ぼくの猫は破壊神 〜魔法学園の落ちこぼれ、最強の使い魔を復活させて成り上がる〜

作者 芹沢政信

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★★★ Excellent!!!

元スラムの孤児で、現在は魔法学園に通っているクラウン。図書室での内職中に、彼はオーサと呼ばれる伝説の破壊神を目覚めさせてしまうのだが、そのオーサの外見はどこからどう見てもただの可愛い黒猫で……。

平凡な主人公が伝説的な力を手に入れて「俺TUEEEEEE!」というのは、皆大好きなお約束で本作もタイトルだけ見るとそんな感じはあるのだが、あんまり調子に乗らないのが本作主人公の最大の特徴であろう。

破壊神を目覚めさせたのも小さな思いやりがきっかけだし、オーサが力をくれるといってもそれは卑怯だからといって拒もうとするし、戦闘手段は石を高速で飛ばすぐらいしかないのに、基本的に自分の力で問題を解決しようとする。
なし崩しでオーサの力を借りてしまうことはあっても、それを自分の力だと奢ることはなく、日々非力さを実感しながら周囲の友人やライバルに負けないよう努力する。

そんな彼だからこそ、破壊神のオーサも読者も彼を応援したくなるのだ! そして主人公を応援しようと踊ったり歌ったりするオーサの姿がとっても愛らしい。

物語はちょうど切りのよいところでいったん終わっており、手ごろな文章量に収まっているので、連載を追うのではなくある程度まとまってから読みたい人は是非どうぞ。

(新作紹介 カクヨム金のたまご/文=柿崎 憲)