蝉時雨は小さな狂気を奏でる(2021年ver.)

作者 坂井令和(れいな)

398

137人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

 主人公の脳内は妄想癖のおはなばたけと思いきや、洞察力もすばらしく、探偵助手としては満点だと私は思いました。さらに、行動力もあり、勇敢なところもかっこいいです。でも、脳内変換されてでてくる妄想には、笑いが止まりません。

 殺人事件は凄惨で猟奇的ですが、主人公のななめうえの妄想がいい塩梅となっています。次になにが起こるか、わくわくドキドキがたくさんつまった物語です。

★★★ Excellent!!!

妄想癖が強い面白(ぶっ飛び?)女子高生「渚」と過去にトラウマがある探偵が殺人事件を解決してゆく物語です。

でも、唯の推理小説と思ったらそれは大間違いです。推理とサスペンスは本格派であるのに、渚のキャラと言動がとにかく笑わせてくれます。「あれ? 今、推理小説を読んでた筈では!?」…と思えるくらいです。

そして、最後はちゃんと作者様の作風を維持しつつもしっかりと本格ミステリーに収まっている所が凄いです。正直、この物語の結末は…予想不可能と言って良いでしょう!最後まで読んで、ぜひ皆様も作者様に良い意味で「やられちゃって」欲しい作品です。そして、明るく元気な気持ちになれる本格ミステリー作品です! オススメしますd('∀'*)!!

★★★ Excellent!!!

妄想炸裂!
捧腹絶倒!
でも、本格推理っ!

探偵助手の渚ちゃん!
カッコイイ探偵に、妄想パワーが爆発しますっ!
・・でも、いざとなると臆病な、可愛らしい乙女っ

そんな渚ちゃんの気持ちを知ってか知らずか、どこまでもクールな探偵。

この飛びぬけた二人が、奇怪な事件に挑むっ!!


侮ることなかれ・・
この物語、なんと『本格推理小説』なのです。
まるで横溝正史や江戸川乱歩を彷彿とさせる奇怪な事件が・・

渚ちゃんの妄想パワーに振り回されながら、
果たして探偵は事件を解決できるのか!?

超おススメっ!!
むちゃくちゃ面白いっ!!

注)電車内や夜更けにお読みいただく際には、周りの方のご迷惑とならないよう、爆笑などせずお静かにお読みください。

★★★ Excellent!!!

誰も知らない表現法を発掘することが文学の試みの一つ、と定義するなら、本作は素晴らしいエンタメ作品であると同時に、非常に挑戦的な文学的作品でもあると思います。
けれど敷居の高さや、煙に巻かれるようなキナ臭さは一切ありません。

革新的なルビ表現を始めとした今まで見た事のない表現法。
無駄のない簡潔で軽快な文体や、どうしようもなく可笑しいコメディ描写の全てが物語の中枢に関わってくる計算しつくされた構成。

状況整理のために使われる主人公の『妄想ノート』などは、構成だけで言えば(ノートの中身は素敵なアホの子だけど)ビジネス文章の様式にすら近いと感じたのですが、この辺は【web媒体と言う新しい表現世界で小説を描く/読む】事についてよく考えられた作りのように思います。


エンターテイメントとして極上であり、気軽に読めるだけでなく、その屋台骨を支える技術の高さと着眼点の鋭さにも拍手を送りたい作品です。

★★★ Excellent!!!

 小説の新人賞にメフィスト賞というのがあります。
「一作家一ジャンル」とも呼ばれる非常に個性的な作家を多く輩出されている賞なのですが、 坂井令和(れいな) さんはまさに「坂井令和」というジャンルを確立されつつあるなと思います。
 
 あらすじには、

 ――本格ミステリ+コメディ+サイコホラー+恋愛+スプラッター(色んなジャンルを含んでいるので、どれかで面白いと思って頂ければ嬉しいです)。

 とあって、多くの方に読まれる為の工夫を怠らない姿勢が伺えます。その上で、

 ――これを読んだ方は、「ピコーン!」と「ぴよ」が口癖になることでしょう。

 と書かれていて、坂井令和(れいな) さんの他作品を読んでいる読者からすると「坂井令和」節に嬉しくなります。
 そして、本編はあらすじに書かれていた内容を裏切らない、むしろ超えて来る濃い内容でした。
 
