第60話:ポルトガル離島巡り2
その後、赤い衣装の美女のパレード、次は、ブルーの衣装の美女のパレードが
続き、その次が黄色い衣装の美女のパレードと続き、縁談からは拍手の嵐、
カメラのシャーターオンの嵐が聞こえた。花車の真ん中には、とびっきりの
選ばれた美女が緑の衣装に身を包み、観客にとびっきりの笑顔を振りまいている。
センターの美女は多分、選抜されたのだろうと想像される。花車の上には、
ピンクのスカート、オレンジのスカートの女性が、センターの美女の脇を
固めていた。その後も、白地にピンクの飾りをつけた子供パレード、同じ色で、
男女ペアのパレードが続いた。
その後、ピンクの衣装、黄色のワンピースに赤の花柄、上が赤でスカートが
青の子供達がずーっと続いた。その後、大きな花のかんざしと、大きな赤い花を
手に持った美女や、黄色い花を持った美女、カラフル衣装の子供達など、
とてもあでやかな衣装で、中時間にわたりパレードが続いた。そうして、
楽しい、フンシャル・フラワー・フェスティバルを見て、今度は、マディラから
更に、西北、約千kmにある、アソーレス諸島のサン・ミゲル島へ向かった。
首都ポンタ・デルガーダの市内観光は後回しにして、タクシーでカルヴァン洞窟
に向かい、そこで昼食をとった。ポルトガル本土のタコのオーブン焼きは足2~
3本程度だが、この店のは小ぶりながら一匹まるごと、頭も付いている。
柔らかくてとても美味しい。付け合わせはタコが抱きかかえた皮付きジャガイモ
と、青菜と豆とパンのそぼろ(ミガス)で、塩分控えめだがアソーレス料理にお約束
の塩漬けのピメントがアクセントを効かせている。その後、中心地のポンタ・
デルガダのホテルに宿泊して、二日目は温泉入浴を含むフォーゴ湖半日ツアー
を申し込んだ。ガイド兼ドライバーのサントスさんがホテルに迎えに来てくれた。
客は我々グルーム4人で、料金は120ユーロ。以前は普通のタクシーに適当
に名所を回るよう依頼し、ラボ・デ・ペイシェ村、リベイラ・グランデの旧市街
とリキュール店、カルデイラ・ヴェーリャ温泉、フォーゴ湖を周るコース。
メインは、カルデイラ・ヴェーリャ温泉。現在は道がきれいに整備され、敷地内
にはサン・ミゲル島の自然を紹介する環境センターがあり、土産やコーヒーも
売っている。鬱蒼とした巨大シダや杉の木に囲まれた温泉には3つほど露天風呂が
あり、若いカップルや熟年夫婦が38間待ちだそうだ。そうして温泉を楽しんで
1時間半の滞在時間はあっという間に過ぎた。
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