第42話 天界官僚殺神事件(逮捕編)

 ユリカ:殺神事件の背後に隠れた真の黒幕を突き止めた2人、遂にソイツの逮捕に乗り出したよー!


 天界時間15:00 代議士ヴァンガード邸応接室


 ???:4界警と地獄界の検事局が何やらコソコソと嗅ぎ回っているそうだな。


 顧問弁護士:心配要りませんよ。貴方はどっしりと構えていれば良いのですからね、


 オリバー:まったく!どうやってマスタースフィアがあの赤ん坊の手に渡ったのかは分からんが、その所為でこちらの計画は狂いっぱなしだ。


 タブレットで昼の情報番組を観るオリバー


 情報番組司会:それにしても驚きましたね〜、あの何かと黒い噂の絶えない外交副大臣のデニス・フォーマックス氏がとはね〜。


 オリバー:な、なんだと⁉︎


 コメンテーター:地獄界検事局の捜査で判明したそうですよ。


 情報番組司会:天界宇宙国際警察の捜査線上に浮かんでいた薬学庁関係者は全くの無関係だつた事にも驚かされましたよね〜♪


 オリバー:どうなっているんだ‼︎


 コメンテーター:私が独自のルートで聞いた情報によると、4界警の特権課は今日にでも真の黒幕逮捕に踏み切るそうですよ♪


 慌てて応接室に入る執事


 オリバー:どうした?ノックもせんで。


 執事:そ、それどころではございません!この屋敷が4界警に包囲されました‼︎、


 オリバー:な、何⁉︎


 執事:その上、天界・魔界宇宙のマスコミが殺到して蟻の這い出る隙間もありません!


 オリバー:クッ!直ぐに転移魔法を!

 

 執事:駄目でございます!神王クラスの強力な結界で封じられております!  


『同時刻 ヴァンガード邸前』


 結衣:これでヴァンガードもお終い・・・か。それにしても、物凄い数のマスコミですね。  


 ゲン:そりゃ、袋井耀蔵ふくろいようぞうに次ぐ天界宇宙政界に巣食う大悪党の政界一大スキャンダルだ。マスコミが見逃す筈はないのにゃ。


 結衣:そうですね。


 ゲン:よしっ、奴に引導を渡してやるのにゃ!総員、突入にゃ‼︎


 ヴァンガード邸に強行突入する機動隊


『再び応接室』


 オリバー:土足で押し入りおって、貴様等ここを何処だと心得る!警察風情が立ち入れる場所ではないぞ‼︎


 ゲン:残念だが、それはお前が今もの話だにゃ。

 

 オリバー:何だと⁉︎


 1枚の命令書を読み上げるゲン


 ゲン:反魔界党代表オリバー・ヴァンガード、天界の神々模範であり民を守り導く政治家の身でありながら、私利私欲に駆られ多くの罪を犯し私服を肥やした事は到底許されざる事である。よって貴殿における全ての地位とその権限を剥奪するものとする。14天界王東洋神筆頭、天照大神・西洋神筆頭ゼウス。


 命令書をオリバーに突きつけるゲン


 オリバー:な、何故だ?何故、14天界王が動く⁉︎


 ゲン:先の国際神聖サミット、そこである法律の議題が持ち上がった。そして、お前が居ない時を狙って可決された法案。それは神権乱用防止法しんけんらんようぼうしほう、その決定打となったのがお前さんの犯した数々の罪というわけにゃ。


 オリバー:ぐぬぬっ!


 ゲン:罪状を読み上げるのも面倒な位に多過ぎるから細かいのを割愛して、反魔界党オリバー・ヴァンガード。魔法少女賭博並びに、天界官僚殺神事件主犯格の容疑で逮捕する!



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