番外編 異世界からのお客様

なろうで連載(休止中)の別作品「俺TUEEE ~杖で最強を目指す~」のキャラが来て暴れます。

番外編なので、なんのこっちゃ分からんって感じになったら読み飛ばして頂いて構いません。


視点がコロコロ変わります。


◆◆◆◆


4月1日闇の日。

スティファニーは、休日を満喫するため商店街へ向かっていた。


街を歩いていると前方から杖にまたがって空を飛んでくる猫と遭遇した。

猫は、カビた饅頭のような模様をしており見た目はあまり可愛いとは言えない。


「あー!猫ちゃんが空飛んでるー!かわいいー♡ほら、こっちおいでニャンニャン!」


猫派の彼女は、すっごい勢いで食いついた。

美少女とはいえヨダレを垂らしながら近づいてくる彼女を見れば大抵の動物は逃げ出すのだが、この猫は違った。


あるじ・・・頭の悪そうなオッパイがきたでござるよ。』

猫がオッサン声で『あるじ』と呼ばれる何者かに話しかけた。


『確かに頭の悪そうなオッパイだな。くっくっくこれは、たっぷりパフれそうだな!』

声はすれども何処を見ても話し相手の姿は確認できない。


しかし『頭の悪そうなオッパイ』であるスティファニーは、そんな事お構いなしに猫を引ったくり豊満な胸で抱きしめた。


『・・・ああ、すごくキモイイでござる~良い匂い。』

『くらぁーーー!ダル!何でお前だけ抱きしめられてるんだ!』


浮いている杖がゼスチャーを交えながらグルングルン回転して怒りを露わにしていた。


「ん?杖が喋った?インテリジェンスウェポンなの?」

『おっ?それそれ!俺は、インテリジェンスウェポンだぜ!その猫…ダルメシアンのご主人様だ!』


「へー、初めて見た。」

スティファニーは珍しそうに杖を観察するが…数秒で飽きた。


『なあ、俺もそのオッパイで挟んでくれよ!』

「んー?いいけど意味あるの?触覚とかないでしょ?」


『心配無用!素材変更スタイルチェンジ…蛇頭の杖!』


「・・・・・・。」


ドサッ


杖頭がヘビに変化したのを見た瞬間スティファニーの意識は途絶え気絶してしまった。


『ど、どうしたでござるか!?』

『むぅ!これはイカンぞダルメシアン君!安全な場所でじっくりねっとり介抱・・しなくては!』

あるじ!あそこに宿があるでござるよ!』


『ナイスだ、ダルメシアン君!急いで運んで心臓おっぱいと全身を全力でマッサージするぞ!』

『了解でござる!』


フワリと不可視の力でスティファニーの体は持ち上げられて宿屋に搬送されることとなった。




◆◇◆◇




アルヴィンは、一人の少女を追っていた。いや、追わざるを得なかった。

ピンク色の髪をクルッとゆるく巻いていた同い年ぐらいの女の子なのだが何故か強烈な性欲を掻き立てる。


これはおかしい、アルヴィンは巨乳派で貧乳の少女に興味がないはずなのだ。


なのに視界に入った瞬間から目が離せなくなりフラフラと吸い寄せられるように少女の後ろを歩いている。

短いスカートの裾からチラチラとはみ出している紐・・・あれは間違いなくパンツの紐だ。

アレを引っ張りたくて仕方がない。


ピンク髪の少女がクルリと振り向いてアルヴィンを見た。

ややジト目だけれど顔は整っていてかなりの美少女だ。


「さっきから、ついてくるけど何の用?」

「あ、いや…その…」


自分でも理由が説明できないのでもごもごしていると


「・・・怪しいからとりあえず殴る。」

「え?・・・べぶらぁああ!!!」


アルヴィンの意識は一瞬で刈り取られてしまった。

顔は緩んでいたけれど油断はしていなかったし油断していたとしてもアルヴィンを気絶させることができるのは、彼の姉であり師であるスティファニーぐらいのはずだった。

アルヴィンもまた捕獲され連行されることとなった。




◆◇◆◇




Side:杖


『良い匂い、気持ちいい、柔らかい、くぅー堪らん!』


こんなに女体を堪能できるのは何時振りだろうか・・・

ダルの奴は、満足して寝ちまってるから俺のやりたい放題だ!


・・・・・・先っぽだけ、先っぽだけならいいよね?

