意気込み


「これで全員分かぁ〜」


 全員の日記を見終えた虚脱感やら達成感やら、とにかく全身の力が抜けきったような、不思議な感覚がする。僕は大きく伸びをし、体を伸ばした。


「......さて」


 あとはこれを活かして、この一年、出来るだけ有意義な学校生活を送らせてあげるのが僕の仕事だ。


 そんな「決意」というほど重くはないが、まあ、そんな意気込みを胸に抱いて、僕は児童が待つ教室へと向かっていった。

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