第百七話 不死病の森探索ツアー(後編)
私たちが灯など全くない暗い館に足を踏み入れた途端、後ろの方では扉が勢いよくバタンと閉まった。
『「うわ!?」』
「…………」
その音と瞬時に隣りにいるはずなのに、互いに顔も見えなくなるほどの暗闇にカグちゃんとコノハちゃんは声を上げた。
でも……私はそんな二人を他所に冷めた気分になっている。
どうして“この手の輩”はワンパターンなのか……どうせこの後は……。
『フフフフ……よくぞ参られた金色の獣使い、そして仲間の魔導士よ……』
不気味な笑い声からの余裕ぶった歓迎の挨拶……そして暗闇の中、一つ一つ燭台に明かりが灯って館の全貌がゆっくりと露になって行く。
照らされた館の中には拷問の末に殺されました……と言う感じの遺体と、それ以外は待機させていた人型アンデッド、ゾンビやスケルトンなどがワラワラと……。
最後に正面玄関を見下ろす形で設置された玉座の両端の大きめの燭台に勢いよく灯がともされて、座っている何者かの姿が現れる。
それは古めかしいボロボロのローブを纏ったスケルトンにも見えるが、異常な魔力と話が出来る知能を保持している事からも下級アンデッドのスケルトンでは無い事は判断できる。
顔面はただの骸骨のはずなのに、ニヤリと笑ったように見えたそいつは、ゆっくりと立ち上がった。
『まずは自己紹介をしよう……我は偉大なるエルダーリッチにして最強の呪術王……その名も……』
「あ~~~~~そう言うのもう良いから……」
『「は?」』
『…………な、なに?』
調子よく自己紹介を始めようとしたエルダーリッチだったが、私は正直もう我慢の限界だった……この場にいたのがカグちゃんたちだけなら良いアクションだっただろうけど、私に初見のリアクションは無理。
ワンパターン、テンプレ、お約束……言い方は色々あるけどそろそろいい加減にしてほしい。
「異様な雰囲気の館に真っ暗な館内、入った途端に閉まって開かなくなる扉、ゆっくりと見えて来るアンデッドの群れ……恐怖を煽りたいんでしょうけど、こんなの最近じゃワンパターン過ぎてホラー映画でも使われないってのに……発想が借り物ばっかりでチンケなのよ」
『な……なんだと?』
自己紹介を遮られたからか、それとも難癖を付けられたからかは分からないが、明らかに不機嫌な顔になる骸骨……骨なのに感情が顔に出るのは凄いけど。
前の世界でも散々アンデッドとやり合った経験がある私は“こんな輩”には飽き飽きしてんのよね……。
そしてエルダーリッチになった輩の発想や思想9割方予想が付く。
本当にまれに1割程度の確率で已むに已まれない事情ってのがある時もあるけど、アンデッドの使役の仕方を見れば、ほぼ確定的……ワリと信心深い私の
『ふ、ふふふ……我が前に立ちながらも正気を保っていられるだけでも驚嘆であるのに、悪態まで付けるとは……生に支配されし者であるのに、中々の魔力をお持ちのようじゃなぁお嬢さん方……』
恐怖を煽ってから優位に立って上から~ってのをしたかったようだけど、私があまりに無反応なのが予想外だったようね。
しかしどうにか自分なりに取り繕ったようで、余裕ぶった態度で話始めるエルダーリッチ……ただまあ……私が気を使ってあげる筋合いは無いけど。
「中々の魔力か……そりゃどうも……『獄炎爆陣!!』」
『な!? お、おおおおおおおお!!』
私はひそかに体内で練り上げていた魔力を解き放つ。
その瞬間に紅い光の魔法陣がエルダーリッチの立つ床に発生、そしてかわす間もなく立ち上がった激しい炎に包まれ消し炭となって行く。
『おおお……おお……お……』
そして炎の柱から聞えていたおぞましい声が聞えなくなった時、そこにはエルダーリッチの陰形どころか灰すら残っていなかった。
