ダメ人間達の熱き戦いを描いた二作目です。
相変わらず個性溢れる登場人物達ですが、パワーインフレの如く続々とキャラの濃いダメ人間が現れる様は圧巻かつ魅力的です。
基本的には笑って楽しみながら気楽に読める作品なのですが、時折ほろりと泣きそうになる程胸に来る、滾るような人間ドラマも織り交ぜられている名作です。
主人公・室戸くんがその身に秘めた衝撃の事実、室戸くんの成長が熱いんです。
あと個人的にはミリ×タリ×シスターズやアオナギさんとカワミナミさんの関係に注目してほしかったり……（とても個人的）
ダメ人間と一口に言っても色々あるんだなと思わされるストーリーでした。
皆様、是非ご一読を！

やはりカオス。カオスなんだけど………カオスに擬態してるだけで根幹は別な気がしました。

この作品で使われる”ダメ人間”と言う言葉は、殆どの場合自称です。中にはマジモンっぽい人もいますが、クズ人間、ではなく、複雑な葛藤を抱えた末に自分を”ダメ人間”と思い込んでいるキャラクター達が、コミカルかつ真剣にその葛藤と向き合い、吐き出し、楽になる話、です。

自分の事を”ダメ人間”と思い込んでしまう人ほど楽しめて、ちょっと考えさせられる、でもやはりカオスな作品です。