高度30000フィートの彼

作者 人形使い

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★★★ Excellent!!!

 主人公ちゃんは偵察機のAIを好きになったわけじゃなくて、亡くなった彼氏との恋愛関係の穴を埋めるためにAIを使っている、歪んだ関係美味しゅうございます!
 偵察機の「彼」はパイロットの感情を切り捨てて戦闘勘のみを学習した雪風よりも、エースコンバット3のサブリメーションや順列都市の〈コピー〉のような「人間を本人そのものとして写し取ったAI」に近いため、に主人公との甘いやりとりがあってとてもいいです……。
 と、書いて気がついたのは、偵察機の恋愛感情は生身の「彼」からコピーしたものだということです。主人公と偵察機、どっちも今は亡き「彼」に振り回されてるのが面白いですね(にやにや
 何よりも、「機械とキスはできない」のにそれでも惹かれる主人公ちゃんかわいい!パイロット×飛行機はいいぞー!

★★★ Excellent!!!

 これはラブコメの皮を被った本格ハードSFラブコメである。

 オペレーションの簡易化のために学習AIを搭載するという流れはミリタリーではかなり本格的に検討されていて、例えばイギリスが発表したテンペストは無人機型の若干小型の機体が戦闘機動を学習し本体をフォローするというコンセプトが出されています。この作品ではパイロットの操縦支援という形のサポートAIとして搭載されています。
 ところがこのAIは、以前のパイロットであった戦闘機乗りの操縦、人格までコピーしてしまって、今のパイロットをサポートするようになる。
 タイトルと序盤のノリはコミカルですが、奥底の設定は本格派ハードSF。決してありえないといえないリアリティと、だからこそくる悲劇性が読者をぐいぐい引き付けます。
 偵察機の彼と主人公も魅力的にかかれていて、ぜひ長編で彼らの物語を読んでみたいと思わせる作品です。オススメ

★★★ Excellent!!!

「彼」は、わたしにふと語りかける。

――俺はお前を守る。

――お前のためなら俺はどうなったっていい。

それは彼の本心であって。
けれども、彼は人ではなくて。
そもそも「彼」が「彼」であるかもわからなくて。

そんな苦悩を通り越して、彼女はやはり彼のことを愛していた。

★★★ Excellent!!!

これはラブコメ(2割)だ。
ラノベもアニメも書く作品でさえラブコメしか書かない私が言うんだから間違えない。しかし、SF(8割)もあるのだ。
いつもSFを書く人形さんが最近、ラブコメなども見て勉強しているのを私は知っている。だからこそ、この作品を絶賛したい。

SFを書く「才能」にラブコメという「努力」をプラスした作品なのだ。
言葉にはこの良さは表現できないが、あえて言うなら「ラブ」という熱いものと「機械」の冷たさのコントラストだと思う。
それはどれだけ、SFを上手く書ける人も、
どれだけ、ラブコメが上手く書ける人も、
この作品には勝てないんじゃないか!?と思わせる力すら感じる。

これはラブコメとして秀逸。SFとして秀逸。そんな作品。

★★★ Excellent!!!

カクヨム3周年記念選手権用に書かれた短編ですが、これで終わらせるのはもったいなさすぎです。
パイロットと戦闘機との出会いから、ライバル登場、三角関係、そして、二人の生死をかけたラストミッション等、ぜひ、ストーリーを膨らませて、長編化して下さい。
私の直感では、絶対売れます! というか、絶対買います!
もし、この作品に目をつけない編集者がいたら、その目は節穴なので、さっさと取り替えましょう。

★★★ Excellent!!!

本当に意外な組み合わせで、どうなるのだろうと半信半疑で読み始めましたが…

いや、文句なしに面白い。
作者の得意分野と文章の上手さが存分に生かされています。

そしてこれだけではモッタイナイ。
もしこれでこの子との別れのシーンなんて書かれたら泣いてしまいます。

万人にお薦めします。ぜひ読んで下さい!

※元ネタを知っている方が…楽しめるのでしょうね(笑)