「う~~ん、やっぱりカグちゃんたちの『狐火』に比べると燃やし尽くすまでに多少時間が掛かるわね~。やっぱりただの火属性の炎じゃ幾ら魔力を高めてもこの辺が限界か」
「いやいやいやいや! ちょっとアマッち、いくら何でもコレは無いんじゃない? 一応今のが事件の主犯、ボスみたいなもんでしょ!? さすがに問答無用で攻撃って……」
2カ月の冒険者生活である程度の耐性は出来ていたと思ったカグちゃんだったけど、こういった“ボス戦”みたいな状況は初だったみたいで、私が不意打ち気味に攻撃魔法を放った事に不満があるみたい。
気持ちは分からなくは無いけど……。
「言いたい事は何となくわかるけど、今は実戦だからね。ウダウダ前口上を語って悦に入って隙だらけの間抜けを放置してあげる義理も無いでしょ?」
「うえ……それは、そうだろうけど……」
私がさらっとそう言うとカグちゃんは納得いかない顔のまま、しかし正論である事は分かるのか口ごもってしまう。
「むしろアマッちはこういう前口上的な演出は大事にする方だと思ってたけど……ちょっと意外だったわ」
「時と場合による……かな? ユメジ《アイツ》と一緒に明晰夢で遊んでる時なら名乗りからポーズまでしっかりと演出を考えるけど」
「にしても名前も聞かずにはさすがに……」
『……まったくだ。話の腰を折るだけではなく不意打ちとは……節操のない女子であるな』
『「!?」』
その声は唐突に私たちの右隣から聞こえた。
さっき目の前で私が燃やし尽くしたエルダーリッチと同じ声……攻撃を受ける前と全く同じような姿で取り囲むアンデッドたちの中心にそいつは立っていた。
…………チェックワン。
「な!? そんな、確かにアマッちの魔法で燃やされたのに!?」
『そんな!? あんな強力な力の炎を受けて無傷なのです!?』
倒したと思った相手が何事も無く再登場する……その異常事態に驚くカグちゃんとコノハちゃんはヤツ的には好感が持てるんだろうな~。
エルダーリッチは嬉しそうに彼女たちに向かって話し出す。
『クフフフ……確かに魔力の高さは素晴らしい。矮小な人間と言う枠のうちにいながらも我が肉体を焼き尽くす程なのだからなぁ……しかし幾ら魔力が高くともただの火属性魔法で我を倒す事など出来はせんのだよ……』
「……………………」
「火属性が……そうか!」
何かを挑発するように得意げに語るヤツに私が何も言わないでいると、カグちゃんがハッとした顔になってコノハちゃんを抱きかかえる。
「アンデッドには聖属性魔法……コノハちゃん、行くわよ!」
『は、はいなのです!!』
そしてカグちゃんから注がれた魔力を糧にコノハちゃんから大出力の輝く炎『狐火』が放出された。
『カ!? カアアアアアア!!』
「「「「「「「「「「オオオオオオオオオオ…………」」」」」」」」」」
その炎をまともに喰らったのはエルダーリッチだけではなく、取り囲んでいたゾンビやスケルトンなどのアンデッドたちも巻き添えになる形で消滅して行く。
やがて『狐火』が放たれたアンデッドたちの一角は綺麗に浄化消滅して、見事な空白地帯と化してしまった。
「人の事非難しといて自分だって似たような事してるじゃない」
「あ…………い、いや~何か突然復活してくる展開に我慢ならなくて……」
私が苦笑交じりにそんな事を言うと、カグちゃんは気まずそうに頬を掻いた。
友人がそう言ってしまう気持ちは分かる。
私も初めてこの手の『寄生虫』を相手にした時はワケが分からず無限に湧きだすかに思えて気持ちが悪かったものね。
ただ……もう少し我慢してもらうかも……。
『ふむ……火属性では効果なし、ならば聖属性……その判断は間違ってはおらぬが……』
