第18話検事局長登場!
ユリカ:近々開廷する裁判は、天界宇宙の国の王様を裁くだけあってとんでもないお偉いさんも出廷する『御前法廷』なんだよね〜。今回登場する人もその1人、どんな人なんだろうね〜。
魔界時間16:00 地獄界検事局
『局長室』
???:・・・・・・
本棚の本を傾けると隠し扉の操作パネルが現れる
音声ガイダンス:パスワードを入力してください。
???:・・・・
音声ガイダンス:・・・・パスワード照合開始・・・認証完了。続いて指紋、網膜認証を行います。
???:・・・・・・・
音声ガイダンス:指紋、網膜共に登録データと一致。どうぞお通りください『
隠し部屋には大量の自作と思われるグッズがずらりと並ぶ
???:・・・・・・嗚呼!マヤたん、今日も可愛い♡
ベッドに横たわるバイオドールに抱きつく
結衣:・・・・何やってるんですか。キショイんでやめてください『先輩』
茜:入る時はノックしてって言っているでしょうが!
ユリカ:このバイオドールと戯れてるものすんごい長身で銀髪の美人さんこそ、かつて九尾族と知略を争ったぬらりひょん族筆頭の東雲家の御当主様にして地獄界検事局長の
結衣:大学生時代は知的でクールな貴女に男女問わず私も憧れていましたが、貴女の本性知ってガッカリしてます。それにソレ、1体200万ヘルネスするバイオドールですよね?公費ですか?それとも自腹ですか?
※200万ヘルネスは人界日本円で2000万円
茜:自腹に決まってるでしょ!あぁ、もしかして・・・妬いてるの♪
結衣:・・・蹴り飛ばしますよ?それにしてもよくあの子のDNAサンプルなんて手に入りましたよね。私が密かに貴女を出禁にしてたのに。
茜:やっぱり結衣だったのね!それはそうとマヤたんは?
結衣:摩耶なら羅刹様の所へ行ってますよ。
茜:あのババァんトコ⁉︎閻魔大帝の地位を利用してデートとは・・・許せん!
『界王都カフェテラス』
羅刹:フェックション!
摩耶:風邪ですか?
羅刹:いや、どうせ何処ぞのバカが私を妬んでるですよ。
『再び検事局』
結衣:あまり言葉が過ぎるとあのお方に法曹界から消されますよ?
茜:サラッと怖い事言わないで。で、何の用?
結衣:近々開廷する例の御前法廷の件ですが。
茜:御前法廷か、一国の神王を裁くために行う宇宙一大掛かりな裁判よね。ナレーターさん、説明お願い。
ユリカ:ホイホ〜イ。御前法廷っていうのは、人界でいうところの国際裁判の最上級系。天界、魔界、冥界、人界の4つの宇宙の司法最高権力者の閻魔大帝羅刹様を筆頭に天界検事局長でオシリス族のクリスティーネさんと地獄界検事局長の茜さんそして判事である我らがマヤたん・・・じゃなかった。摩耶さんで行われる大掛かりな大裁判なんだよ〜。
結衣:相手は腐っても超大国の神王。摩耶だけじゃあらゆる手で裁判をうやむやにして逃げられる。4000億年間我が物顔で悪事の限りを尽くした連中に引導を渡す絶好のチャンスだからどうしてもこの裁判を成功させたいのです!
茜:そうね、天界宇宙中央政府に巣食っていた巨悪のトップ
結衣:そのために摩耶は羅刹様の許可をもらいに行ったんですよ。
茜:そ、そうよね!そうでなきゃあの若作りババァのトコなんて行かないわよね。
結衣:先輩、羅刹様には何気に言う事キッツイですよね。本人の前じゃ猫被るくせに。
茜:あのババァがマヤたん狙ってるって分かったら上司でもなんでもないわよ!
借りてきた猫のように小刻みに震える結衣
結衣:そ・・・・その言葉・・・撤回するなら今の内ですよ。
茜:何言ってんのよ〜、もぅ、背後に本物がいるわけじゃあるまい・・・マジ?
茜の背後の宙に浮いたモニターに映る羅刹
羅刹:ほお、良い度胸です♪
茜:ら、ららら、羅刹様⁉︎
羅刹:ど〜も、2500億年生きてる見た目25歳の若作りババァです♪
※目が笑ってない
茜:ヒィーーーー‼︎
羅刹:ま、天界で民を苦しめて私利私欲の限りを尽くしてる馬鹿供を一掃するという摩耶の言う事は天界宇宙のためでもあるから許可したですが。
小声で耳打ちする結衣
結衣:(マヤたん狙う奴なんて上司でもなんでもないじゃなかったんですか?)
羅刹:ん〜?上司でもなんでもない・・・と?
茜:と、とととんでもない!何言ってんのよ結衣!
閻魔帳を出す羅刹
羅刹:私に嘘偽りは通じねぇですよ。
茜:・・・・・ああ、そうだよ!私のマヤたんは誰にも渡さん!それがアンタだったとしてもね!
羅刹&結衣:『私の』
茜:今度の裁判でマルコ・ゼニリオ皇帝とフレデリック・エネルゴン社長は私が法廷で倒す!
羅刹:ふざけんじゃねぇです!奴等は私が倒すです!
モニター越しに火花散らす2人
結衣:・・・・・はぁ。摩耶迎えに行こっと。
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