第41話 天界官僚殺神事件(情報交換編)
ユリカ:天界での家宅捜索を終え、一時帰国する2人。情報交換で得られるものはなんだろね?
魔界時間16:08 地獄界閻魔庁検事局
ゲン:さて、早速だが情報交換といこうかにゃ。こっちの収穫は金融監督庁のログナーツが黒だったって事にゃ。コレがその時に逮捕の決め手となって押収したUSBメモリーにゃ。
結衣:そっちでもUSBメモリーが見つかったのね。こっちにもあったんだけどその事で1つの矛盾点が生まれる事になってしまったわ。
ゲン:矛盾点?
結衣:そのUSBメモリーには殺し屋深淵の銀狼の犯罪履歴やその手口が事細かく記されてあったの。ここまでくると黒幕は外交副大臣のフォーマックス氏だと思うじゃない?
ゲン:成る程そうか。普通なら黒幕のフォーマックス氏が生きていて、協力者の薬学庁関係者が殺害されている筈が逆になっているという事だにゃ?
結衣:そうです、私の中で引っかかっているのはそこなんです。実は帰国前に薬学庁に寄って調べたのですが、魂絶草の輸入記録が無いんですよ。
ゲン:輸入記録が無い?揉み消しの可能性は?
結衣:それは勿論最初から頭の中にありました。偽装工作の可能性もね、でも無かったんですよね〜。
ゲン:揉み消しでもにゃい、偽装工作でもにゃい・・・あっ!
結衣:気付きましたか?そう、魂絶草は正当な手続きを経て入手していないという事です。
ゲン:成る程にゃ、薬学庁を通せば足がつく。密輸だけにゃら外交副大臣の後盾で幾らでも誤魔化しが効く。そこへ俺達が家宅捜索する事で明るみになる事を恐れた真の黒幕が先回りして口封じと偽装工作をしたって事か。
結衣:はい。ログナーツもその一味ではあるものの、真相は知らないまま金に目が眩んで手を貸してたって事です。
ゲン:となると、ドラゴニックマフィア辺りが匂うにゃ。
結衣:私は更にその上がいると睨んでいます。
ゲン:外交副大臣のフォーマックスを動かせて尚且つ、ドラゴニックマフィアと繋がりのある天界宇宙政界の大物といえば・・・あいつか!
結衣:かつて反魔界党のNo.2として政界に居た代議士オリバー・ヴァンガード。代表の
マト:そして魔法少女賭博の真の黒幕でもある。
結衣:だから貴方はあの時魔法少女賭博の捜査でフォーマックス氏に辿り着いたのね。
マト:そういう事です。ついでにヴァンガード氏の潜伏先も調べておきましたよ♪
結衣:流石マトね♪
ゲン:よし、奴を逮捕するぞ!
逮捕編に続く・・・
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