『「!?」』
そして再び、今度は背後から何事も無かったように聞こえてくるさっきと同じ声……今度こそ倒せたかと思っていた二人は振り返った先にまたもや何事も無く佇むエルダーリッチに驚愕し、そして恐怖の表情を浮かべた。
…………チェックツー。
『お、おかしいのです! 今確かに私たちの『狐火』はこの屍を浄化したはずなのです!! 消滅したはずなのです……なのに……』
その驚きは常日頃からそう言った力に精通しているコノハちゃんの方が如実に確認できるみたいで、分かるだけにより混乱してしまっている。
浄化し消え去ったはずなのにまた現れる……そのカラクリを知らない者にはより不気味に見えてしまうでしょうから。
『噂の『金色の獣使い』も所詮呪術王たる我の前では敵では無かったという事かのう……しかしその若い肉体と高い魔力は実に素晴らしい……
「なに!?」
『モ、モモちゃん!?』
「…………」
エルダーリッチの骸骨顔が笑ったように見えた瞬間、私たちの足元から無数の黒い鎖がジャラジャラと現れて無造作に幾重にも巻き付いて行く。
そして抵抗する暇も無く私たちは3人とも動きを封じられた。
「く……この…………」
『くくく……この鎖は我許可がなくては絶対に解く事が出来ない闇属性魔法の鎖。更には徐々に生者から生気を奪い肉体を腐食させ…………最後には我の
「なんですって!?」
『キュウウウウウウ……と、解けない……のです……』
自分に巻き付いている鎖の想像以上のおぞましい効果にカグちゃんは驚愕、コノハちゃんは何とか鎖から逃れようと体をくねらせるけど、黒い鎖から逃れる事が出来ない。
そんな二人の様を満足そうに眺めてエルダーリッチは得意げに自分の背後に佇むゾンビたちを示す。
『見るがいい……そこにいるゾンビ共は我が領域である森に立ち入り、無謀にも我に戦いを挑んだ愚かな冒険者の成れの果て……我の偉大なる呪を解こうとした為に、今では忠実な人形となったのだよ』
「「「「「オ、オオオオオ、オオオオオオオオオオ……」」」」」」
『しかしだ……我にも慈悲はある。貴殿らのような魔力に満ちた才能豊かな者たちがこのままありふれたゾンビとして肉体も才能も腐らせて行くのは余りに惜しい……』
そんな事をいいつつエルダーリッチはフワフワとした動きで捕縛された私へと近寄ってくる。
『どうだ? 我に忠誠を誓い『隷属の紋』を受け入れると言うのであれば……永遠の美しさを持つ肉体の
「……………………」
『命などと下らぬ矮小な存在を捨て、上位のアンデッドとして我に使える栄誉を与えてやろうという事だ。諸君らの実力では私を倒すなど出来ぬ……下らぬ人生など捨て去り、我に全てを明け渡し…………」
…………チェックスリー。
確認は終わりね……大体の予想はしていたけど、予想通り過ぎて本当に……もう聞いてられないわ。
「はあ~~どうしてこんなのしかいないのかしらね? この手の臆病者は」
『…………何か言ったかね?』
調子よく動けなくなった私たちに演説だか勧誘だか分からない事を話すエルダーリッチだけど、確認を終えた私は遠慮なく感情のままに口を開く。
「私の領域? なに寝言を言ってんのかしら……ここは数十年前までは自然豊かな大森林で多くの獣人たちが平和に暮らしていた場所だったはず。そこに後から勝手にノコノコ現れて下らない呪いの魔法を森に仕掛けた病原菌が随分さえずるわね~」
『ほお……言うではないか……』
私の悪態に余裕ぶった態度でエルダーリッチが右手を握ると、その動きに連動するように私に絡みついた黒い鎖がギリギリと締め付け始める。
