第4話

 私は紙袋から小さな赤いランプを取りだして、そして、そのスイッチを押した。…想像していたより光ったので、私はすこし驚いてしまった。

 よく見えるように、私はランプを、ラムネさんの目の前に差し出した。


「綺麗よね」


 ラムネさんは、私とランプを交互に見てから、うなずく代わりにか…まばたきをゆっくりしてくれた。

 嬉しい。

 だけど、ふと天井にあるパソコンとラムネさんの目線を、私がふさいでしまっていた事に気づいて…私はササッと差し出していたランプを膝のうえに乗っけて、座りなおしたのだった。

 すると、私のタブレットからまた、通知音がした。


ラムネ:プレゼントありがとう。ランプの赤、もしかして俺の色?


 私は伝わった嬉しさと、恥しさで、思わずランプで顔を隠した。

 ランプ越しにチラッとラムネさんの方を見ると、彼と目が合ってしまい、私は観念して、うなずいた。

 どうしよう。……文字にも、声にも出来ない。

 呼吸の仕方を忘れて、私は鼻で、思いっきり息を吸ったのだった。

 ウィィィ……。唐突にラムネさんのベッドが、チェアのように折りまがった。彼の姿勢も、それに合わせて座るような形になる。


「どうしたの?」


 これじゃぁラムネさん、天井のパソコンを見られない。…会話が出来ないよ。

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