第9話 時をかけるジジイ

 やあ、おいらです。


 今日も早朝覚醒。

 

 昨日なんですけど、夕方から所用で仕方がなく外出し、夜遅くに帰ってきたのですが、玄関を開けたら「●●●くせーっ!」。そうなんです、強烈に大便臭いんです。

 まずは、催していて、流すのを忘れたか? とお手洗いを覗いたんですが、何もない。あたり前田のクラッカー。おいら、そこまでボケてねえ。

 じゃあ、実は無意識にやらかしちゃった? そしたら要介護老人だぞと、臀部を触ったけれど、異常なし。

 では、急に、おいらの体からこういう加齢臭が? いやいや、玄関開けた瞬間に臭ったんだし、おいらの体、奇跡の無臭だ。もう、自分を疑うのはやめよう。もし、おいらが日本の独裁者になって、演説をしたら「一般たいしゅうのみなさん……」の「たいしゅう」の部分は速記の人、「体臭」って記入するし、おいらの自伝『わが逃走』にもそう印刷される……こういうのが、近所のおばさんがいうところの「余計なギャグ」なんだな、きっと。


 それはともかく。まず、疑わしいのは排水溝だが、たまたまおとといの夜、ネットを交換して、そのあと、物質は水しか流していないから、可能性小。

 かなり怪しいのは冷蔵庫。安物の直冷式だからさあ、なにをしでかすかわかったもんじゃない。定期的に「ぽこっ」って異音は出すし、ときどき、霜取りをしなくてはいけない。『霜降り明星』ならいいけど『霜取り三昧』じゃあ、お笑いグランプリにはなれない。その冷蔵庫が容疑者ではないか? とりあえず、重要参考人として、引っ張ってみたが、本人は強く否認。証拠不十分で釈放されました。


 で、前々作あたりで書いたんですけど、誰も覚えてないですよね。風呂場付近の天井から、水漏れみたいな音がする。天井裏を覗ける穴の蓋を取って見てみたけれど、よくわからない。これか? 汚水漏れかな? とも思ったのですが、現在、上には誰も住んでないし、外装塗装の工事が終わったら異音は消えたのです。


 事件は迷宮入りし、おいらはとりあえず、部屋中にファブリーズを二種類、空気を綺麗にするってのと、布地なんかにふりかけるのを噴射しまくって寝ました。今朝はまあそんなに臭くない。でも寒い。温度計を見たら、室温が一桁。エアコンを仕方なく入れる。


(予定では三時に目覚める直前に見た夢の話を書く予定だったんですけど、二度寝したら、全く、覚えていない。夢って不思議よねえ。シャボン玉のよう「わたしの夢はシャボン玉」なんて歌詞の曲は、昭和歌謡ですかね?)


 ああ、昨日の夜更かしの特番、観ました? 笑い死にするかと思いましたよ。もうねえ、おいらはマツコの番組しか観ないよ。とはいえ、夜更かしとかりそめ天国とアウトデラックスと夜の巷だけだけどね。マツコといえ、つまらないのは観ない。


 重い話をします。ご批判は覚悟の上です。

 児童虐待の問題が深刻ですが、おいらには一つ、持論があります。というのも、虐待には二つのパターンがあるのではということです。一つは、どうしょうもない男がいて、その男と女性がくっ付く。その時、連れ子がいたとします。男にとって連れ子は自分のDNAを持っていない他人の子です。よく聞く話ですが、オスのライオンは子持ちのメスライオンに発情しても、メスライオンは子育て中はオスに見向きもしません。なので、オスはメスの子どもを殺します。この行為はライオンだけのものなのでしょうか? 人間だって、動物です。そう思うと、何と無く一つ目のケースは起きても当然なのではないか? って思うのです。


 おいらが解せないのは、実の子どもを虐待することです。生物的には、絶対にあり得ない。自分のDNAを残すのが生物の本能でしょう? 命がけで受精卵を作るサケの川登りなんて、壮絶じゃないですか。最後は本当に死んじゃうんですよ。セミとかカゲロウとか、もう後尾、産卵のためだけに生きているようなもんでしょ。

 それに、どんな生き物の赤ちゃんでもさあ、可愛く見えるようにできてますよね。ましてや、それが自分の子供なら、可愛く思う気持ちは宇宙より広く、海よりも深いのが普通じゃないでしょうか? なのにいま、実の子どもを虐待する鬼畜が多数存在する。

 おいらは思います、文明の発達によって、人間の脳みそにある、生物としての本能が狂ってきている。だから、こんな事件が起きる。おいらは頭にくるよ。いろんな意味でね。


 うーん、別におらの独自な考えではなくて、ありきたりの話だったかな?

 では。

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