「本来死霊使いの呪法のアンデッドは死人を使役する為のものじゃない。哀れな死者を故郷へ帰し眠りに付かせる為の慈悲深い魔法だったのに……アンタのような天才気取りの勘違い野郎がいるからアンデッド=邪法みたいな認識になっちゃったんだよね……嘆かわしい事に」
『ふ……数百年も昔に似たような事を説教する死霊使いがいたような気はするなぁ。そのような甘く脆弱な考えだから私のように偉大な存在へ至る事は出来なかったが……な!』
そしてヤツの声と共に更に鎖は私の体を締め付けて行き……私の全身は何というかボンレスハム状態よりも更に締め付けられた状態になる。
だけど私は見た目で鎖が体に食い込む程に締め付けていると言うのに、苦悶の声どころか苦痛の表情を浮かべる事も無く、普通なら締め付けられて血流が止まればチアノーゼが起こって青紫色になるはずなのに、私の肌の色は何の変化も無い。
ここにきてようやくエルダーリッチは私の奇妙さに気が付いたよう……怪訝そうに首を傾げ始めた。
『……随分と我慢強いが……痛く無いのか? 苦しく無いのか? 何やら魔法で防御している様子も無く全身を締め上げられているのに?』
「……この程度で音を上げるほど、軟な経験詰んでないからね」
そう言ってニヤリと笑って見せる。
まあ、本当にこんなに締め付けられていたら笑うどころか喋る事も出来なかったでしょうけど……今の私は憑依体の水人形だから。
何の苦痛も無く平然としている、そんな私の態度がヤツにとってはますます癇に障ったようだった。
骸骨のくせに『チッ』と器用に舌打ちをする。
『……どうやら君は我の想定よりも遥かに頑強で強靭な精神力を持っているようだのう。だが……それでも弱点を保持したまま我に挑んだのは愚策であったな……』
「はあ? 何を言っているの?」
『ふ……所詮は生者の限界……自分にとって大切な者がいるなど……弱点を自ら作る愚行でしかないと言うのに……ましてや弱者であるなら猶更な……』
「……………………」
しかし悔し気な顔だった骸骨は何かを思い出したとばかりに再びニヤけた顔になって、独自の持論を勝手に語りだす。
『君らがこの森に訪れるより前から、我はすでにスコルポノックへ配下を忍ばせていた。それも多くの凄腕冒険者や英雄と呼ばれた連中、果ては神に仕える聖職者ですら篭絡し、自らの下僕にして来た極上の始祖吸血鬼をな…………そして、これを見るがいい……』
そう言いつつエルダーリッチが虚空に生み出したのは魔力による鏡。
しかし鏡に映るのは自分たちの顔じゃ無く、どこかの平原の映像……早い話が魔力によるモニターだった。
そして映し出された場所は私たちにも見覚えがある。何せ数時間前にはそこを通って来たのだから……。
ただ、その映像には数時間前とは全く違うモノが大量に映し出されていた。
「あ、アマッち……これって……この映像って!?」
「現在の『不死病の森』の前にある平原でしょうね…………道理で森に入ってから人型のアンデッドに遭遇しなかったワケだわ……」
『こ、こんな大量の…………』
それは森から軍隊アリの如く、決壊した泥水の如く湧き出すアンデッドの群れ……それは百や二百ではない膨大な数……いくら何でもこの森での死傷者のみでは説明のつかない、それこそ数千単位のアンデッドたちがスコルポノックへと進行していたのだ。
「…………森での死亡者だけでこんな人数になるとは思えないけど、アンタ……あのご遺体をどこから調達したの?」
『ほほう……そこに気が付くとはご慧眼である……。つい最近まで隣国同士で戦争があったであろう? 戦場に赴けば我の僕になりうる死体は山のように回収出来たからなあ……シャンガリア兵であろうとアスラル兵であってもな……』
「戦没者の遺体ですって!?」
『な、なんて事を……』
