第48話 民事判事局長のお悩み

 ユリカ:ヤッホ〜、そろそろ堅っ苦しいこの物語の専属ナレーターをチャチャっと決めてもらってサッサと降板したいユリカでっす☆地獄界には日本と同じく民事、刑事、行政と3種類の裁判があるんだけどね、そこは流石の宇宙規模。判事局ってのがあるらしいよ。


 魔界時間20:50 地獄界歓楽街


『居酒屋 酒呑丸しゅてんまる


 店員:海鮮盛りのお客様〜?


 摩耶を撫で回す夜叉族の女性


 ???:え〜ん!マヤたん聞いてよ〜!


 摩耶:朱鷺ときさんもう酔ったんですかぁ。


 朱鷺:だってさ〜!


 ユリカ:この黙ってりゃ超絶美人で黒髪と角がセクスィーな姉ちゃんは民事判事局長の暁月朱鷺あかつきときさん。魔界宇宙法曹界四天王と呼ばれる4人の1人。よく四天王で1番最弱っていうのがあるけど、この人の場合はお酒の弱さが四天王最弱なんだよ・・・じゃ飲むなよ。


 茜:おい、マヤたんにベタベタすんな。


 ユリカ:改めてご紹介、この人はぬらりひょん族の検事局長、東雲茜しののめあかねさん。マヤたんブームの火付け役。法曹界四天王の1人だよ。ほんでもってど変態!


 朱鷺:最近は異世界転移やら異世界転生の所為でこっちの仕事量が激減してるっての。民事判事局の閻魔大王達が暇持て余してるわ!


 無言無表情で摩耶に餌付けするかの様に食べさせる酒呑童子族の女性


 摩耶:もぐもぐもぐもぐ・・・・


 茜:アンタも何やってんのよ、亜生あおい


 亜生:・・・・可愛い♡


 ユリカ:こちらの逞しい筋肉美女は酒呑童子族で刑事判事局長の柊木亜生ひいらぎあおいさん。無口でクールな人だけど中身は可愛いもの好きな乙女な人だよ。


 ???:てか茜、皆んなのマヤたんを独占しないで。


 茜:私は誰よりもマヤたんを愛してるの!てか、柚鈴ゆずもストーカーじみた事してんじゃないわよ。


 柚鈴:私のは法に触れてませ〜ん♪


 ユリカ:法に触れてないって言うけど私と同じ匂いがするこの刑部姫おさかべひめ族のお姉さんは湯乃神柚鈴ゆのかみゆずさん。行政判事局長、この4人が法曹界四天王だよ〜ん。


 朱鷺:異世界転移も異世界転生も救済に行き詰まった時の緊急特別措置法で本来多用しちゃいけないでしょう?


 摩耶:もぐもぐもぐ・・・そうでふね。


 朱鷺:その所為でなかなか死んで地獄界に来なくなるから正当な手続きして転生出来ないし、魂の生態系はメチャクチャよ〜!


 茜:まぁ、神王や神様達にとってはリスクがある代わりにメリットが凄く大きいからねぇ。神格アップにとこぞってやってるわね。


 亜生:・・・もはやブームの域・・・嘆かわしい・・・野菜も食え。

 

 摩耶:ふぁ〜い・・・もぐもぐもぐもぐ。


 柚鈴:民事判事局じゃなくても死活問題よね。


 亜生:高天原での国際神聖サミットでも議題になって規制が強化されたらしい・・・魚の天ぷらも美味いぞ♪


 摩耶:ハフッハフッハフッ!


 茜:その規制強化で焦った神王や神様達はあの手この手で不正にやってるのが増え始めてる。


 柚鈴:ゲームで例えると改造コード使ってチート行為してる様なものだもんね〜。


 亜生:このまま放置していたら人界宇宙のパワーバランスは崩壊する。救済する側の神が破滅に導いては・・・本末転倒・・・米も食え。


 摩耶:ふぁ〜い・・・むぐむぐむぐ。


 茜:ちょっと亜生!食べ物あげ過ぎ!


 朱鷺:ほんっと、なんとかしてほしいわ!



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