 最後まで読んで振り返ってみると、「蝉時雨は小さな狂気を奏でる」というタイトルが如何にこだわっているかが分かって驚きます。

 神は細部に宿ると言いますが、本当に細部の細部までこだわって書かれらっしゃるんだなと感嘆するばかりです。
 とくに読者が飽きないようにする為の工夫が素晴しいです。
「ピコーン!」や「ぴよ」の反復、そして、主人公の女子高生の自己の○×との対話。笑

 本編の内容としては、ミステリーの王道である館ものになるのですが、「坂井令和」節が炸裂していくので、既視感はまったくなくリズムよく読めてしまいます。

 その上で、ラストの展開はそれまでのコミカルさを忘れるような、サイコホラーであり、このギャップは凄い! となりました。
 何より犯人の動機を語るシーンが哀しくも、素晴しい。

 前半は楽しいコミカルな小説ですが、最後は確かにこれはミステリーで、サイコホラーで、スプラッターな物語でした。
 そして、恋愛の物語であり、… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

蝉の声が降り注ぐ、夏。
女子高生である渚は、とある探偵事務所で助手のバイトすることになった。

始まりは一件の依頼から。
そして起こる殺人事件。

ペンションというクローズドサークルに、猟奇的な殺人。外部犯なのか内部犯なのかと、ミステリーならでは要素のなかで、突出すべきはやはりヒロインである渚の個性ですよね。

女子高生の脳内って、そんなもんですよ。と始めは思っていましたが、なめてました笑
シリアスながらコメディ、コメディながらシリアス。
渚のキャラクターには、セクハラ探偵だけじゃなく、私も助けられました。

素敵なお話をありがとうございます。

★★★ Excellent!!!

 第四章半ばまで読んでのレビューです。最初はなんてふざけた(失礼!)お話なんだと思って読み始めたのですね。ところが……シリアスな場面も多くあり、登場人物たちは何と言っても大真面目……それに、ミステリーならではの事件も起こります。

 主人公の女子高生と探偵さんのやり取りがとても面白いくて、ついつい読み進めてしまいます。お勧めです。

★★★ Excellent!!!

通称セクハラ探偵と渚ちゃんが殺人事件解決に挑む作品です。
 前半部分は渚ちゃんがとにかく笑わせてくれます♪
 そして後半は、シリアスな場面が……。
真相に触れるような感想はネタバレになると嫌なのでここでは書けませんが、一つだけ僕の感想を書かせていただきます。

人は、その印象からはとても想像出来ない様な
壮絶な人生を歩んでいたりするんですね。

人間の心の深い部分を感じさせられる素晴らしい名作です。
 こんな素敵な作品を読ませていただきありがとうございました😊

★★★ Excellent!!!

かつて、見たこともないような素晴らしいルビの使い方に驚かされました。

『蝉時雨は小さな狂気を奏でる』におけるルビ使いは、坂井令和(れいな)様にしか引き出せない魅力があります。

また、猟奇的な殺人ミステリーでありながら、コメディというスパイス……その塩梅が絶妙ですね。読んでいて飽きることがありません。

そして、世界観のキーワードである『蝉』ーー。

蝉に関する全てが、この作品では猟奇的に、恐ろしくも魅力的に、文章で演出されています。
気になる方は是非、一度、読んでみることをオススメします!(*^_^*)

★★★ Excellent!!!

妄想癖が強すぎる女子高生助手と、過去のトラウマにより殺人現場を直視できないという探偵が、とあるクローズドサークル事件に巻き込まれます。

ミステリー好きとしては、「その手があったかー!」という新手の安楽椅子探偵像でした。その助手がアホの子(褒め言葉)というのがまた面白いです。

前々からミステリーを読んでて思ってたんですが、推理と妄想って紙一重なんですよね。どんな名探偵でも観測不可能な事象はあるわけで、そこは演繹推論・憶測で補うしかない訳です。この小説の主人公は、どんな突飛な妄想でも素直に口にしてくれるので痛快でした。

また、全編を通じて現れる『蝉』というモチーフが非常に不気味かつグロテスクで、この作品を引き締めています。もう、今後蝉を見る度に戦慄を覚えること間違いなし。

ミステリーで求められるフェアネスなどもきっちりしており、ワクワク、ドキドキを楽しめる本格派です。あなたも、この謎解きに是非挑戦してください。

ぴよ!

