【KAC5】人生をやり直すための水泳大会

作者 愛果 桃世

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★★ Very Good!!

 船だの渡し賃だのではなくシンプルに泳ぐという舞台設定が秀逸。非常に柔軟な発想である。
 本作の舞台裏は川辺でも上層部でもなく、まさに主人公の内心なのだが、読者ともども説明抜きで放り出される姿に必死で泳ぐ選手達の姿がダブる。何故川があるのか、何故泳がねばならないのか、という根元的な問いかけに答はないのだから。
 私も半分ほど泳いだところだ。