国家文学者は、事件にまみえる

都合のいい奇跡

だがーーどうにもうまくいかなかったのだ

それどころか、＜悪魔＞ならできるかと探してやってしまった

「何を、、、したんですか」

そう―日本では悪魔とされてないだけで、実際は悪魔なんじゃないかと

いや、違うのだけれども

悪魔は存在自体がけがわらしい

だがーー存在じたいはけがわらしくない

そうーー「えんみ」と呼ばれる呪法にこういうのがある

「犬神」

やってしまったことは狗神を作ってしまったこと

それを作るのには、「戌」の命が必要だ

「なんてことを、、、」

ーーーーー犬神、それは「式」の一種だ

ただし、式といっても色々ある

そう、中には悪霊や妖怪悪魔を調伏し、従えたのもある

だが、だが、だがーーー「犬神」とはその名の通り、妖怪でもある

（全然、その名の通りではない）

犬を植えさせ、首から下を地面に埋めてー首を斬る

そして犬は、「あまたの術」を使える「犬神」となる

ーーただし、「犬神」を使えるのは、霊能者だけ

犬は恨んでいるー呪っているだから、自分より力の弱い奴を

祟り殺す

「いけなかったんですかねぇ」

「なんてことを、、、、、なんてことを、、、、、、」

そう、「あまたの術」を使えるのなら「降霊」も

「呪いも」できるだろう

ーーーなんてことをやらかしてしまったんだ

その術は軽い気持ちでしていいものではない

軽い気持ちで呪術はしてはいけないものと、していいものがあるが

ー人を呪うものは無理だ、、、してはいけない系の筆頭

「犬神」を払う必要があるただーーどうすればいいのかがわからない

「あまたの術」を使う「妖怪に」あらがえるすべはない