★★★ Excellent!!!

この話の面白さをうまく伝えるのはホント難しいのですが、要約するなら『とにかく面白い』物語でした。

なんか冴えない感じのダメ探偵と、妄想爆発の女子高生のアルバイト。
この二人が密室の殺人事件に挑みます。

物語はコメディーというかほとんどギャグ小説のように進んでいきます。
女子高生のアルバイト『渚ちゃん』は妄想力たくましく、かつ想像力たくましく、探偵の手足となって頑張ります。
彼女が次から次へと繰り出す奇想天外な推理がまた面白いんですね。
とにかく弾丸のように推理を繰り広げていきます。

そして肝心の殺人事件はなんとも猟奇的な香りがいっぱいです。
蝉をモチーフにした印象的な場面が物語のところどころに現れます。
ここがまたグロテスクでこの事件を劇的に彩っています。

とにかく読みやすく、推理ものが苦手でもしっかりと楽しめる工夫が随所にあります。
ナギサちゃんと探偵さんの掛け合いも軽妙で実に読み応えがあります。
そしてなにより、推理パートでのクライマックスがとにかく素晴らしく、ミステリーの楽しさを存分に味わえると思います。

これだけの物語をまとめ上げるのは大変だと思うのですが、飄々としてあくまで楽しく物語は突き進みます。
とにかく最初のページから驚きがいっぱいのエンターテイメント大作です。
ぜひ読んでみてください!

★★★ Excellent!!!

『蝉』というキーワードを巧みに使った濃厚ミステリー。
探偵に憧れる妄想狂な女子高生――渚のお陰で物語は陽気なテンポで飛び跳ねるように進んで行きます。が、コメディの辺りに広がるのは明確な狂気。
猟奇的で歪な殺人事件は、蝉というキーワードとともに人々に異様な恐怖を与えます。猟奇的な描写も多くありますが、ただただ残酷なだけではなくミステリーゆえの巧みな仕立てとなっています。物語が進むごとに解明されていく謎。思わず息を呑み、総毛立ち、読み返しては震えました。
蝉の扱い方が大変素晴らしいです。言葉としても、描写としても、なんにしても……そうきたかと興奮が止まりません。
怒涛の伏線回収には言葉が出ませんでした。上手いとしか言えません。しかもミステリーとしての前振りや伏線は当たり前ですが、そこだけではなくコメディの部分にまでさり気なく潜んでいるものがあるので、点と点が繋がった瞬間はぴよー!と叫びたくなりました。
ルビの扱い方は流石としか言えませんね。本当に発想が素晴らしく、視覚としての楽しませ方や見せ方にも気を配っているのだなあと尊敬します。
人によってはホラーに感じる部分もあるでしょうが、コメディ調で進む部分が多いので読者にとても優しい息抜きをさせてくださいますぴよぴよ。
蝉の羽ばたく瞬間を、是非ご自分の目で確かめてみてください。ぴよ。

★★★ Excellent!!!

すでに多くのレビューが投稿されてるので、内容については、他の方に任せます。

私が主張したいのは、本作はWEB小説というコンテンツに最適化された作品だということです。

多くのWEB小説が書籍化のための前段階のような物に対して、本作はWEB小説としての面白さ、読みやすさを追求しています。
少ない地の文でも、しっかりと情景が伝わってくるのには驚かされました。

きっと作者さまは、WEB小説をとても研究なさっているのだと思います。
カクヨム、そしてWEB小説への愛を感じました。

作者さまの意図と違っていたらごめんなさい。


最後にヒロインのイラストがとても可愛いので、ぜひTwitterを見に行ってください。

みなさまも
「蝉時雨は小さな狂気を奏でる」
を読んでみてください。

★★★ Excellent!!!