性欲に負けた俺は、下着をかき分けて杖の先端を少女の秘所に挿し込む・・・?



『あぎゃーーー!!!!』



凄まじいダメージがきた!

挿した部分が何の抵抗もなく消滅してる!先端が5cmほど持ってかれた!?



・・・状態が『永久欠損』だと!?



頭から突っ込まなくて良かった・・・下手すりゃ死んでたぞ!


恐くなって少女を鑑定するとステータスで数字の8がおねんねして無限になってる

力も素早さも何もかも・・・∞!

転生者で元男性か・・・ここは俺的に萌えポイントなんだけど、ってそんな場合じゃねぇ!


『あばばばばば、化け物だ!こ、殺される!・・・いや、頭が悪そうだから誤魔化せるはずだ!オイイイイイ、ダル起きろおおおお!!!』




◆◇◆◇




Side:ニーナ(ピンク髪の少女)


知らない世界に移動したら杖さん達とはぐれてしまった・・・。


何だか周りの人達の息が荒くて気持ちが悪い。


ここは、変な世界だ。


予備の杖しか持ってないからちょっと不安。

さっきから赤い髪の変な男の子がわたしのお尻と足を見ながらついてくる…怪しい。


「さっきから、ついてくるけど何の用?」

「あ、いや…その…」


答えられないって事は、悪い人なのかな?


「・・・怪しいからとりあえず殴る。」

「え?・・・べぶらぁああ!!!」


間違ってたら後で謝ればいい



赤い髪の男の子を念動で浮かせて持っていくことにした。

杖さんどこだろう?

やっぱり、おっぱいが大きい人の所かな?


誰かに聞きたいけど男の人も女の人も鼻息の荒い人しかいなくてちょっと怖い。


あの人!ムキムキマッチョのオカマのオジサンは此方を歯牙にもかけずに歩いている。

・・・良かった、あの人は普通だ。声をかけてみよう。


「ねえ、おっぱいが大きい人はどこ?」

「あらァン♥カワイイ子ねェン食べちゃいたいわァン」


食べられるのは困るし、そんなことは聞いてない。


「おっぱい大きい人しってる?」

「んン~、おっぱいって言ったらティファちゃんね。名前は、スティファニーでねェン冒険者ギルドに勤めてるんだけどォン…」

「わかったギルドに行く」


縮地をつかってギルドに急ぐ!


ズギュンッ!

「もォン…今日は、お休みだって言おうと思ったのにィン行っちゃったわァン。」




◆◇◆◇




Side:スティファニー


ん?・・・んん?

どこなのここ?


横を見ると気を失う前に抱っこしていた猫が緊張した感じでお座りして居た。


「猫ちゃん、私が何で倒れたのか分かる?」

『きゅ、急に倒れたので近くにあった宿で介抱していたのでござるよ。』


んー?思い出せない。


「・・・・・・。」

あるじぃ~助けて!恐いでござる!滅茶苦茶こっちを睨んでるでござる!)

(バカ野郎!話しかけるな俺は棒だ、ただの棒だ!)


「し、シャベッタァアアアア!!!」

『いや、気絶する前にも話してたでござろう?』


あれ?・・・そうだっけ?


「私は、スティファニーだよ~。猫ちゃんはお名前あるの?」

それがしは、ダルメシアンと申すでござる。』


「猫なのにダルメシアン・・・確かに模様が似てるね~」

あるじがつけてくれた大切な名前でござる」


お喋りできる猫って可愛いな~♡


「ねえ、ダルちゃん。この後暇かな~?」

『特に予定はないでござるが?』


「じゃあ、子供達と遊ばない?」

『・・・良いでござるよ』


「やったー!ありがとねダルちゃん♪」

私は、ダルちゃんを胸に抱いて孤児院へ向かうことにした。


「おっと、ダルちゃんの杖もちゃんと持っていかないとね♪」


『(だあああ!逃げ損ねたぁぁあああ!!!)』


私は、杖を強く握りしめて歩きだした。




◆◇◆◇




Side:ニーナ(ピンク髪の少女)


