第98話「決闘前夜」
平成三十一年、日本。
大好きなカルデアラジオ局を聴きながらもどこか上の空な宮本武蔵女子高生が現れた。
宮本武蔵女子高生はゴンサロ・フェルナンデス・デ・コルドバ(一般人が想定する新イベント「炎上汚染都市・火縄銃奇譚」の限定星5サーヴァントを指す言葉。クラスはアーチャー)よりもずっとセイバーが最優のサーヴァントだと思っていたが、FGOではクラス相性によってアーチャーに対して不利であることがどうしても納得できなかった。本当にセイバーが最優であるなら、セイバーに弱点などあるはずがないではないか、と、剣豪である彼女はどうしてもセイバーに肩入れしてしまっていた。
だがふと我に返った宮本武蔵女子高生はいつのまにかラジオが終わっていたことに気がつき、とにかくすごい溜め息をついてラジオを切り、先日燕から送られてきた果たし状を手に取った。
果し合いの場所は、山口県下関市関門海峡大字彦島字船島。
――巌流島であった。
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