君に伝えたい言葉

作者 さい

50

19人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

言葉を愛する彼女との日々が、いかに冒頭と接続するのか。
伏線が回収された時、あなたの胸に込み上げるのは切なさだけではないでしょう。

何気ない日常の会話も言葉巧みに描写されており、テーマを押さえつつ読者を楽しませてくれます。

どこを取っても「旨い」、言葉の味を堪能できる作品です。

★★★ Excellent!!!

 特進コースの主人公と、進学コースの彼女。校舎もクラスも違う二人をつないでいたのは、廃部寸前の部活・かるた部(百人一首)だった。いつも勝つのは、彼女の方だった。彼女には秘密のノートがある。「言葉」について書きためていたらしい。
 「私に勝てたら、見てもいいよ」
 そう彼女は言ったが、主人公が勝てたことはなかった。
 そんな彼女が、百人一首大会のチケットを主人公にくれて、「一緒に行こう」と誘ってくれた。しかし、待ち合わせの時間になっても彼女は現れない。主人公の手には、一枚のチケットだけが残された。
 翌日、進学コースのクラスに赴いた主人公は、衝撃の事実を知る。
 そして彼女が残した秘密のノート。
 そこに書かれていたのは――。

 意外な言葉の語源や、テンポのいい言い回しが小気味よい一作。

 是非、御一読下さい。