第145話 斑鳩頂上決戦!
「オラオラオラ!」
宝石のグローブでラッシュを仕掛けてくる狼の獣人とリアが互いにグローブでボクシングファイトを繰り広げる。
「女だからって容赦しないぞ!オラ!」
狼の獣人は右のグローブを巨大化しリアを押し潰そうと振り翳すとリアはバク転して交わすと大穴が空く。
「こら!城を壊すな!!」
「よそ見してんじゃねー!」
ジュリアンに斬りにかかる涼とサーベルを引き抜き斬りつけるジュリアン。
「こざかしい!余所者が!!」
「お前こそ人の国を好き勝手にしやがって!ただで済むと思うなよ!!」
涼とジュリアンが互いに剣をぶつけ合う。
「くたばれ鼠!」
ぴく!
狼の獣人が宝石で出来たグローブをリアの顔目掛けて殴りにかかるが…バリンといい音して狼の獣人のグローブは粉々に破壊された。
リアのパンチが狼の獣人のグローブをバラバラにしたのだ。
「えーー!?なんだと!?」
「誰が…鼠ですか?」
「あん?お前以外に誰がいるんだ!?鼠の亜人!!」
「あ、やばい…」
コハクは今の発言にヤバイと身を震わせた。
ブチん!!
リアの堪忍袋ねおがきれた。
「私は…リスです!!鼠じゃないわよっ!!」
「ぐはっ!?」
リアは獣人化し狼の獣人の懐にダイヤの拳を叩き込んだ。
狼の獣人は血を吐き出す。
「誰がネズミですか?誰がえぇ?誰がですかっ!!」
リアは狼の獣人を片手で持ち上げ右のダイヤの拳を狼の獣人の顔に叩きこむ。
「ぐえっ!!」
「もう一変言ってみなさいよっ!えぇ、わん公がっ!!」
ゴスゴスゴス!
リアは狼の獣人の顔をひたすら殴りまくる。
「ぐえぐはぐわぐがぁ!?」
狼の獣人は何も出来ず顔を殴られ続ける。
「くたばれ!」
「ヒィーーー!!」
リアは狼の獣人をほうり上げ飛び上がるとそのままダイヤのパンチを棘だらけのダイヤを生やすと狼の獣人の顔に思いっきりぶつけて地面に叩きつけるとそのままを床を抜けていくと最下層まで狼の獣人は落ちていく。
狼の獣人は歯が全て抜け泡を吹きながら動かなくなった。
「うわ…」
「マジで痛そう…」
空いた穴から覗くルーガルとカイエン。
リアは実はネズミ呼ばわりされると性格が変わりかなり乱暴的なり昔いじめっ子達が半殺しにされた事がある程リアは喧嘩が強いのだ。
「兄者!おのれネズミが!!」
「だからネズミじゃないわよっ!!」
ごちん
「あは〜涙」
後ろから斬りにきたもう1人の狼獣人を後ろを向いたままそう言うと交わしすかさず後ろを回り込み股間を蹴り上げ空に飛ばす。
「コハクっ!!」
「は、はい!!」
コハクは動物化すると飛び上がる。
リアはコハクの背中を踏み台に飛び上がると狼獣人の弟の腹にダイヤを纏った踵落としをお見舞いした。
「金剛鉞(ダイヤアックス)!」
「ぐはっ!!」
血を吐きながらリアに踵落としを食らった狼獣人弟は穴に落ちすでにやられた兄の上に叩きつけられた。
「おまけです!」
リアは宝救剣を取り出し勇者石をはめ込み持ち手のグリップを引く。
「宝救剣!シングルフィニッシュ!」
リアは穴に向かい剣を振りがさすと巨大なダイヤが2人の獣人目掛けて飛んできた。
「イヤーーー!!正義の味方のする事じゃなーーーい!!」
そして2匹の狼獣人はペシャンコに潰された。
「あ…あはは…」
もう笑うしかないコハクだった。
うわぁ…まじで酷いなこりゃ…
「終わりました!」
「僕相手いなくなったんだが…」
「いや、まだ終わってないぞ!」
和樹がそう言うと残っていた斑鳩の兵士とアイカが魔王軍の兵士達を呼び寄せた。
「雑魚ばかりふえたな…」
「まだ暴れ足りないから大丈夫です!」
「あれだけらやってまだやるのかい!?」
「リアどのはお強いですな!」
「いや、違うと思いますよ…」
「いいか、こいつらを涼達に近づけるなよ!!」
「先生の邪魔は絶対にさせるかよ!!」
湧いてきた兵士達を迎え撃つカイエン達。
涼、信道、和樹はジュリアンとアイカに向かっていた。
「何で私まで攻撃されるのよ!?」
「お前が一番死んで当然の事をしたからだろ!!」
和樹はアイカに剣を振り翳すとジュリアンが弾くが信道が次に懐に潜り込み斬りにかかるが交わすジュリアン。しかし涼がその後ろから斬りかかる。
カキン!
