第五話 火雲、まさに盛んなり
「しっかし、
「
その
もう
「バカ言うなよ
「
キシシと笑い、その
義衛門は「ああ
「でも、お前も嬉しいだろう? その弓の腕を
仁兵衛はその
「
その中で
悪衛門の計略で一握りに減った雲林院の
仁兵衛の弓の腕は、その
だがしかし、その
「……
「ほう、
その
だがしかし、なぜ河内の
ただ
「しかし、そうなると織田と雲林院は真反対だな。
「義衛門!」
義衛門、仁兵衛らが幼い頃から世話になっている兄貴分であり、
二人もまたこの男をよく
「どうした? また、雲林院が
「ああ、雲林院の者が来た。……だが……」
「……なにが、あった?
矢の
同じく義衛門も、
──だがしかし。男の口から
「……
その
完全に
「一人は雲林院松軒、あともう一人、背の高い
「──その義衛門と仁兵衛という二人の男が、六角の?」
「ああ。
どうやら、
また、雲林院軍には
「その弓の使い手は、どれほどのものなんだ?」
「それがよお」
松軒がほとほと
いわく、三度目の
だがしかし、残る手勢は
その
ふと見上げれば、三間ほどあるその櫓の
目と目があった
この
「松軒ほどの男が手も足もでなかったとはな……」
「まあ、
松軒は、ごろんと
「やはり、
「ああ、全然違うなあ。俺あやっぱり、
なるほど、と一刀斎は
松軒ほどの腕前であっても、戦においてはそれを
弓だけではない。一人の
「──
「おう?」
やはり、
「やれやれ、刀で相手の
呆れたような松軒は、だがしかし、その気配には
どんより
まるで日に照らされて、元の色を取り戻した
「さてとお、こっから先があいつらの
そして、
松軒もどうやらやる気のようで、手には
「おれは出来ているが、いいのか、
「まあいいだろお、お
そう言って松軒が
「松軒様も負けてばかりではおられぬ
「
「うむ、うむ!」
昨日、一刀斎を雲林院まで
それぞれ
松軒も
一刀斎は
「それで、相手の数は、わかっているのか」
「櫓の
「犬と猿、そして兵卒を率いる頭の
「うむ、うむ」
二十ほど。それを聞いた一刀斎は目を大きく見開いた。
「その数で、
「この
「なぜ
「
松軒の言葉に、
「一回目は
「……そこまでの、
「ワシらも多くの戦場を生き抜いてきたが、ああも
「まるで、この
「うむ、うむ」
だというのに、
魂の炎を、大きく揺らしていた。
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