僧侶って・・・
私が知っているロールプレイングゲームに登場する職種の中で、実際に存在する職種は何だ?
自称を入れたら全ての職種が存在するのだろうけど、社会的に認知されている職種は、おそらく僧侶だけではないだろうか……。
僧侶という言葉を使う以上、神の代弁者としての神秘性があってしかるべきだが、実際は違う。
ハローワークに行けば『僧侶見習い・時給〇〇円』で、普通に求人がある。
僧侶という職業は、その延長戦上にしかない。
『お布施』という名称で生活費を稼ぐことには、毎回、幻滅させられる。
まぁ、そういう職業なのだから、当然と言えば当然なんだけど……。
社会的立場が上になってくると、僧侶と会う機会も増える。
取引先の営業マンの親が死んだという薄い理由でも、会社を代表して1度も会ったことのない奴の葬儀に出席しなければならない。
そういう経験は何度もしてきた。
どこかのセレモニーホールではなく、故人の実家でやる葬儀は、僧侶との距離が近い。
日頃からお付き合いがあるのだろうけど、説法という名のもと、人生とは……、死とは……という議題で、そいつの人生経験に基づいたゴミみたいな説教してくるから、マジで殺してやりたくなる。
しかも、間違っているし……。
そんな話、お前の100倍詳しく知ってるわ!
一回り年上ならまだ聞けるけど、同年代以下だとアホらしくて聞いていられない。
お前がしてきた修行なんかより、私の人生経験の方が遙かに過酷だからさぁ。
参列している爺さんたちも、みんな、そう思っているだろ。
そもそも修行とは何か?
寺で、規律正しい生活を強いられること?
長時間正座や、滝に打たれたり、火にあぶられたり、寒さにさらされるなどの身体への負担を、精神力向上の名目ですることなの?
あれ、修行なの?
(昭和時代の)部活動の強化合宿と何が違うの?それと同等だろ。
私が経験した、30年以上に渡るこの世で独りの人生と、その中で経験した一文無しの路上生活、牢屋暮らし、精神病棟暮らしは、その何倍だと思うけどね……。
そんな幼稚なパフォーマンスを修行と称するなら「刑務所に服役していたときが人生で一番楽しかった……」と言える、私の人生を、是非、体験してもらいたいね。
立派な僧侶になれると思うよ。
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