吾野、カルチャーショックを受ける

 私、最近ものすごくびっくりしたことがあるんです。


 私の地元では、一般的なメロンパンのことを「コッペパン」と呼びます。

 なぜかは知りません。でも、老舗のパン屋さんで見かける「コッペパン」はメロンパンの形をしています。

 じゃあ、コッペパンのことを何と呼ぶのかというと、「給食のパン」。

 よその地域では給食の献立表に何と記載してあったか分かりませんが、小学校の献立表には「パン」としか書いてなかったような気がします。

 いやいやちょっと待て、それだとあんたの地元のメロンパンはどうなるんだ。

 そう思いますよね?

 うちの「メロンパン」は、ラグビーボールのような形で中にクリームや白あんの入った食べ物なのです。上側は、普通のメロンパンと同じようなクッキー生地になっています。とにかくボリュームたっぷりの菓子パンです。


 ここまでは、地元民として常識ですから驚くようなことはありません。


 驚きなのは、ほかにも同じような認識の地域があったことです。


 隣の市とかなら、まだわかります。でもそこは、同じ県内ではありますが私の地元からいくつかの市を挟んでいます。そして、その距離の間には、こうした文化は存在しません(私の知る限り)。どうして微妙に離れたこの二つの地域で、この文化が根付いているのでしょうか。


 気になって調べてみたところ、「電車の線路沿いに文化が伝承していった」というのが最も有力な仮説のようです。さかのぼると大正時代くらいからのことらしく、今となっては詳しいことはわからないのが本当のところのようです。


 ちなみに、県内の別の地域では、私たちが「メロンパン」と呼んでいる食べ物のことを「サンライズ」と呼んでいるそう。

 わが県のメロンパン事情はもはやカオスです。


 斯くいう私は、物心つくまでずっと、メロンパン=コッペパンだと思っていました。小学校で先生が「今日の給食はメロンパンよー」と言っているのを聞いて、「それ、コッペパンですよ」と大真面目に言ったのを覚えています。その時初めて「コッペパン」は「給食のパン」だということを知ってめちゃめちゃ驚いて、その後すごく恥ずかしくなりました。まあ、今となっては笑い話ですけれどね。


 こういう文化は、意外にもあちこちの地域で存在しているようです。皆さま、面白い文化をご存知でしたら「応援コメント」欄に書いて教えてくださいね。

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