届かない手紙

作者 マージナル(旧春木直樹)

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Good!

自分自身の、普通ではない「自分」との真剣な向き合いから生まれているのだ、と私は強く感じました。

普通と違うのは個性だし、普通な人が支えるのが当たり前、などと当たり前に捉えず、自分の得意なこと、そうでないことを、会社社会に関わりを持ちながら、模索している。

決して軽い気持ちでサクッと読める話ではなく、後味も重みがある、しかし、こんなに、真面目な人を、努力している人を見捨てる神がいるだろうか?

春木さんの世界にみなさん、いらしてください。

Good!

 古代日本語においては、祝いと呪いは根源を同じくするものであった。正に向けば祝い、負に向けば呪いである。かつて一言主神は善事も悪事も一言で決めたそうだが、主人公もまた心の中に一言で決めたい善悪の根源を同時に備えているのだろう。それをどちらかに決められないところに、神ならぬ人のまことを垣間見た。