SОS
SОS遭難事件の画像を見て、いろいろと思うことがある。
山で遭難したとき、SОSという文字を木の棒で並べて書き、上空からヘリコプターに発見してもらう。
それで助かった人もいれば、助からなかった人もいる。
場所が場所だけに、そういう一連の流れに違和感はない。
遭難という言葉は、本来、山や海で発生するものという認識だが……、私は以前からそういう認識ではない。
実は、都会の真ん中でも遭難する。
日本人は自分さえ良ければ他人がどうなろうが知ったこっちゃない民族だ。
恵まれた環境でヌクヌクと生きてきた被害妄想者と、不幸の背比べをして意地でも勝とうとしたがるクソガキしかいない。
別に山や海じゃなくても、SОSの発信なんて、この国では無意味だ。
誰も反応しないからね。
この国で、SОSなんて、誰に向かって何を発信するものなのだろう?
もし、これを受信する人がいたら、それは、宝くじで一等が当たったのと同じ確率だと思ってくれていいよ。
元路上生活者の私の人生経験では、『この国の人間は、自分(または信頼できる家族)以外は全員、敵!』
人々は、包丁を持ち歩いている奴を変質者扱いするけど、実は、それが正解なんだ。
敵しかいないのだから、時に、戦う場面にも遭遇するだろう。
日本人は誰も助けない。
逆に、自分を助けてほしいと思っている。
SОSは、この国では最初から死語だ。
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