7.困った時の相談相手①

スティファニーです。

私は今…頭を抱えて悩んでいます。


昨夜ゆうべのアル君、棒をゴシゴシ事件についてなんだけど・・・何と言うか、息子の部屋でエロ本を見つけたお母さんの気持ちっていうのかな?


いや、別にいいんだよ?

生理現象なんだから男の子が棒をゴシゴシするのはむしろ健全なんだけれど・・・


問題なのは、使用されていた白い布が6年前ノーパンにされた時にママが持ち去ったと思っていた私のもこもこパンツだからなの。


パリスお姉ちゃんのパンツならまだ良かったんだけど、私のか~



すごくモヤモヤする。



私の…いや、俺の前世の妹、みことちゃんもこんな気持ちだったのかな?


あっ・・・ゲフン!ゲフン!


ちちち違うんだよ!だって・・・だって!脱ぎっぱなしのパンツがあれば誰だって手に取るし!


そう…そうだ!

脱ぎっぱなしにした人が悪いんだよ!


だから今回は、私が悪いんだ!



「・・・と言うわけでアル君。悪いのは私なんだよ!」

「・・・・・・。」



やらかした。図らずも止めを刺してしまった。

朝は、ギクシャクしつつも何とか孤児院に行ったアル君の心を圧し折ってしまったようで部屋にこもったまま顔を見せてくれない。


職員さん達と相談した結果アル君は、しばらく孤児院で寝泊りすることになった。



昼下がりの街中をトボトボと歩く



困った・・・誰に相談しようかな?


ママは、ダメ。

面白おかしく引っ掻き回されるだけだろう。


サーシャさん、セリーナさんは・・・子供がまだ小さいし

エミリー先輩は論外で、キャンディスも同じかな~


皆が悪いわけじゃなく親としての経験値の問題だからね。


かといって年配のおば様方に相談なんてしようものなら噂話であることないこと追加されてとんでもない事になりそうだし・・・



「そこのお嬢さん、寄っていかないかい?」


声をかけられた方を見ると占い師のお姉さんだった。


正直、私は占いなんて全く信じていない。

元日本人だし、元男だし、110年ほどたっても考え方は科学ベースなんだよね。


とは言え此処はファンタジーの世界だし、今の私はわらにもすがる思いだったので話を聞いてもらうことにした。



占い師のお姉さんは、まだ何も相談していないのにボーリング玉ぐらいの水晶に手をかざしてブツブツ何かを言っている。

こういう所が胡散臭いんだよね~


「出ました。もうすぐ貴女は、馬車に轢かれて死ぬわ!」

「そうですか。そんな事より聞いて欲しいんですけど、私の知り合いでSさんの義理の弟のA君がSさんのパンツで棒をゴシゴシしていたらしいんです。弟のA君はまだ未成年なんです・・・どうしたら良いと思います?」


「あの・・・聞いてた?貴女は馬車に轢かれて死ぬのよ!」



ヒヒィィィイイイン!!!


響き渡る馬の鳴き声


「大変だー!馬車が暴走したぞ、逃げろー!」


何かこっちに来るみたいだったので安全な場所に避けたんだけど私の居る方に方向転換してきた。

後3メートルで私にぶつかる!?


「どいしょー!」


ズザザザザザ


両手で受け止めて難なく馬車をストップさせた。

何か馬に変な魔力がまとわりついていたのでついでに散らしておいた。


「お、お嬢ちゃん大丈夫か?怪我はないか!?」

「うん、へーきだよー。おじちゃんも気を付けてね~」


「あ、ああ・・・普段はこんなことないんだが・・・とにかく助かった。ありがとな、お嬢ちゃん。」


じゃーねーと手を振っておく

さて、そんな事よりアル君の事だ。


「わ、私の予知が外れたですって!?」


占い師のお姉さんが何か言ってるけど、さっきの答えが欲しい。


「それよりも、どうしたら良いですかね?弟が義理の姉のパンツでゴシゴシって・・・」

「あ、貴女は振ってきた槍に貫かれて死ぬのよ!」


「大変だー!飛空艇から何か落ちたぞー!!!」


響き渡るオッサンの声


上を見上げると箱のようなものがこちらに向かって落ちてきている。

お姉さんにも逃げるようにうながして安全な場所に避けたのに箱は風に流されて?私の方に向かってくる。


空中で箱が壊れて中身の槍20本ぐらいが私に落ちてくる。

明らかに物理法則を無視した動きをしているんだけど!?

流石にちょっとおかしいという事に気づいた。


「〈バタフライエフェクト〉&〈マナシールド〉!」


発動させた時魔法で槍の制御をかく乱してシールドで防いだ。


多分シールドだけならすり抜けられて私に当たってたね。

服に穴が開いちゃうところだったよ。


「そんなバカな!?」

「へぇー?お姉さん昨日の暗殺者の尻拭いに来たんだね。」


「・・・何の事かしら?」

「とぼけても無駄だよ?私は今【未来予測】のスキルを発動しているからね。」


「・・・。」

「お姉さんの能力は、【未来予知】じゃなくて【未来誘導】か…しょぼいスキルだね。」


バカにされてキレたお姉さんが明後日の方向にナイフを投げた。

すごくドヤ顔をしている。


「無駄だよ。そのナイフは私に刺さらない。」


お姉さんの能力が万全なら謎軌道のナイフが私の背中に刺さったんだろうけど投げたナイフは物理法則通りに飛んで行った後、地面に転がった。


「ほらね、未来なんてすぐ変わるんだよ。」

人差し指に乗せた魔力のちょうを見せながら言ったんだけど何をされたのか分からなかったみたい。


バタフライエフェクト・・・未来系のスキルを完全に無効化することができるんだけど知らないみたいだね。


「貴女の心臓は止まる!」

「だから、効かないよ。あっ・・・(やばい!)」


とある未来が見えたので慌ててシールドを張って目と耳を塞いでしゃがみ込む。


「ようやく効いたの?これで…けぺっ」


占い師のお姉さんは爆散した。組織に切られたね・・・

私の【未来予測】は、データがないと全く反応しないから爆散は予測できても組織の実態はつかめなかったよ。



血の跡は消しておく。

衛兵さんに説明したところで理解されそうにないし良いよね?



それよりもアル君の事だよ。どうしたものやらとトボトボ歩く。


普段通らない道でも散歩すれば何か思いつくかもしれない

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