韓国 北朝鮮は国家にあらず地方政府と類似した政治的団体

 北朝鮮による韓国の拉致被害者は18万人。うち、韓国軍捕虜は8万人。1953年に休戦協定が結ばれたにもかかわらず長年にわたって、強制労働させられていた。


 7/8 朝鮮日報 韓国軍捕虜・拉致被害者18万人、北に対する損賠請求訴訟相次ぐ見通し

 6・25戦争当時、北朝鮮に連行され、強制労働に服した元韓国軍捕虜のノ・サホンさん(91)とハン・ジェボクさん(86)に対する北朝鮮と金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の民事的(賠償)責任を裁判所が初めて認めた。

 注目すべき点は、北朝鮮を民事訴訟の一方の当事者(原告・被告)になる団体と判断した部分だ。北朝鮮は「国家ではなく事実上の地方政府と類似した政治的団体」であり、宋中(先祖を同じくする一族)や同窓会と同じく、民事責任を負う「非法人社団」とみるべきと主張する原告側弁護人団の主張が受け入れられたのだ。もし裁判所が北朝鮮を事実上の国家と認めた場合、今回の損害賠償請求は受け入れられなかった可能性が高い。国際法上の主権免除理論に基づき、他国を相手取った損害賠償請求はほぼ受け入れられないからだ。



 韓国政府は、この判決を認めた


7/8 FNNプライムオンライン 金委員長に賠償命令…「徴用工訴訟」で三権分立主張の韓国政府が迎える苦境

 南北統一に向けた政策などを担当する韓国の統一省に判決の受け止めを聞いたところ「司法の判断を尊重します」との事だった。「徴用工」を巡る訴訟と同じ答えだ。 



 FNNプライムオンラインは、日本の徴用工裁判に引っ掛けた記事を書いているが、この件に関して、反日と親北対応の話で括るのは、一般常識からしたら当たり前なのだが、朝鮮人の精神世界からしたら、多分、同一視すべきではない。

 北朝鮮は、彼らにとって同族であり、骨肉の関係。それに比べ、日本人は他民族。日本人から搾取するのは当たり前だが、北朝鮮に対しては、同族いじめのやるせなさがにじむ。


 朝鮮の南北戦争は、アメリカが、朝鮮を攻撃してきて、南北を分断したから、南朝鮮を取り戻そうと北が奮起した戦争。北朝鮮の拉致は、アメリカの侵略から同族を守った行為ではなかったのか。それなのに、休戦協定が結ばれてみたら、強制労働。北朝鮮は、南北戦争勃発当時の志とは全く違うことをした。 


 太平洋戦争後、朝鮮統一国評議会ができた時、その中には、金日成もいて万歳をしたものだ。しかし、金日成は、その後、共産社会という歪みの中で、北朝鮮を独裁するシステムに取り込まれる。統一朝鮮を志した政治家や軍人は、ロシアが決めた傀儡、金日成によって粛清され、今の形となった。

 元が、こんななのだ。韓国が、正統に南北統一をしようとした場合、北朝鮮を国家と認めないのは大前提だろう。北朝鮮が国家でないなら、そこに国としての主権はなく、今回の様な、金一族に対する民事裁判が成立する。


 韓国政府からしたら、北朝鮮が、日本からの戦後補償を貰えない。つまり、利用できないと分かったときのカードは、持っておきたいところだろう。これは、文在寅だけが頑張っても、簡単には無効化やうやむやにできない話だ。


 なんだか、南北共に、朝鮮戦争で止まっていた時間が動き出したような案件に思える。経済的には、南北共に、これから最悪の状態になるのかもしれないが、本当の南北統一は、近いのかもしれない。

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