はじめてのゾンビ生活

作者 不破有紀

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★★★ Excellent!!!

Case20を読み、あまりに素晴らしかったので星を三つ付けてしまいました。
私は基本的に、星三つは読了してからのタイプなのですけれど。

どのお話も読みやすく面白いですし、同じ作品世界の短編集なので、ゆるいつながりがあるのも良いです。
ここまで読んだ中でCase20は、最も完成度が高く、メッセージ性がある素晴らしい回でした。ゾンビが苦手な人は、まずこの回を読んでみると良いかも知れません。

★★★ Excellent!!!

 色んな立場からみたゾンビのいる世界は一見コメディー色がうかがえますが、実は深い群像劇。
ゾンビのいない世界に生きる私達も共感してしまうのは、この物語の核が放つメッセージが決して無視できるものではないからだと思う。
とにかく面白い!そして深い!読みやすい!
まだ読んでない方、読まなきゃ損です。

★★★ Excellent!!!


 未来史を創りたい。
 人類がこれから数百年、あるいはそれ以上、どんな歴史をたどるのか、科学技術、社会、倫理はどう変わるのか。どんな生活をして、どんな愛を紡ぐのか。
 どんなふうに滅び去るのか。
 それを余すところなく書き尽くしたい。

 SF好きだったら、きっと一度は夢見る。

 だが、こんな「未来史」があり得たとは!
 
 この小説は、私の頭ではとても思いつかなかった、斬新で衝撃的な「未来史」だ。

 ゾンビといわれる人々が生まれ、最初は差別され、やがて旧人類に溶け込んでいき、ついには社会の主導権を握っていく、ながいながい物語……

 その壮大な物語が、切れ味鋭くて感情移入もたっぷりできる小さな物語で、かっちり組み上げられている。

 短編集としても一級品。大長編として読んでも一級品。

 

★★★ Excellent!!!

ゾンビ、と言われてホラーを思い浮かべる方がいるかもしれません。スプラッター系は苦手だから、この作品は読まないでおこう……。そう思われたあなた、そんなことはありません。この作品にはホラー要素もスプラッター要素も全くありません。読まないのはもったいない。

描かれているのは、「新人類」と呼ばれることになるゾンビが、どのように社会を変えていくのか。見た目や生態こそ変化しても、心は人間と変わらないゾンビたちを、どう人間が受け入れていったのか。といった、深く考えさせられるテーマです。

いつか、自分たち人間も「新人類」に淘汰される日が来るかもしれません。その時あなたは、彼らを受け入れられますか? 変化する社会を受け入れられますか?
ぜひたくさんの方に読んでいただきたい作品です。

★★★ Excellent!!!

WEB小説に優劣をつけるのってあまり好きではないのですが……。

文句なしに!
今まで出会ったWEB小説の中で『一番』面白かった!!
私の目指すエンターテインメント性がここにある気がしました。
『ゾンビ』というたった一つの要素だけで、ここまで世界を広げられるとは。

私なんかがこの作品を語り過ぎると、かえって魅力が伝わらないかもしれない。

なのでっ!
とりあえず! とにかく!! なにがなんでも!!!
皆さんにも読んでいただきたい!

★★★ Excellent!!!

短い中にいろんな感情や、思いが込められている作品。
時代は、ゾンビになることでおめでとうと言われる世界。
ゾンビという一般的には駆逐される対象である存在が、新しい視点から取り上げられていて、ぞわっとする中でも、その主張に言葉にどこか納得させられてしまう。
そんな短編でした。
怖いもの見たさを押さえつけないで、読んでみてはいかがでしょう?

★★ Very Good!!

 私のような世代の人間は、新人類というと1980年代の後半くらいに流行った社会用語を思い出す。
 精神が未熟で大人になりきられないまま社会人になり、旧来の保守的な価値観や慣習に適応できない浮いた状態の若者たちを指す言葉である。よくも悪くもバブル時代の落とし子のような存在だ。ちなみにその当時の私は中学生から高校生だった。
 翻って、本作での新人類は記述したような生ぬるい連中とは全くもって一線を画している。何より死に損ないである。そして腐っている。肉体的な意味で。
 生物学的には、いわゆる腐肉食のことをスカベンジャーといい掃除屋として非常に貴重な存在だと位置づけている。食べ残しどころかありとあらゆる廃棄物をこれでもかと押し付け続ける旧人類に対してこれほど皮肉の効いた警告はないだろう。