ここがギルド・・・赤髪の男の子は邪魔なので入り口の脇に降ろしておく。

冒険者ギルドに入ると一部の人は息が荒いけど受付の人達は真面まともだった。


「ハァハア、おじちゃんと一緒に・・・(ドコォン!)」

「お嬢ちゃんアメちゃんあげるから・・・(バコォン!)」


変な人は、邪魔なので掌底で吹き飛ばす。


「ねぇ、スティファニーは何処にいる?」

「ティファ姉・・・スティファニーでしたら本日はお休みですので商店街か孤児院に行けば見つかると思いますよ?」

「わかった、ありがとう。」


ここもハズレだった・・・

早く杖さんを見つけないと


赤髪の男の子を回収して孤児院へ向かうことにした




◆◇◆◇




おやつ前の時間にスティファニーが孤児院へ帰ってきた。


「皆~可愛い猫ちゃん連れてきたよ~!」

『にぃやぁーん!・・・でござる。』


汚い模様で渋いオッサン声の変な小さい猫を連れている。


「「「「(全然可愛くないんだけどー!?)」」」」


せめて普通の声で鳴いてくれやと子供達は思った。


それに連れてきたと言った割には抱き締めたまま離す気配は無い

別に触りたくも無いのでどうでもよかったりするのだが・・・



そこに猛スピードで砂煙を上げながらピンク髪の少女が現れた。

・・・背後に白目をむいてヨダレを垂らしたアルヴィンがフワフワと浮かんでいる。


「・・・杖さん、やっと見つけた!」


『あっ・・・ニーナ殿!?』

『やべぇ!ニーナに見つかったぁあああ!折角の自由時間が!?』


スティファニーが持っている杖が突如声を発する。

どうやら、三者?は仲間らしい。


杖がスティファニーの手から逃げようとするも力強く握られているため脱出は叶わない。





「・・・ちょっと待って。それはどうしたの?」





底冷えするような声でスティファニーが気絶しているアルヴィンを指さしてピンク髪の少女…ニーナに問う。


「ん?…この変態がどうしたの?」


「この変態ですって?・・・アル君の事か?・・・アル君の事かぁあああああああああああ!!!」


スティファニーが抱いていた猫と握っていた杖を放り捨ててニーナに肉薄する。

その両手にはいつの間にか木剣が握られていた。


ニーナは、その渾身の一撃を辛うじて防ぐも予備の杖はあっさり折れてしまった。


「杖さんッ!来て!」


スティファニーの追撃が迫る中、ニーナの手に杖が収まる。


ガッ!


ニーナは、余裕をもってスティファニーの斬撃を防いでいた。どうやら格段に身体能力が強化されたようだ。

それどころか杖を巧みに使ってスティファニーに向かって攻め込んでいく。


スティファニーのギアも上がって凄まじい剣戟と杖戟がぶつかり合う。

とても常人の目では追いきれない。


「アル君は・・・アル君はね!とっても真面目で良い子なんだよ!」

「そんなのは知らない、ハァハァしながらわたしのお尻と足を見てたからとりあえず殴っておいた」


「!?・・・それは、ホントに?」

「わたしは、ウソはつかないし…ウソはキライ」


ピタリと戦闘が止まる。


アルヴィンを魔法で回復させて事情を聴くと少女の言った通りだった。

スティファニーは、ジャンピング土下座をして謝る。


「ウチの弟が大変申し訳ありませんでしたぁー! ほら!アル君も謝って!」

「すみませんでした。ハァハァ」


アルヴィンは、土下座しながらニーナの絶対領域をチラチラ見ている。

反省してないというよりは薬物中毒者が禁断症状を起こしているような状態だった。



「謝罪はいい。こっちもバカ杖とバカ猫が迷惑かけたみたいからお相子。」

『ニーナ殿!頭が・・・頭が潰れるでござるー!!』

『ぎゃあああ!!!体からメキメキって鳴っちゃいけない音がぁああ!!折れる!折れるって!!!』


一匹と一本が断末魔の悲鳴を上げる。傍目からは大して痛そうに見えないのが少し恐ろしい。




◆◇◆◇




「杖さん、ここの世界には居ないみたい。元の世界に帰ろう」

『へいへい、分かりましたよー』

『まってー置いてかないでーでござる!』


そう言ったら少女と杖と猫は溶ける様に消えてしまった。



「・・・何だったんだろうね~?」

と、ぽやーっとした表情でスティファニーが言う。


「俺にも何が何だか分からないよ・・・」

ニーナが居なくなったらアルヴィンの異常な性欲も治まった。




「ま、いっか~。おやつ食べよ!」

「そうだね・・・」


深く考える事をやめた姉弟は、自分たちの日常にもどっていった・・・

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