私はどこにいる?(衛星トリトンと重ね合わせて)

星を見ながら思う。

私はどこにいる?

ファンタジーの世界なら、私を例えるものは、いくらでもありそうだけど……。

ただ、現実にはなかなか存在しないなぁ。

衛星トリトンはどうだろうか?

海王星の衛星で、ここから、とてつもなく遠い。

表面温度はマイナス235℃だ。

太陽系の主要な天体では、最も温度が低い。

おまけに、36億年後には、軌道が海王星に接近しすぎるため、トリトンは木端微塵になるらしい。

暗い、遠い、寒い、そして滅亡……。

宇宙の彼方なので、何が起きていようとも誰からも関心を持たれることはない。

なかなかの逸材じゃないか……。

私はここにいるんだね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る