ヤツが平然と口にした事実にカグちゃんたちも嫌悪を感じたよう……動けないままだけど憤怒の瞳で睨みつける。
『そして……あの町はアスラルからの亡命者が多く暮らしている。連中は何を思うだろうな……自分たちを守る為に戦った兵士たちが、今度は自分たちに襲い掛かってくるのを…………我は慈悲深いからなぁ~。知り合いや家族にも分かりやすいように、しっかりと顔が見えるようにしてやったしなぁ……』
「!? 遺族や仲間たちに動揺を与える為にご遺体に襲わせるってのか!? ふざけんな!!」
『絶対に許せないのです!!』
『クク……カカカ……何とでも言うが良い。我と対峙すると言うのに大切な男を町に置いて来たのが間違いだったなぁ……』
コイツは攻撃し辛くする為に、アスラル王国関係の兵士たちを前面に押し出して襲わせる腹積もりなのだ。
死者を冒涜し、帰りを待ち望んでいた遺族の感情を踏みにじる最低の策略……本当に……本当にこの手の輩は何処の世界であっても、ワンパターンにクズよね。
『さて……お分かりいただけたと思うが、このままでは君の大切な男は吸血鬼の眷属にされるか、それともアンデッドの群れに食い殺されるかの2つの運命しかないぞ?』
そして得意満面の表情をしてエルダーリッチは私たち……というか完全に私に向かって語り掛けて来た。
まるで人質がいるとでも言いたげに。
チェックフォー………………。
*
「な……何だあのアンデッドの群れは……」
スコルポノックギルド長であるブロッケン氏は街を囲む城壁から『不死病の森』に続く平原を見下ろして、その圧倒的な数にそう呟くしか無かった。
本日の朝方に『金色の獣使い』とその友人をエルダーリッチ討伐の為に送り出してしばらくしてから届いた凶報……“流れ出る土砂の如くアンデッドが森から溢れ出て来た”という表現が大げさでも何でもなかったのだから。
「「「「「「「オオオオオオオ……………」」」」」」」
「「「「「「アアアアア……エエエエエエ……」」」」」」
おぞましいアンデッドたちのうめき声はまだ数キロは距離があると言うのに、地鳴りの如く響き、言い知れぬ恐怖が人々に襲い掛かる。
既にその声を聴いてしまった町民の一部では恐怖に恐慌状態になる者まで出始めて、そこかしこから悲鳴が聞こえてくる。
「わああああ!? お、お終いだあああ!! 俺たちはゾンビに食われちまうんだあああ!!」
「イヤアアアアア!! アンデッドは……アンデッドになるのはイヤアアアアア!!」
そしてそれは町を守る立場にいる兵士たちも例外ではなく、眼下に広がる絶望的な戦力を前に誰もが表情を青くし、震えていた。
そんな中、望遠鏡でアンデッドの監視をしていた一人の兵士が、ある事に気が付きボソリとつぶやいた。
「ギルド長……いえ……“ブロッケン殿下”あの群れの中心にいるのは……まさか……」
「な、なんだ……一体……」
ブロッケン氏は顔見知りの兵士が無言で渡してきた望遠鏡を使い、示された場所を目にして…………魂が凍り付くほどの衝撃を受ける。
見えたものはボロボロになりながらもしっかりと国の象徴である大樹を模した緑色の旗。
そしてその旗を基点に歩みを進める特別な者たちにしか着用を許されない王家の紋章を記したフルプレートの集団。
それは先の大戦で多くの自国民を逃がすために
「まさか……アスラル王国近衛大隊……だと!? それにあれはまさか!?」
そしてブロッケン氏はその大隊の中央にただ一人、王冠を頭に頂き大剣を担いだ初老の男性エルフの姿を目にして……息を飲んだ。
「ち……父上……」
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