主人公は妄想癖の強い女子高生、渚(16歳)。ひょんなことがきっかけで、探偵の助手としてバイトを始めます。渚のバイト先の探偵、久原はいたって真面目な好青年。

そんなまったく正反対の凸凹な二人がおりなす軽快ではコミカルな会話はとても微笑ましいものです。そして、渚が口走る『ぴこーん』や『ぴよ』という口癖はかわいくもユーモラスで癖になります。

――ただそんな二人が挑むのはあらゆる意味で猟奇的で奇怪な猟奇殺人事件。読者側にとってもかなり高難易度なミステリーです。覚悟して挑んで下さい。

終盤に明かされる犯人の生い立ち、犯行の動機、犯行のトリックの部分は圧倒的な狂気を感じました。終盤の怒涛の展開はかなりの緊張感と迫力があるもので、私はこの世界に没入しました。

本作は伏線も随所に散りばめられております。最初からあーでもないこーでもないとか考えながら読みすすめるのも良いですし、一周目は会話劇を楽しみつつ最後まで読み進めて、二周目から伏線となっていた部分を確認していくといったような楽しみ方もできるのではと考えます。

猟奇殺人事件とコミカルでユーモラスなやり取りが奇跡的に噛み合った特異な世界観は坂井先生でないと描けないと思います。

まずは是非、第一話をお読み下さい。宜しくお願いいたします。

★★★ Excellent!!!



 おバカな妄想女子高生の渚は、探偵に憧れている。ただし、最初に坂井令和作『セクハラ探偵の事件簿』を読んでしまったため、探偵に対してもの凄い誤解をしちゃっている。いや、あれを教科書にしちゃあかんのですが、そのまま探偵事務所に押しかけて、探偵助手になってしまう。

 いっぽう渚に押しかけられた探偵久原(くはら)は、渚によって勝手に瀬久原(セクハラ)さんと呼ばれたり、仕事を邪魔されたり、もうさんざんな目に遭う。


 ところがこの二人、ある仕事で出向いた山荘でサイコでシリアルな殺人事件に巻き込まれてしまう。
 しかも、吊り橋が落とされたそこは、クローズドサークル。
 外界と隔離された山荘で起こる密室殺人。そこには怪しげな宿泊客たちと猫好きのオーナー。さらに、発見された死体の口の中には蝉の死骸が……。

 激しく傷つけられた死体と、その口の中に放り込まれた蝉は何を意味するのか。そして、狡猾な殺人鬼は、警戒するセクハラ探偵と渚の隙をついて第二の殺人を……。

 蝉に取りつかれた狂気の犯人による連続殺人事件。その謎を解こうとする探偵とおバカ女子高生助手の渚。密室殺人。アリバイ崩し。そして犯行の動機。

 ミステリーとしてきっちり作られたお話なんですが、なにせもう、おバカ女子高生の迷推理と妄想が激しくて、読者は集中して推理できません。「ピコーン!」という音ともに思いつくはちゃめちゃな推理! あるいは妄想! しまいにゃ、身体の一部(自主規制)まで喋りだす。もう考え付く限りの迷推理と妄想が怒涛のように押し寄せて、赤い鰊が魚群となって読者に襲い掛かる。

 いちおうミステリー・ジャンルである本作だが、渚が桁外れのおバカであるため、この小説は下手なギャグ漫画より100倍くらい笑える。渚の妄想、推理、勘違い、プロポーズが怒涛の如く押し寄せて、読者の推理をかき乱す。

 ピコーン!
「分かりま… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

コメディのニュアンスを武器に、本格推理、スプラッター、知識、トリックなど、満足感いっぱいのミステリーでした。

特に湯水の如く湧く推理はお見事で、ユーモアをまとい進む物語を読むのはずっと楽しかったです。

そして解決編に到っては、驚きの新しいトリックの連続でした。私も思いつきたかった。笑

切なく圧倒的なラストは詩的な文章も際立っていて、美しくて心が震えました。
こちらの作家さんの、ミステリーに対する情熱とその熱量に感動さえ覚えます。

才能が溢れていて、本当に眩しい作品でした。

★★★ Excellent!!!

 サイコなホラーミステリー展開と、ハチャメチャJKの渚が作り出すコメディ空間が絶妙に混ざりあった、凄まじいパワーと謎魅力に溢れた推理物語でありました。

 流石はコンチ学の権威にふさわしく(?)、作者さまの巧みなルビ使いも、ホラーな場面やギャグ描写で効果的なスパイスとして機能しておりました。

 コメディと猟奇と推理モノを一作品に同衾させる見事な乱交手腕については、もうBravoの乱気流ってかんじですが、個人的に驚愕したのは、膜が喋ったことです。

 ボケシーンでツッコみたい所は山ほどありましたが、まさか○○膜までツッコみ出すとは、驚天動地の一言でございました。

★★★ Excellent!!!

