8-7.帰還、私達○○に戻ります!

とても良い気分で目が覚めた。

両サイドにある程よく引き締まったフトモモをねっとりした手つきで撫でながら起き上がる。


「うーん!」


伸びをして眠気を飛ばしたのだけれど…いつもはミシミシと悲鳴をあげる胸元のボタンに大分余裕がある。




あれ?もしかして・・・




確認してみたら、昨日に比べて5サイズも縮んでいたよ…


ほぼHカップ ⇒ 母乳を誤飲してLカップ ⇒ 今、Gカップといった感じだね。


元々からしても差し引き1サイズダウン・・・意外と心にダメージがくるね。


何なの?母乳を飲んで大きくなった反動なの?

もう二度と自分の母乳を飲むこともないから気にしなくて良いんだろうけど・・・なんか怖い


デミとアナのフトモモを撫でて精神の安定を図ろうと思ったけど2人共目を覚ましていた。

チッ…流石農民、朝は早い。もっと撫でまわしておけばよかった。


まあいいや、気を取り直して着がえちゃおう。




女性陣の着替えが終わったので隣の部屋どくぼうの前に行く。

〈防音〉サウンドプルーフの魔法を解除すると部屋からすすり泣く声が聞こえてきた。


戸を開けようとしたけど重くて開かない・・・扉に寄りかかってるのかな?


「えい」


ドゴォ!

扉と一緒にジョージを蹴り飛ばす。


部屋に入って仰向けに倒れたジョージを見ると、涙で顔がぐしゃぐしゃになっていた。


「・・・ぼらだっでびっじょにねだがっだだー!」


ちょっと何言ってるか分からないね。

昨夜は一睡もしなかったのか目の下にはクマが出来ている。しょうがないな~



「〈アルティメットヒール〉…ほら、眠気も疲れも飛んだでしょ?」

「う・・・うわぁああああああああああああああああんんん!!!」



あー、ガチ泣きしちゃったよ。

そんなに女体が恋しかったのかな?


「ずでぃばにーがいじめどぅだああああああああ!!!」


人聞きが悪い!抱き枕と言う名の嫁を一晩借りただけじゃない!


デミとアナがジョージの頭を撫でながら【ダブルぱふぱふ】したら5秒もしないうちに機嫌がよくなって拗ね男モードが解除された。

男って単純だね~ウジウジされるよりはマシだけど。



・・・うん、偉そうな事を言ったけどデミとアナに添い寝してもらわなければ震えて一睡もできなかったと思う。


ごめんね、ジョージ。・・・口で言うつもりはないけど。



「さて・・・朝ごはんも食べたし街に帰ろうよ!」

「いんや、今日もダンジョンを攻略するべ」


自然な感じで帰る提案をしたのに、さも当然のように攻略続行を宣言されましたよハイ。

デミとアナも攻略に賛成のようで準備運動をして体をほぐしている。



助けてママー!!!



あっ・・・ダメだ、私が怖がる姿を酒の肴にする光景しか頭に浮かんでこないよぉ!



泣く泣く昨日と同じ陣形でダンジョンを攻略していく


また気絶をしたくないので魔法で広範囲を探知してニョロニョロしたものを片っ端から超遠距離攻撃で狙撃しておいた。

直接見なければどうということはないのよ!



何やかんやでこのダンジョンの最深階層20階に到達しボス戦の真っ最中です。


ダンジョンマスターは、ミノタウロスの上異種っぽい感じ?

すごく・・・大きいです。


「ブモォオオオオオオオオオオオオオオ!!!」


デミがスキで四肢の関節を貫き、アナの唐棹からざおでボコボコにして、止めにジョージのクワで頭を耕す連携技を食らって・・・はい、死にました。


戦闘時間27秒かー、いやホント数日前までゴブリンを真面まともに倒せなかった人達なのかな?って思うよ。


「ふっ…ベコの扱いならオラ達の右に出る物はいねぇだ」


まあ、強いんだけどカッコよくはないね。うん。

ボスからは角がドロップしたので回収した。攻略の証にもなるらしいよ。


ともあれダンジョン攻略完了ってことで帰還用のワープポイントで入口までサッと戻ったよ。


今日は、もうおそい時間になるので翌日にギルドへ行って精算をすることにした。

さっさとお風呂入って寝よっと。




◆◇◆◇




「ダンジョンを攻略したですってぇー!?」


朝の喧騒が過ぎ去って静かになっていたギルド内に声が響き渡った。


「まあまあ、落ち着いてくださいよモラシーさん」

「大声を上げたのは申し訳ありませんでしたが・・・私の名前は、モランシーです!」


そんな怒らなくてもいいのに・・・


ボスの角とか、道中の魔物からドロップした物を出して査定に回してもらったけど少し時間がかかるみたい。


その待ち時間にモランシーさんから色々と聴取されることになった。



「魔物は、スティファニーさんが倒したんですか?」

「いえ、私は・・・ほとんど足を引っ張ってましたね。」


ジョージ達にムカデに驚いて気絶した事とかへっぴり腰で歩くことすらままならなかった事を暴露されてしまった。


「分かりました。ジョージさん達はDランクまで昇格します。実力はA以上ありそうですし今後の活躍に期待致しますね♪」


ジョージ達は、さぞドヤ顔をしているんだろうなと思って見たら嬉しそうではなかった。

モランシーさんも気づいたようで・・・


「何か問題がありましたでしょうか?」

「いや、オラ達は・・・」


ん?


「スディファニーのおかげで分かっただ、格好つけて剣を振り回しても全然だめだっただ。田舎者ってバレるのが嫌でなまりのない言葉で格好つけてただ。」


ふむ?


「久々にクワを握ったら力が湧いてきただ。言葉も無理しない方が力が入るだ。」


で?


「オラ達は、どこまで行っても農民だっただ。故郷の村さ帰ることにするだ。」


ジョージ、デミ、アナは、とても晴れやかな顔をしていた。

モランシーさんは、せっかく頭角を現した有望株が辞めるとか言ったせいでガビーンって顔をしてる。


「ジョージ達が、そう思うんならいいんじゃない?私もダンジョンとか怖いし冒険者は休止にするよ。」

「そんな!?スティファニーさんまで!?」


まあ、私もマイティゴブリンを瞬殺できる有望株だしショックなのは仕方ない。


「私、普通の女の子に戻ります。」

「オラ達も、普通の農民にもどりますだ。」




◆◇◆◇




報酬を山分けしたらジョージ達は、故郷の村に帰って行った。

フトモモが行ってしまった・・・

幼馴染2人とイチャイチャスローライフとか・・・羨ましい!



さて私は、どうしようかな?

明日は、闇の日でお休みだからフォーレの街でもゆっくり周ってみよう。


女の子なんだから思いっきり女の子らしいいことをしようっと♪


大体ね、最近はおかしかったんだよ。私は、お姫様だし汗臭い冒険なんてやる必要なんてないんだよ!

アールストに帰ったら剣術教室閉鎖のお知らせをしなくちゃね。


こうしちゃいられない!

宿に戻って人生プラン練り直しだよ!

新しいオシャレ着も作らなくちゃ!


私は、居ても立っても居られなくなりフォーレの街を爆走しながら宿に戻っていった。

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