第2話 出会いとは偶然か、運命か

 「すいません……、相席いいですか?」

 「? あー、店内混んでるな……。いいですよ」

 「ありがとうございます」

 「にしても、どうしてわざわざ混んでいるここでお食事を?」

 「ネットで知り合った人と待ち合わせをしていて……」

 「へぇ、僕もここで待ち合わせなんですよ。さっき着いたって連絡が届いて」

 「偶然ですね。どんな人なんですか?」

 「黒髪ロング、水色の花柄付きワンピース、白のトートバッグで来るって……」

 「あっ」「えっ」

――これが嫁との初めての出会いでした。

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