オープニングは狂気的な表現から始まる。
絶妙な余韻を残しながら本編へ入ると、何かがスコーンと抜けたような渚が、作品全体の空気を緩めていく。
ただ、忘れてはいけない。
これはミステリーである。

コメディに彩られているようでも、ちゃんとミステリーなのだ。

根底に狂気的な殺人事件の一連の流れがあるのだが、この渚のコメディパートが和らげていく。
ついついツッコミを入れそうになりながら読み進めて行くのだが、すっかり渚ペースにはまってしまった私は、結局まともな推理の一つもできなかった。
しかしラストは全てをまとめ上げる、しっかりとしたストーリー。

坂井さん独自のワールドと展開力に、今回もただただ「すごい」の一言に終わってしまった。

ただ、「ピコーン」と「ぴよ~」だけは、癖になるので気をつけた方が良い。

★★★ Excellent!!!

しばらくは、探偵と渚のアホでキュートなすれ違いストーリー。
完全にコメディーです。

忘れたころ事件、はじまります。
猟奇的。

血に弱い探偵と、妄想助手。
コメディーが加速し、事件が連続する。
コメディと猟奇が出会うのは
解決編。

探偵が事件を紐解いてゆきます。
そして、犯人が正体をあらわす。
好きですね、グロテスクで。
斬新でもあります。

★★★ Excellent!!!

 妄想があらぬ方向に加速する、アホ系勘違い女子高生が探偵助手となり、連続猟奇殺人の謎に迫る――。

 本格ミステリ+サイコホラー+コメディ+恋愛――と、ジャンル全部のせ的蝉小説です。

 そう、蝉なんです。蝉小説。ただの雰囲気とかノリではありません。あらゆる方面で『蝉』が重要な意味を持っています。そして、シリアスとギャグのバランスが素晴らしい。

 また、こちらを読んだ方はもれなく『ぴよ』と『ピコーン』が口ぐせになる――かもしれません。完結しましたので、ピコーンと一気読み推奨です。ぴよ最強。

★★★ Excellent!!!

 正直、坂井令和(れいな)先生は、他のカクヨム作家とはレベルが違うと存じます。
 将来の筒井康隆先生になる可能性も持った天才です。
 筒井康隆先生に関しては、今更申し上げる必要もないかと思いますが、SFからミステリー、純文学、はてはライトノベルまで書かれていて数々の文学賞を受賞されている、当代随一の小説家です。
 以前に二度ほど、『坂井先生は筒井康隆先生に匹敵するほどの天才ではないでしょうか?』とメッセージしたことがあったのですが、それに関するコメントがなかったので、筒井康隆先生をお好きでないのかもしれません。

 ですが、驚くべきことに本作のトリックが、筒井康隆先生の『ロートレック荘事件』を彷彿とさせるものだったのです!
 高い評価を受けている『ロートレック荘事件』ですが、本作はトリックとしても小説全体の面白さとしても引けを取らないと思っています。むしろ、コメディと猟奇殺人、論理的な思考とあり得ない狂気を矛盾なく両立させた手腕を鑑みれば、ロートレック荘事件を上回るほど……と言うと褒め過ぎでしょうか?

 坂井令和(れいな)先生の、天才の片鱗を挙げてみます。
 驚異的なルビ使い、蝉の絵、『ぴよっ』という口癖のギャグ化、『久原→セクハラ』を始めとする言葉のエロ変換など、コメディ方面での面白さ。
 序盤からの誰も気付かないうちから既に張られていた伏線。犯人の行動の異常さ、久原探偵の論理的思考の推理とその誤り。渚ちゃんの大ボケ妄想推理とその正しさ。
 本作で犯人を真っ先に的中させたのは、久原探偵ではなく、渚ちゃんという衝撃。
 人の死に対する考察の見事さや『蝉』を口に入れるという謎の行動とその真相など、ミステリーとしても一級品。

 カクヨム編集部は、この類まれなる才能を速やかに小説家デビューさせるべきではないでしょうか?
 他の小説投稿サイトや公募等でデビューされてしまっては… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

犯人全然分からなかった~!
悔しいです(笑)

ギャグ要素がめっちゃ入ってて、ミステリと言いつつもコメディで押していくのかな? と最初は思っていたんですが、全然違いました!
しっかり本格推理小説です。
なのでミステリ好きも楽しく読めると思います☆

陰惨な事件が起こるのですが、渚ちゃんのボケが炸裂してて、思ったほどきつくないのも良かったです。
渚ちゃんの妄想も見どころです♪

ぴよーーーーーーー!(訳:面白かったでーす!)

