自殺対策って何?

ネットニュースを見ていると、自殺対策という名の政府の方針が目に飛び込んだ。

いのちの電話とか、カウンセリングとか……。

馬鹿じゃないの?

そもそも統計を取っているのか?全自殺者の中で、自殺する前にそれを利用していたかどうかの……。

電話したところで『現実は変わらない』という大前提がある以上、そんな所に電話するわけねえだろ?

私だけでなく、他の、多くの自死行為者も、そんな所は利用していない……。

本気で自殺を実行しようとしている人が、仮に、そんな所に電話したら、話し相手の人生観・世界観・家族観と、自分のそれとの違いを敏感に感じ取ってしまって、逆に死に対して確信を持つような気がする。

大前提である『現実は変わらない』を変えられるようにしないとね。


私の提言だよ。

・未成年の家出を合法化すること。

現在は、成人していれば家出は問題ないけど、未成年だと問題だ。親に自殺の原因があるのに、法定代理人である親に解決を求める国家のシステムでは話にならない。家族主義国家日本(家族を一単位と見なす国)では、子供の主張は切り捨てられるだけ……。なぜなら、子供だからだ。家族を構成する尊属の主張のみが社会に受け入れられるため、話し合いでの解決は存在しない。実力行使(家出)しかない。合法化されていれば、警察に身柄を確保されても法定代理人に引き渡されることはなくなる。それどころか、どうすれば家出が上手くいくか……の手助けをしてもらえる。専用の施設を設置して、必要に応じ、新しい氏名、新しい住所、新しい職場、または、新しい学校を付与して、人生を合法的にリセットできるようにする。いのちの電話・カウンセリングからも、そういう施設とリンクできれば、意味のある電話になる。そうなるには、まず『自殺の原因は親である』という前提が大切……。残念ながら、日本は、今も昔も『自殺の原因は子供にある』なので、警察などの国家権力だけでなく、社会全体が親側に付いてしまい、逃げ場が無くなる。


・親子の縁を合法的に切れるようにする。

これは前述の家出の合法化の成人版である。成人していれば全てが上手くいくというわけではない。正直、大した違いは無いかな?という感じ……。違いは、警察が探しに来ない、ということくらいかな?私の人生経験では、たとえ逮捕されても、親に連絡がいくことはなかった。まぁ、これに関してはケースバイケースなので何とも言えない……。私の場合は、すでにその時点で身体中が傷だらけだったので客観視できた。もし、連絡されてしまっていたら、再び、リセットしなければならず、ゼロから新しい土地を探し、新しい名前、新しい仕事……という展開になってしまうので、さすがに精神がもたない。私は人生経験上、この家族主義国家日本で、独りで、人生を切り開くには、才能に恵まれていないと無理だということを知っている。持って生まれた外見・性格・身体的能力・知能指数(IQ)が、他人より格段に優れていないとダメだ。該当する人は、ごく少数だと思う。大半は、私と同じ運命をたどる。『親子絶縁届』を役所に提出するだけで、新しい氏名、新しい住所、新しい職場、または、新しい学校が付与され、家族と合法的に縁を切って人生をリセットする。ただ、この話も『自殺の原因は親である』という前提がないと成立しない。残念ながら、日本はそうではないので、どうにもならない。いじめが原因で死んだとか、違法労働が原因で死んだとか、誹謗中傷が原因で死んだとか、勝手に自殺の原因を別の理由に差し替えてしまう。親は自分が加害者であるにもかかわらず、まるで殺人事件の被害者遺族のように振る舞い、被害者づらをする。それを、政治家・マスコミ・裁判所・その他一般識者が後押ししてしまうのだから、どうしようもない。これは私の人生経験でしかないが、未成年の場合、自殺の原因は100%親だ。成人の場合は、形態が多種多様なので判別不能だけど、親がその理由に占める割合は高いと思う。次に配偶者・恋人がその理由になると思う。直接的な原因だけではなく、間接的、または、逆説的にあらゆる角度から関わっていると思う。これも私の人生経験でしかないが、自殺の原因は、特定の悩みや苦しみの延長ではなく、もっと大きな世界観・人生観・家族観がクラッシュすることで起こるので、そこを切り離す作業は大切なのである。特に日本の場合は家族観をね。


・身元保証人制度を廃止する。

そもそも国家が自分の身元を保証してくれているのに(住民票・戸籍謄本)、なんで人間による保証が必要なのか、意味がわからない。無戸籍ならわかるけど。これが無いと、就職できない・住居を借りられないなど、生きていくための根幹と成すものが手に入らない。家族主義国家日本で、家族という単位で暮らしている人は何も感じないのかもしれないが、私のように独りで生きている人間は、国家から弾かれている感覚になる。この制度のおかけで、私は長年、逃亡者のような生活しかできなくなってしまった。当時、保証人を用意するには地下組織に個人情報を全部引っこ抜かれた上で、それなりのおカネを払わないと無理だった。今はネットで情報収集ができ、少しはまともな代行業者も増えたけど……。そもそも、身元保証代行業者という見ず知らずの奴に、どうして自分の身元を保証してもらわないといけないのか?バカじゃないの?それなら住民票で充分だろ!結局、身元保証人を求めてこないブラック企業か地下企業でしか働けない。あとは起業するしかない。身元保証が原因で面接に落ちまくっていると、だんだん精神が疲弊してくる。勤労意欲も無くなってきて、自身の存在価値や意味について自問自答するようになる。結局、貧困→自殺というパターンに陥りやすい。住居は、昔と違って、外国人労働者と高齢単身世帯が激増したことで、連帯保証人じゃなくて、信販会社による保険商品に変わりつつある。それでも、まだまだ主流じゃないかな?私の時代とそれほど違いがあるとは思えない……。ただ、現在は、私の時代とは真逆で、若い人が足りない時代なので、(社宅・社員寮などが充実していて)探せばどうにでもなるのかな?

医療保険などに加入する際にも、指定代理請求人という、身元保証人のような存在を求められるので、これがいないと保険そのものに入れない。私の人生経験では、指定代理請求人無しで契約できた保険会社は、なんと、日本中を探して(外資も含む)たったの1社だけだった。


・緊急連絡先を行政が一括管理する。

これも、身元保証人と一緒で、就職できない・住居を借りられないに直結してしまう。身元保証人のときと同様、緊急連絡先代行業者に頼むしかない。もし、できなければ、2回線を契約して、1人2役を演じ切るしかない。私は、天涯孤独の人間関係ゼロなので、緊急連絡先なんてあるはずがない。これは、住居を借りるときや就職のみならず、いろんなケースで求められるので、「いない」という返答は、情け容赦なく社会から抹殺されるだけ。今は代行業者があるけど、昔はそんなものは無かった。


・日本の法体系を家族主義から個人主義に移行すること。

今の公的サービスは全て家族主義に基づいている。家族崩壊が原因で独りになったのに、家族は?親戚は?法定代理人は?身元保証人は?と聞かれても答えられないから使えない。自殺や殺人といった自暴自棄に直結するのは最終ラインの生活保護ですら、そういう理由で申請すらできないというのが実情だ。行政は相手の人生の事情を一切考慮しない。だから、外形的判断しかしない。もし、日本のどこかで、自分の親が生きていたら、探し出された上に、身元引受人を要請されてしまうおそれがある。こちらがなぜ、生きるか死ぬかの状況に陥ったか……を頭ごなしにシャットアウトしてくるので、殺意が湧いてしまう。トラブルは避けたいので、結局、使えない。生活保護が使えないと、今度は障害年金くらいしかないが、これも初診日要件が引っかかり使えない。生活保護同様、こういうのは、もらうことを前提として数年がかりで計画的に取りにいかないと厳しい。日本人は真面目だからこういうのは苦手だ。狡猾で巧妙なアジア系外国人がこういうのは得意だね。県営住宅・市営住宅・雇用促進住宅も、保証人を求められるので使えない。


私は、今まで、行政職員とは山のように喧嘩してきた。

なぜ、そういう対応なのか……は、法的な部分はわかるけど、あまりにも機械的すぎて、それならお前の仕事(存在)いらないだろって思う。

AIで充分だよ。

家族主義国家日本の真の姿は、そういう底辺の世界に来ないと見えない。

自殺対策は、外面上やっていますというアピールをしているだけで、実効性においては、かすりもしていない。

だから、自殺対策なんてものは、この国には存在していない。

この国にあるのは、そういう立場に立った人(自殺に追い込まれる人)を、さらに、とことん追い詰める社会システムだけ。

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