九八五年の世界からデロリアンDMC-12が現れた。
マーティン・マクフライは不良のビブ・タネン(一般人が想定するアメリカ第45代大統領をモデルにした人物を指す言葉。映画が公開された頃はまさか大統領になるとは誰も思っていなかった)よりもずっと腰抜けな父親を歯がゆく思っていたが、落雷によってタイムマシンを動かすエネルギーが得られる日まで父親と母親を結婚させるべく奮闘し、父親にビフを殴り倒させることに成功した。父親は臆病な性格を改善して小説家として大成し、かくして未来のマーティンには裕福な家庭が約束された。
だがいきなり長いレールガンをもった女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で1.21ジゴワットの電力を発生させた。
少年の目の前には元いた時代と寸分違わぬ未来が広がっていた。
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