アカウントが消滅の日は来るのか?(私が生きた証はいつまで残る?)

私が生きた証は、いつまで残るのだろう。

人間関係ゼロの天涯孤独である私は、人々の記憶には残らないし、死んだ事実だって誰かが知ることはないだろう。

骨だって、遺品整理業者次第で、どこにどう埋葬されるか(捨てられるか)わからないし……。


ただ……、今の時代は、ネットがある。

私のSNSのアカウント(無料)は、いつまで残るのだろう。

ここでは、文章や写真だけでなく動画を残すことだってできる。

だから、生きた証は残る。

まぁ、誰かが見に来るわけではないから、他人の墓と同じで、ただ情報として残るというだけだが……。


意図的にアカウントが削除されない限り、ある意味、永遠に残る可能性もある。

ただ、その可能性は低い。

運営が倒産(清算)したり、買収されて放置垢が片っ端から消されてしまう……なんてことは珍しくない。

そうなったら完全消滅するね。


そんな私が残したSNSには、どんな意味があるのだろう。

現時点でも、誰かが見に来ているわけではないし……。

私のアカウントなんて、無限に広がるネットの海に浮かぶ、小さなゴミでしかない。

更新が止まったら、「こいつ、死んだんだな……」「こいつ、捕まったんだな……」と、そんな関心すら、もたれることはない。

ただ、知らない人間の情報が、そこにあるというだけ……。

これを生きた証と表現するのは一般的ではないけれど、私にとっては、これが精一杯だ。

生きている間に得られなかった承認欲求を、死んだあとに求めても意味はないけど、なぜか、夢中になって自分の生きた証を残そうとしている。

いつの日か、アカウントが消滅したら、私の存在はこの時空から完全に消える。

まぁ、もともと見られていないものが、消えるということだから、他人から見たら何も変わらないか……。

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