エブリスタちゃんから『不治の病』の選評をもらったよ。

＜総評＞

展開に見事に裏切られる、感動的なＳＦドラマです。絆と愛と運命。人間には計り知れないモノへの賛美を感じ、非常に心を揺さぶられました。

ＳＦの設定とストーリーがベストマッチしています。設定をうまく物語内に落とし込む技量が見事です。一方で、ある程度読者の教養水準を要求する作品である印象も受けました。現状の水準を把握・意識しつつ、作品と作風によって水準を上下させるとよいかもしれません。

＜演出＞

ストーリーとしても登場人物の心情に上手くスポットライトを当て、その心の機微・葛藤をうまく引き立てています。どんな結末になるのか、夫婦はどんな選択肢を選ぶのか、どきどきしながら読み進めることができました。

＜設定＞

非常によくねられた、完成度の高い作品です。一点気になったのは、良い意味での運命の相手が男女に限定されている点です。現代的な価値観からすれば、「しかも、そのペアはすべて男女」の部分は削ってもよいかもしれません。

何の参考にもならない。

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