散らばった服を拾い上げて、平成初期生まれの洗濯機に放り込んだときのフリーズ
これ……ずっと続くんだよね?生きている限り……。
こんな事をして何になる?
この世に会話の相手とメールの相手が一人もいない毎日で、部屋中に散らばった服を拾い上げて、平成初期に生まれた洗濯機に放り込んで……、こんなの続けて何の意味がある?
なんだかんだ言って、人間関係において『清潔感』なんて関係ない。
服を洗っても……、身体を洗っても……、人生は変わらない。
運命も変わらない。
失った時間も戻らない。
生涯、出会えないとわかって……、生きる意味・気力・目的・希望が無くなって……、絶望と無気力に包まれてから、どれほどの年月が経つだろうか?
それ以来、この賃貸アパートはゴミ屋敷と化した。
もう、どうでもいい……。
一時期に比べたら、随分と、できるようになったけど……。
何と言っても、洗濯ができるようになったなんて……、大きな進歩だ。
当時は、何もできていない。
それほど深い絶望だった。
あのときは、歯磨きも、風呂もシャワーも、掃除も、洗濯も、何もできなかった。
「臭い」と言われたこともある。
生きていて、死ぬまでの間にそんな言葉をかけられる人間(日本人)は、それほど多くないだろう。
牢屋と路上を行ったり来たりしていたときでさえ、そのときよりはマシだったしね。
また、止まったよ。
脳の機能がね。
洗濯なんて、他の連中はあっという間に終わらせるのだろう。
遅くとも数時間で終わるだろう。
私はフリーズを繰り返すので、洗濯を始めてから終えるまで、早くて半日、遅いときは1ヵ月近くかかってしまう。
洗濯機に服を放り込むまでに時間がかかる(遅いときはそれだけで1週間が経過する)し、『洗い』ボタンを押し、止まってから、また時間がかかる(遅いときはそれだけで1~2週間が経過するので、洗剤が汚水みたいな臭いに変わる)し、そのあと『脱水』ボタンを押して、止まってから、干すまでにまた時間がかかる(遅いときはそれだけで数週間が経過するので、洗濯機の中でカチカチに固まって乾いている)し……。
だから、すぐに服がボロボロになるんだろうね。
それを着続けるから、部屋を借りているのに、路上生活者扱いされるんだろうね。
生きる意味・気力・目的・希望が無くなったら、誰だってすぐにフリーズするのに、そういう経験とは縁もゆかりも無い奴らばかりで、うんざりだね、日本人は……。
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