★★★ Excellent!!!

妄想癖持ちの女子高生、渚がバイトで選んだのは、探偵の助手。彼女は雇い主である探偵、久原の事を『セ』の一文字を足して、セクハラ探偵と呼びながら難事件に挑む!

……上記の説明を聞いて、意味が分からない人がいたらごめんなさい。このお話、渚と久原の二人で難事件に挑むと言うものなのですが、この二人のやり取りはまるでコントを見ているよう。
ピコーンと言う効果音と共に何かを閃いた渚の迷推理が炸裂し、久原が礼例にそれにツッコむ。そんな二人の掛け合いには、クセになる面白さがあります。

ただし注意が一つ。渚と久原が巻き込まれる難事件と言うのが、ガチでヤバ目のとんでもない事件なのですよ!
作品タイトルをご覧下さい。不気味な雰囲気の漂うミステリーものを想像しませんか? タイトル詐欺ではありません。探偵サイドはお笑い路線ですけど、事件は『狂気』と言う言葉に恥じない、凶悪なものになっています。

ミステリーとお笑いが絶妙に混ざり合ったこの作品。普通のミステリーに飽きたと言う方は、是非読んでみてください。

★★★ Excellent!!!

世の中にはミステリーと言うジャンルがありますが、それをさらに細かく分けていくと、ユーモアミステリーと言うものがあります。正確に説明するのは難しいですが、事件や不思議な出来事の中に、クスリと笑えるやり取りがあるものです。
では本作も、そんなユーモアミステリーかといわれると、違います。何しろ探偵役が何かをすると、すぐにセクハラになる──なんて妄想を繰り広げると言う、ぶっ飛んだ思考を持つ助手の女子高生が主人公。こんなもの、クスリなんてレベルの笑いで収まるはずがありません。
しかもそれでいて、実際に起こる事件は身の毛もよだつほど猟奇的。ミステリーのジャンルがどれだけ細分化されても、この水と油の如き二つを内包する本作を表す言葉は生まれないのではないでしょうか。
しかも、そんな二つを混ぜて尚且つ面白いのです!

ギャグのようなやり取りと、猟奇的な事件。この混ぜてはいけない二つが混ざった時どんな化学反応をおこすのか、ぜひご自分の目でお確かめください。

★★★ Excellent!!!

おどろおどろしいタイトル。探偵と助手。連続する動物虐殺事件。人里離れたペンションと一癖二癖ありそうな宿泊者。動物虐殺事件になぞらえた猟奇的殺人事件。破壊される吊り橋。クローズドサークル。

これだけのキーワードを聞いて、ホラー感満点の本格ミステリーを想像するでしょうが、いい意味で予想を裏切ります。しかし期待は裏切りません!

まず、本作のヒロインの帯刀渚さんが、ピヨってます☆
妄想全開、脳内誤変換、ぶっ飛んだ推理、さらには底抜けに明るい性格で、ホラー感を抑える代わりに、その何十倍もの面白さをもたらしてくれます。

探偵が個性派でワトソン役の助手が常識的、というコンビが一般的だと思いますが、これは逆です。
渚さんの奇想天外な妄想や推理を、セクハラ探偵さん(渚さんの誤変換による呼称)を華麗に処理(?)していく様は、本作の非常に大きな魅力の一つです。

肝心の事件は、犯人の候補は絞られるはずなのに、かえって謎は深まっていき、あっと思いがけない衝撃の真相とトリックが待ち構えています!
これはぜひご覧ください!

笑いとスリルと衝撃と、すべて兼ね備えた傑作は、今回のカクヨムコンの受賞候補ではないかと、ひそかに期待しております。
ひいては、Web小説界ではマイノリティーになっているミステリーにおいて、この作品は希望の光になるのではないかと確信しております!

★★★ Excellent!!!

