サプリメント

憑依されてない僕は、真っ暗なページを開く。


まだ足りない? 満ち足りない? 摂取したい?

そうだな、あの人のコトバを刷って吸って貯えておきたいな、でも本棚は神々しくて埃が積もってしまうね


ノイズは空っぽの中反響するから、僕には黒の便箋がよく似合うでしょ? ねぇ


あの万年筆には白のインクを吸わせたいんだ、直筆の詩集、早く刷ってよ、ねぇ


センスだけに頼ったら、空っぽなんて見えないよ、ほら、そこのチョコレートも空き箱じゃあないか、早く捨てなって。そんなに空き箱、好き?

じゃあ名前を書いておかないと、あぁ、ちゃんと万年筆がここにあるじゃあないか! よかったね、永遠に君のもの。その味本当に覚えてる?


摂りたい言葉ばっかり、時間に飲み込まれて僕は忘れていく

せめて消えないように、君の言葉も刷っておいてよ



この珈琲も、なんのために淹れたんだっけな

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