起床と寝坊のあいだ

 朝、のうのうと目が覚めて、早朝に予定があったことを思い出して飛び起きた。髪は寝ぐせでボサボサ。歯も磨かなきゃいけない。そこに、空から朝の陽ざしを向けられ、半開きだった瞳にそっと温かい光帯を敷かれた。カオの表面に熱を感じ取り、目が覚める。


 ——妹を外で待たせちゃうかな。行かなきゃ。


 今日は仕事ではないので、慌てるコトも圧を感じるワケもない。ただ、少し急ぎ足にはなった。寝間着のシャツを脱ぎ捨て、陽のあたる場所でウェアを選びつつ、スマートフォンを起こしてソーシャルアプリをタップ。案の定、妹からは『まだ寝てんの?』と先手を打たれていた。実家を離れて一人暮らしをしている私と違い、妹は実家の方にいる。よくこちらへ泊まりに来たりするけれど。


 待ち合わせの公園は歩いて五分もかからない距離にある。私は私で、靴下をはきながらスマートフォンにムニムニと文字を打った。

「ごめん。先に歩いといて。たくさんゲットよろしく」

 我ながら申し訳ない気分。

 即自的に既読きどくマークが付され、妹からリアクションがあった。


『は?』


 だよね。

「イマ起きた」

 妹は『はよ』の二文字を打って寄こした。ごもっとも。

 でも、まだ下着姿で靴下を履いただけ。

 そろそろ日焼け止めが要るかな。

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