とんでもない妄想を繰り広げる女子高生の渚と、冷静で頭も切れるがどこか抜けている探偵・久原が織り成すコメディと、蝉を題材にした猟奇殺人が渾然一体となって、読む手が止められないこと必至。

思わぬところに伏線が散りばめられ、本格ミステリーとしても存分に楽しませてくれます。

是非とも最後までピコーン!と推理しながら読んで頂いて、ぴよー!となってもらいたい作品です。

★★★ Excellent!!!

探偵助手の、勘違い満載、縦横無尽な妄想が、楽しくて可愛いです。
しっかり推理もします。(だいたい探偵に否定されますが)
恋愛にも積極的です。セクハラされる覚悟もあります。(なかなか探偵はセクハラしてくれませんが)
勘違いだらけの彼女の言動が、物語をテンポよく前に進め、推理のヒントを提供してくれる。この構成が秀逸だと思います。

★★★ Excellent!!!

絶対に噴き出してニヤニヤしちゃうので、人のいないところでしか読めません。
それくらい面白いです。

主人公の妄想が毎話さく裂してて、吹き出します。
しかし、猟奇殺人の部分はほんと、ぞぞっ…っとします。

コメディー部分と殺人の陰惨さのギャップが、凄く好きです。

主人公は色々とぶっとんでいる子(褒め言葉)ですが、後半ではそれが救いになったり頼もしかったりするので、彼女が助手で良かったなーと思ってます。

ちなみにトリックや犯人は……、解答編が始まった今でも私には分かりません(笑)

解答編、続きをとても楽しみにしています!

★★★ Excellent!!!

最後まで拝読し、作者様がミステリー好きの読み方、発想、着眼点を熟知していらっしゃるのがよく判ります。
ここ怪しい、これ信じて良いの?、こういうトリックあり得るよね……それを真剣に考えて読むと、解決編での薙ぎ払われ方が凄いです。爽快でした。

更に、犯罪の情景と心理が圧倒的です。
人の心のどうしようもない部分、特に現実には表出することが許されずに踏み止まっている様な感情をエンターテイメントとして形に出来るのがミステリーならば、その意味でも書き尽くされています。

最高に推したい作品です!!
もし乱視・老眼泣かせの冒頭や挿し入るコンクリート・ポエトリー的表現の個性の強さ、或いは、一見した文体で食わず嫌いをすると、損をします。
それ等は完全に機能する設計です。

★★★ Excellent!!!

たしかに本格ミステリです。探偵がいて、殺人事件に巻き込まれて、それを推理し、解決する。

ですが、本格ミステリを読むぞ!と肩に力を入れて読んだあなたは、怒涛の蝉描写と、怒涛のルビ振りと、怒涛のラブコメ描写に、頭がクラクラとすることでしょう。

主人公の渚ちゃんは、脳内セクハラ大魔王です。日々、久原(クハラ)探偵からセクハラを受ける妄想をして、脳内で彼のことを弄びます。ですが現実では、久原に彼女の有無さえ聞けないヘタレ子ちゃん。つまり昔の言葉でいうところのムッツリスケベですね。うん、可愛い。可愛いぞ。

書き味はスーパーライトで、漫画を読むかのようにスルスルと読めます。ノーストレスでリーダビリティは高いです。

そして肝心のトリックは……おっと、ここから先は言えませんね。読んでからのお楽しみ。ただ、とにかく、発想は凄いです。

ライトノベル感覚で本格ミステリを読みたいなという読者にオススメ。面白いぞ!

★★★ Excellent!!!

 妄想と想像と勘違いと聞き間違いが爆走している女子高生渚ちゃんが主役です。
 ミステリーとコメディと素晴らしいルビ芸の共演。他にも色んな要素を含んでいます。サイコホラー、ミステリー、コメディ、恋愛……等々。
 
 探偵事務所にバイトに入った渚ちゃんは探偵の久原を瀬久原(セクハラ)だと思い込み、セクハラ探偵と呼び。
 アイスコーヒーを買って来る様に頼まれれば、何故かア○コスを買って来る。
 大丈夫なのか渚ちゃん!?
 少しずつ読んでますが、読む度笑いが止まりません。
 途中までしか読めてませんが、これから、ミステリー、サイコホラーに突入して行く様です。
 目が離せない作品です。



 カクヨムコン5長編部門参加作品です。

★★★ Excellent!!!