涼の攻撃を紙一重で防ぐ盾の怪人。
「怪人まで呼びやがったのか!」
「助かったぞアイカ。」
「ええ、ここは怪人に任せて私達は逃げるわよ!」
「逃すか!!」
涼は怪人の肩を飛び越えジュリアンに剣を振り翳ざす。
カキンとジュリアンはサーベルを引き抜きそれを防ぐ。
「きゃ!」
「逃げろアイカ!」
「そうするわ!」
「え…」
あっさりそう言って黒い煙を出し飛び込みアイカは消えた。
「アイカ!世を見捨てるのか!?」
「アイツはそう言う女だぜ!」
「黙れ!」
ジュリアンはヤケクソになり涼と剣をぶつけ合う。
盾の怪人がジュリアンを助けに行こうとするが和樹と信道がそれを阻む。
「おっと!」
「こっから先は行かせない!」
2人は弾き盾の怪人は盾から突起物を出し突っ込んでくる。
信道と和樹は剣で弾きながら斬りかかるがやはり盾な為硬く弾かれる。
「硬いな…」
「なら柔らかくすればいい」
信道はそう言うとチェンジエッグにルビーをはめ込むと剣の持ち手でスイッチを押し裏の切れ目に刃をスライドさせる。
「和樹!」
「そうか!」
和樹は真宝剣にタンザナイトをはめ込むと持ち手のグリップを引く。
「氷剣!」
和樹は振り翳し氷の刃を放ち盾の怪人の盾の表面を冷やすと信道がすかさず炎の刃を剣から作り出し凍りついた盾に斬りつけた。
「炙り包丁一戦!」
信道がそう言って怪人の盾を粉々に切り刻んだ。
怪人は訳がわからず狼狽える。
「冷やして炙れば脆くなるってな!」
「信道さんこれを!」
和樹はサファイアを渡した。
「じゃあ、お前もこれ使いな!」
信道も自分の金塊を渡した。
和樹はサファイアと金塊を真宝石にはめ込み持ち手のグリップを引く。
信道は濁酒銃を取り出しサファイアを入れるとシリンダーを回す。
シェイク!シェイク!シェイク!上がったぜ!
「真宝石!バイオレットサンダーボルト!」
「葡萄酒一撃!」
2人は同時に攻撃を放ち盾を破壊され無防備になった怪物は紫色の雷で食い黒こげになり最後は無数の紫色の雷の弾丸を喰らい爆死した。
「な、何と!?」
「これでお前を守る奴は消えたな!」
ジュリアンの周りはいつのまにか誰もいなくなっていた。
兵士達も蹴散らした仲間達が涼の元へ集まる。
「ジュリアン!覚悟はできてるな?」
「くっ!テロリストが一国の王を殺すというか?この人殺し集団が!!」
ジュリアンは怒鳴り上げる。
「は?何当たり前の事言ってんだよ?」
「はっ?」
まさかの回答に呆気を取るジュリアン。
「お前さ、このまま、のこのこと逃げられると思っているのか?お前のわがままで何人いや何百人と命を落としたか。わかってんのか!?」
「世は誠の平和の為に世界を統一しようとしただけ。何も悪い事はしてない!!」
「違う!お前はただ自分に優しい世界を作ろうとしただけだ!!従わなきゃ殺す?女は玩具?ふざけんじゃねーぞっ!!」
涼はジュリアンに剣を向け怒鳴り上げる。
「我は王だ!やりたいようにやる!それの何が悪い?」
「お前なんか王の器どころかリーダーの器ですらない!ただの身勝手でわがままな醜い馬鹿ってんだよ!」
「貴様!!よかろうならば世の強さを見せてやる!!」
ジュリアンはそう言うと黒い宝石を取り出し倒した怪物に投げ入れた。
すると、倒した盾の怪人が巨大化して復活した。
突然現われた巨大怪人に逃げ惑う斑鳩の民集達。
「な、テメェ自分の国の人々を巻き込むのか!!」
「王の為に死ぬのは当然だ!怪物をこのテロリストを叩き潰せ街など壊れても構わん!」
盾の怪人は盾の突起物を伸ばし城にいる涼達に放つ。
城は巨大な突起物に貫かれ半壊すると上にいた涼達は地面に落ちていく。
「うわ!」
ジュリアンはどさくさに紛れて逃げていく。
「あの野郎!!」
「涼!追いかけろ!絶対に逃すなよ!」
「あのデカブツは僕達が片付ける!」
「涼さん行って下さい!」
「涼殿!我輩に掴まって下さい!」
「サンキュー!みんな頼んだ!」
涼はルーガルに捕まり飛び上がるとジュリアンを追いかけた。
更に黒い裂け目から黒い巨人 ジンカイザーが2体現れた。
「泥棒女の奴!送りやがったか!!」
「一気にぶっ飛ばすぞ!」
仲間達は召喚宝石を剣とチェンジエッグにはめ込みグリップを引き、裂け目に剣をスライドさせる。
「「「「「「「召喚(サモン)宝石獣!」」」」」」」
七人の剣から光が飛び出すと集まり光の扉が現れると開き、中から宝石獣達が一斉に飛び出してきた。
仲間達は宝石獣に乗り込みプリズムで出来たコックピットに乗り込んだ。
「よし、3対3だ!」
「「「宝石合体!」」」
「宝石変形!」
「真・宝石合体!」
宝石獣達は掛け声に合わせ身体を光らせバラバラになり一つに集まり三体の宝石巨人が誕生する。
「「「完成!カルタノハオー!」」」
「上がったぜ!ブラキオダイオー!」
「なんだその名乗りは!!」
細い事はいいから!
「「「完成!エンガホウキュウオー!」」」
「いくぜ!」
三体の宝石巨人は巨大化した怪人と魔人に向かって行く。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます