灼熱の、恋は二度目に花開く。

作者 愛果 桃世

60

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★★★ Excellent!!!

この話の中には色々なものが入っていて、第一部の感想で書こうかこちらの第二部の感想で書こうか悩みましたが……。

いや本当に、一つの現代の大河ドラマを見終えた感覚です。
一人の男の子にいつも間違えられる翼。
その事がどれだけ彼女の人生と精神に影響していたのか、それがよく分かります。
一人の人間の人生が描かれていて、出てくる人物達のそれぞれの人はそれぞれに苦しんでいる様も見えて来ます。

人生とはそういうものなのだと、受け入れる力をくれるように思いました。
人生における様々な事件の織り込み方が本当に上手くて、隣に住む人のような感覚で読んでいました。

第一部、第二部共に読み切るまで止められない程の逸品でした。

人生の営みとはこういうものなんだと思います。

読んで良かった!
翼と真琴に出会えて良かったです。

★★ Very Good!!

前作からの流れで読み進めさせていただきました本作。

翼ちゃんと真琴くんは、それぞれ真っ直ぐに純粋に前へ進もうと歩んでいますが。
周りから降りかかるアクシデントやトラブルが、二人の障害として昼夜問わずに訪れます。
周囲から固めにかかる時もあれば、暗躍しつつ結果へ辿り着こうともがき──社会に出れば誰しもが体験するであろう、社会人としての不安や葛藤と共に、主人公二人の成長が晴れやかで、爽やかです。
きっと心に知らぬ間に負ったあなたの傷が、かさぶたになってホロリと取れてしまう瞬間が、この物語の中にはあります。

★★★ Excellent!!!

大学を卒業し、新社会人として働き始めた翼。
そんな彼女を待っていたのは、大学時代の初恋の相手だった――


現代ドラマで恋愛モノ…なのですが、この物語の一番の魅力は、「人生を生きる」という当たり前のことを描いていることのような気がします。
勿論、主軸は恋愛です。真琴くんと翼ちゃんの恋にはライバルも障害も多く、二人のじれったさにヤキモキしてしまうほど。

けれども、そのライバル達にも人生がある。降り掛かってくる障害にも決して無視できない意味がある。
現実世界でもそうじゃないでしょうか。たとえ恋に落ちていたとしても、それとはまったく無関係に問題が生じて、その解決を通して「生きるとは何か」「命を繋ぐとはなにか」「恋するってどういうこと?」ということの答えを得たりする。この物語は、そんな現実世界の当たり前を描いている気がします。

現在、最終章付近を読書中ですが、一つ一つの問題に、真摯に向き合って解決してきた真琴や翼の成長に心を震わせている真っ最中です。
どんな困難にも逃げずに立ち向かってきたからこそ、今の彼らがある。そう感じさせてくれます。

恋を通して、人生における大切なことを教えてくれる本作。ぜひ一度、お読みくださいませ…!

★★★ Excellent!!!

まずこの話は、作者様の書かれた「初恋は春の嵐のように」の続編となっています。前作で何があったかは本編でも書かれているので、本作から読みはじめても問題ありませんが、どうせなら最初から読みたいと言う方、中でもネタバレ無しで読みたいと言う方は、このレビューを読むのもここでストップしてください。







さあ、いよいよここから本格的な紹介の始まりです。
前作の最後、互いに想い合っていながらも離れ離れになってしまった翼と真琴。しかしそれから三年後、翼がOLとして社会に出たところで二人は再開します。
そのまま二人がくっつけば何の問題もないのですが、そう簡単にはいきません。過ぎ去った三年の月日、そして一足早く社会に出て働いていた真琴には、好きと言う気持ちは残っていながらも、微妙な距離を感じてしまいます。

好きな人と一緒になる。誰もが夢みることですが、たったそれだけのことがなかなか上手くいきません。それも大人になればなるほど、周りとの関係や家族、結婚後の生活など、好きと言う気持ちだけではどうにもならないしがらみが増えていくような気がします。本作はその辺りの書き方が非常にリアル。ですがそんな中でも翼や真琴の恋愛におけるピュアさ、真っ直ぐさによってドロドロした雰囲気にはならず、爽やかで応援したくなる、そんな恋が展開されます。

一度は離れ離れになった二人は、今度こそ結ばれるのか。あなたも、この恋の行方を見届けてみてはいかがでしょうか。

★★★ Excellent!!!

ボーイッシュ何て言われていたのは、もう昔の話。就職して、頑張って働こうと意気込んでいるのは、新人OLの翼……なのですが。
入社したその日にオフィスで再開したのは、大学時代の恋のお相手、真琴でした。

お互いに好きあっていたのに、諸々の事情で一緒にいられなくなった二人。だけど偶然にも二人は同じ会社で働くことに。しかもそこには、当時の恋のライバルまでいて……。

翼と真琴の大学時代の恋物語は、前作「初恋は春の嵐のように」で詳しく描かれていますけど、この作品の冒頭にもあらすじが書かれているので、本作からでも問題なく読むことができます。
大学からオフィスへと舞台を移した二人の恋。以前は切ない別れが待っていましたけど、今度は? 恋だけでなく、仕事や人間関係でも大変なことはあるけれど、乗り越えていける?
まだ初々しさを残る二人の、ドキドキのオフィスラブ。今度こそハッピーエンドを迎えることができるのでしょうか? それとも……?

★★★ Excellent!!!

こちらは前作「初恋は春の嵐のように」の続編に当たる作品ですが、これのみでも楽しむことができます。
衝撃の結末を迎えた初恋から三年を経て、社会人となった主人公(ヒロイン)が、懐かしい人たちと思いがけぬ再会を果たす
――という所から物語は始まってゆきます。

少女マンガ風なテイストながら、散りばめられたリアリティの絶妙さ。読みやすく親しみのわく筆致と先が読めない展開は、朝の連続ドラマ小説に似ているように思いました。朝の数分を取り分けて一日一話ずつ読んでゆくもよし、時間を割いて一気に読み進めるもよし。どんな読みスタイルでも楽しめる物語となっております。
主人公は大人の女性ですが、とても可愛らしい(少女のような)ヒロインです。彼女を取り巻く職場の同僚も、彼女に想いを寄せる男性たちも、彼女が想いを寄せる相手も、現実にいそうだけどどこかマンガちっくで、描かれるシチュエーションは総じてお洒落。大人の恋ということで性的な描写も出てきますが、その扱い方も上品で丁寧です。

彼女の恋は叶うのか、最終的に誰を選ぶのか、ハラハラしながら見守ってしまいます。
甘さも苦さもある、味わい深い大人の恋愛ドラマ、ぜひご一読ください。