序盤は陰気なタイトルとストーリーのギャップがすごい。
やがて二重に閉じた空間で第一の殺人がおこるが、人里はなれたオンボロ旅館の夜間に行われた犯行で、物証は猟奇的で不可解なものばかり、密室殺人を説明するトリックもそれほど凝ったものが必要なわけでもない。
しかし、すべてを疑ってかかれという指示と、暴走する妄想が止まらないJK主人公が繰り出す支離滅裂な推理の数々を聞くうちに、血のダメな名探偵は、思ったほど簡単な事件でなく、解決には彼女の発想力が必要かもしれないと考えはじめる。
主人公以外の誰もが犯人のようにも思え、一方でありえないようにも思える、続きが楽しみです。

★★★ Excellent!!!

夏場の山奥ペンションです。
推理小説では決して珍しくない舞台ですが、大いにオリジナリティを感じる作品です。


主人公、渚視点からだとすごく新鮮さを感じて……ええ、いい意味でひどいです。
笑いをなんとしてでも入れてくるエンターテイナーの鑑!

案の定孤立山荘と化す舞台。
……これは渚ちゃんがある意味サイコパスと言えるのではないか?

★★★ Excellent!!!

女子高生・渚の勘違いが読んでいて楽しいです。
それを冷静に突っ込む探偵・久原(作中ではセクハラ探偵と呼ばれてしまう)と、よいコンビだと思います。
お互いにないものを補完しあうような関係です。
渚は久原のことが好きなのですが、いつも思いは空ぶります。

そんな二人が巻き込まれた殺人事件。
まだ読み途中ですが、どのように展開していくのか先が楽しみです。
※残酷表現が苦手な方はご注意下さい。

★★★ Excellent!!!

もう、めちゃくちゃです。
キャラもストーリーもぶっ飛んでいてめちゃくちゃです。
ここまでめちゃくちゃなのに、先が気になるのは、作者さまの力量なんだと思います。
一筋縄ではいかない小説を読みたい方は、『蝉時雨は小さな狂気を奏でる』一択だと思います。
ぜひ、読んでください。

★★★ Excellent!!!

まずは一言、帯刀渚が好みすぎますっ!
「アホ系勘違い女子高生の代表」と言わんばかりの勘違いっぷりに、読者は魅了されること間違いないでしょう!

久原さんも目が離せません。
またいいキャラクター性を出していて、そのセクハラっぷり(渚目線)は、群を抜いていますっ!(笑)
セクハラ探偵の名(渚目線)を、ほしいままにしています!!


「会話のすれ違い」
「ミステリー」
「ロリ」
「セクハラ」
「怪奇殺人」
「残酷描写」
「恋愛」

そして、「蝉」。

え、レビューだけの内容ではいまいち掴めない?
そうでしょう、だって、作品自体が群を抜いて「蝉」ってますから!!
ルビの使い方もまた面白く、楽しめること間違いなしですっ!

※「蝉ってる」って、言葉を個人的に流行らせてみたいと思いました(/ω\)

★★★ Excellent!!!

とにかく印象に残る“蝉”という存在。インパクト抜群のルビ表現もあって、読者の皆さんに強い存在感を残します。
全編に渡って、“蝉”やそれになぞらえた言葉遊びが散りばめられ、それを見るのもとても楽しいです。

そして、主人公の妄想炸裂っぷりと暴走っぷり!序盤はもちろんの事ですが、本格的に事件が起こりはじめても彼女の疾走は止まりません。
それが、シリアスでスプラッタな事件の雰囲気を程よく中和してくれます。シリアス……かと思ったらコメディ!このバランスが絶妙です。

全体を通して、ワンパートやショートストーリーを繋げたように構成されているので、物語がテンポ良く進み、バタつきやすいミステリージャンル作品という中でも、とても読みやすく安心して読み進められます。情報整理が入るので混乱することもなく、コメディパートが入ってくるとなんだか安心します。
血まみれものが苦手な方にもお勧めしたいミステリー作品です。

★★★ Excellent!!!

第1話を開いた瞬間、頭をガツーンとやられたみたいに圧倒されます。小説ってこんな凄い表現ができるんだなあ~と。
主人公・渚ちゃんの悪気のない暴走が可愛いです。探偵さん、気の毒。
恋と蝉と狂気がごたまぜの不思議ワールドで笑っていたら、ついにミステリ的な事件が……!! 今後の展開に期待したいです。