吾野、読書遍歴を語る

 昔から、読書が好きでした。

 文字に対する興味が強い子供だったと思います。幼稚園児のころは「読める」というのがすごく嬉しくて、毎月もらえる幼児向けの冊子を、余すところなく読んでいました。


 読書好きは小学校に上がっても変わらず、学級文庫の気に入った本を、休憩の間じゅうずっと読んでいましたね。

 小学校って、「昼休憩は外に出て遊びなさい」みたいなお触れが回ってて、それをしないと怒られたりするんですよね。休憩なんだから、何をしてもいいはずなのに。

 そういうのを面倒に思っていた私は、時々仮病を使って教室にひとり残っていたりしました。

 ふふふ、誰にも秘密です。


 私、かなりコンサバです。

 あたらしいものに、なかなか手が出せない。

 とにかく、気に入った本、気に入った作者のものばかりを読み続けます。持っている本は、たいてい三度は読んでいるし、ひどいときは次のページの書き出しが分かるくらい読んでます。

 小学生低学年のときは、なぜか「ギリシア神話」と、角野栄子の「魔女の宅急便」シリーズをずっと読んでいました。

 高学年になると、さすがに飽きてきて、ほかのものにも手を出し始めました。

 モンゴメリの「赤毛のアン」シリーズや、デュマの「三銃士」、那須正幹の「ズッコケ三人組」シリーズに出会ったのが、この頃です。

 これらも、確実に三回以上読んでますね。

 あんなに長い物語を何回も読めるなんて、当時の私は相当暇だったのかもしれません。


 中学生のとき、好きになったのが夏川草介の「神様のカルテ」シリーズ。

 私、中学生のころに三ヶ月くらい入院したことがあるのですが、そのとき覚えるほど読んでいたのがこれでした。

 この物語、主人公が夏目漱石を敬愛しているんです。それで気になって、漱石も読んでみました。まずは手始めに、「坊ちゃん」。

 頭を金槌で引っぱたかれたくらいの衝撃を受けました。こんなものが、世の中にあったのか、と。

 それから、「草枕」「こころ」「三四郎」「それから」「門」「夢十夜」……

 このへんはだいたい本棚に収まっています。

 出ました、私の作家読み。

 中学生だし、書いてあることの半分も意味が分かっていないんです。でも、読んだ後にお腹の底に広がる、ぞわぞわっとした感じが気持ちよくて、分からないなりに読んでいました。

 今読んだら、前より少し分かるようになっていると思います。読んだ後、全然違う感覚が襲ってくるかもしれません。

 何度も読むうちに、抱く感想が変わってくるのが、漱石のいいところだと思います。


 高校に上がると、歴史小説にハマりました。

 戦国時代なら、火坂雅志が好きですね。「真田三代」「天地人」「常在戦場」など、読んでいました。

 あと、なんと言っても新撰組。いろいろ読みましたが、一番のお気に入りは浅田次郎の新選組三部作。これは、本棚の一番いいところを陣取っています。

 そこから、浅田次郎にハマって、短編集やエッセイまで読み漁りました。

 私の文章の書き方は、浅田次郎にかなり影響を受けていると思います。

 高校時代に、衝撃を受けた作家がもうひとり。

 サマセット・モーム。

 たまには海外の小説も、と思って手に取ったのが、「月と六ペンス」でした。

 もう、すごい衝撃でした。漱石以来の感動と言っても、過言ではありません。

 設定からして面白いし、ストリックランドがすぐそばにいるような気さえしてきました。


 ざっとこんな感じですかね。

 本好きのわりにあんまり数を読んでないと思っていましたが、振り返ってみると、ここに書いたもののほかにも意外といろいろ読んでいました。


 カクヨムに出会ってからは、Web小説も読んでいますね。

 やっぱり私は、作家読みしてしまいます。

 一度「好き」と思ったら、フォローしてめちゃくちゃ追いかけてしまいます。フォローと応援の速さが鬼気迫っていて、怖かったらごめんなさい。

 ここにはプロも顔負けのアマチュア作家さんもいらっしゃるので、掘り出すのが楽しいです。

 願わくば私も、そういう物書きになりたいですね。

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