第7話
タクシーの運転手はさすがに青山葬儀場をご存知で、あっという間に到着した。
だけど入口から物凄い人の列!
「どこに停めます?」
「とりあえず列の最後尾に」
タクシーは人の列の最後尾を目指して走る。なんだよこの数は! まだ葬儀開始前だぞ!
ようやく最後尾に到着して、タクシーの運転手さんが尋ねる。
「誰の葬式なんです?」
「手塚治虫です」
運転手は、ああと納得の表情をして料金を受け取った。
走り去るタクシーを見送りながら、さてどうしようかと考える。このまま最後尾に並ぶと、2時間かかっても入口に着くわけがない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます