第15話
今回使おうと思っている魔法は絶対普通の人間、魔族が使える魔法ではない魔法だ。
それは『生物創成魔法』だ。
この魔法は色々な知識を与えてくれる。基本的に生物創成魔法がどのような魔法なのか、絶対に決めておかないといけないことなどを教えてくれる。
魔法が教えてくれたことは主に3つつ
1つ目はほとんどの生物は作れるが、強くなればなるほど魔力を多く使うこと。
2つ目は知性が高いかどうかによって行えること、行えないことがあること。
3つ目は作った生物は基本的に創造したものに従うということ。
この3つは覚えておかないといけないことのようだった。
私はどんな感じの生物を作ろうか考え始めた。
1時間ほど考え結論を出す。
そして自分の本気の魔力の9割程をつぎ込んだ。
私の魔力は上級魔族の魔力の10000倍程ある。簡単に言えば伝説級の生物の2倍ほどだ。表記には魔力がSと書いてあったが、ほんとにSで収まるのかが不安になっている。
「まぁ、それは置いておいて今回私が作るのは2匹かな。」
私は二匹の生物の姿を想像し、ステータスなどを作っていく。そんなことをしているうちにもう暗くなってしまっていた。
そして、2匹を作り終えたあと、その森の中でぶっ倒れた。
理由はわかり易かった。魔力を一気に消費しすぎたからだ。
私は目が覚めた。
なんかモフモフで暖かい
『主様。お目覚めでありんすか?』
『やっとか、主達の種族はそんなに寝るものなのか?』
私は魔法が成功したことを確認した。
「おはよう。九尾、フェンリル。」
『おはようでありんす、主様』
『おはよう、主よ』
『主様、起きて早々なのでしょうがお名前を…』
「うん、君たちに名前を付けようか。」
少し考え込む
「九尾は声からすると女の子だから…楓…うん、九尾はカエデにしよう。どう?」
『とてもいい名前でありんす!主様ありがとうでありんす。』
『俺の名前は何になるのだ?』
「フェンリルは…声が中性的だね。フェンリルは女の子だよね?」
『まぁ、一応女ではあるな。』
「もう少し喋り方変えられる?もっと大人のお姉さんっぽく。」
『こんなのでどうかしら』
ちょっと間延びをしたような喋り方に変わった。
「うん!大人のお姉さん感が出ていいね!
でも、その喋り方だと主は合わないから、カミラって呼んでね」
『分かったわ、カミラちゃん』
私の知ってる小説だとフェンリルはオスしか出てこないような気がする。
「フェンリルはフェルなんてどう?安直すぎる?」
『いいえ、そんなこと思わないわよ、ありがとうカミラちゃん。』
『あの、主様はどこに住んでいるのでありんしょうか?そこは、私たちが住めるのでしょうか?』
「私は寮に…住んで…る。ど、どうしよう…」
カエデとフェルの寝るところがないことに気づき慌てる。
すると後ろから悲鳴が聞こえる。すぐ後ろから。
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